カミサンが、10種類ほどのせんべいを買ってきました。
「せんべいばかりこんなにたくさん?どしたの?」
「私にできることは、これくらいのことで…」(せんべいを買ったのが自慢らしく、鼻の穴が膨らんでいる)
「せんべいばかりこんなにたくさん?どしたの?」
「私にできることは、これくらいのことで…」(せんべいを買ったのが自慢らしく、鼻の穴が膨らんでいる)
大雪による大規模な交通障害が発生していた関越自動車道に、他の車と共に立ち往生した魚沼運輸のトラックがあった。積み荷は、岩塚製菓の「せんべい」。岩塚製菓は、積み荷のせんべいを、立ち往生している車の人々に提供することを急遽決定。連絡を受けた運転手さんは、周囲の車に配布した。
この岩塚製菓のせんべいを受け取った人が、受け取った「黒豆割りせん」「えび黒こしょう」などの写真と共に、Twitter投稿で…
「関越道で立ち往生して22時間が経ちました。支援は一度もきていません。その代わりトラックの運転手さんに、会社から承諾を得たからとお煎餅をいただきました。岩塚製菓さん運転手さんありがとうございます」と感謝の言葉を書き込んだところ、大きく拡散され、各メディアでも報じられた。
「関越道で立ち往生して22時間が経ちました。支援は一度もきていません。その代わりトラックの運転手さんに、会社から承諾を得たからとお煎餅をいただきました。岩塚製菓さん運転手さんありがとうございます」と感謝の言葉を書き込んだところ、大きく拡散され、各メディアでも報じられた。
このニュースに感動したカミサンが、郵便貯金をおろして、岩塚製菓のせんべいをたくさん買ったというわけ。ただ、カミサンはおっちょこちょいなので、岩塚製菓以外のせんべいの方が多かった。それを指摘すると悲しむでしょうから、一切触れませんでしたよ。
岩塚製菓は、新潟県長岡市に本社を置くせんべい屋さん。この度の対応の早さでも解るとおり、ただのせんべい屋さんではない。経常利益の大部分は、株式(中国株)の受取配当金で、22億円を超える(2019年度)という。
なぬ?「な~んだ、せんべいじゃなくて株で儲けているのか」って?そ、そうなんですが、そこへ行き着くまでの経緯を説明するためには、40年近くも遡らなければなりません。岩塚製菓の創業者の一人が、中国の食品会社ワンワンチャイナ(中国旺旺)で、せんべいつくりの技術指導をしました。それがきっかけで、ワンワンチャイナの5%の株を持つ大株主に。「お金儲け目的」で、ワンワンチャイナに技術指導したのではないっ!懇切丁寧、血の通った技術指導が、中国の人の心に響いたのです。
そういう会社だから、積み荷のせんべいを、立ち往生している車の人々に提供することを急遽決定した!
なぬ?「な~んだ、せんべいじゃなくて株で儲けているのか」って?そ、そうなんですが、そこへ行き着くまでの経緯を説明するためには、40年近くも遡らなければなりません。岩塚製菓の創業者の一人が、中国の食品会社ワンワンチャイナ(中国旺旺)で、せんべいつくりの技術指導をしました。それがきっかけで、ワンワンチャイナの5%の株を持つ大株主に。「お金儲け目的」で、ワンワンチャイナに技術指導したのではないっ!懇切丁寧、血の通った技術指導が、中国の人の心に響いたのです。
そういう会社だから、積み荷のせんべいを、立ち往生している車の人々に提供することを急遽決定した!
なお、「話に感動して、岩塚製菓に小市民からの謝意を伝えるべくせんべいを買ったカミサン」に、感動を増幅させてあげようと、「ワンワンチャイナ」の話をした。さらに感動して、またぞろ追加のせんべいを買いに走るかと思いきやぁ…「ドッグフードなの?中国では、犬にせんべいを食べさせるの?」と…。「ワンワン=犬」という鉄壁のステレオタイプから抜け出すなんてこと…カミサンに期待するほうが無謀でしたぁ。
大雪などで立ち往生したときに、積み荷の食料を配るという「神対応」の元祖は、ヤマザキパンですね。私の知れる限りでは、2度(2014年と2018年)。一昨年、北陸地方を襲った大雪の影響で、福井県内の国道8号で起きた車の立ち往生の時には、およそ、4万6,900個のパンを配ったという。なぬ?「トラックに4万6,900個のパンを載せていたのか」って?たまたま、物流拠点が国道8号沿いにあったこともあり、十分なパンを用意できたという。
「非常時に食べ物がなくて困っている人がいて、本来のところに届けられないパンがあるということがあるならば、活用しようというのは当然の判断になります。賞賛の声なども出ていることを把握しておりますが、特別なことをしたというようには考えておりません」
私の胸にある「日本人像」は、まさしく、このような考えができ、実践できる人なんですけどね。
私の胸にある「日本人像」は、まさしく、このような考えができ、実践できる人なんですけどね。