アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ズボンのベルトに何を隠すのか?

2025年02月09日 | Weblog
 イスタンブルの空港(アタテュルク国際空港)の警備は物々しいです。
 まず、空港ビルの玄関で検査されます。飛行機に乗る人も、見送りの人も、空港見学の人も、みーんな検査されます。
 しかも、ズボンのベルトまで外させられます。人前で、ベルトを外すのは大変恥ずかしいです。しかし、アタテュルク国際空港ではそんなことはお構いなし。男も女もベルトを外させられます。チェックを終わったあと、人前でベルトをズボンに着けるわけですが…恥ずかしがりの私としては、屈辱でもありました。しかし、警備の人は、拳銃のみならず、自動小銃をもっているのです。逆らったら。蜂の巣にされてしまいます(ナイナイ…遺体にはなっても、蜂の巣にはなりませんね。人間だもの)。

 さらに、運の悪い人は…
「このトランクの持ち主!ちょっと来い」
 と呼ばれ、トランクを開けさせられます。衆人環視の中、トランクの中身をかき回される。10人に1人はこの洗礼を受けます。
 手荷物検査で、爆弾の反応が出たからではないのかって?
 どこのバカが、爆弾入りのトランクを検査のトンネルへ通しますか!検査の人たちは、職務上適当に、気まぐれで、「このトランクの持ち主!」と、呼ぶのです。ですから、「運の悪い人は…」と、書いたのです。

 なぜこれほど厳しいか?トルコの周辺を見るとすぐに理解できます。西は、ギリシャとブルガリア。これは、現在は問題ない。問題は東…シリア、イラン、イラク、アルメニア、ジョージア(グルジア)ですねえ!
 トルコは、中東の火薬庫に囲まれていわけで…黒海を渡って、ロシアもピロシキを食べながら侵略して来るかも。「ウクライナの次はトルコだ!」ないとは言えませんよ。

 トルコ国防省は、首都アンカラ近郊の大手軍需企業を襲撃した反政府武装組織クルド労働者党(PKK)への報復攻撃をしたことがありました。隣国のシリア北部とイラク北部の「テロ拠点」47カ所を空爆し、多数の戦闘員を殺害しました。

 トルコが、いつ攻撃されるか分からない状況がずっと続いています。アタテュルク国際空港が襲撃されたり、トルコ航空機がテロの標的にされては、国家の威信にかかわります。ですから、警備が厳重なのです。 

 トルコ軍は、かなり強そうです。プロの軍人、徴兵制で集められた兵士の合計が、およそ100万人なのだそう。
「イラク」と聞くと、あまり関わり合いになりたくないのですが、そのイラクへ平気で越境砲撃(目標はPKKですが)してしまう。軍事力に自信があるからでしょう。
「トルコは、周囲に敵なし!」と、ホジャさんに似たオジサンが、チャイを飲みながら自慢しておりました。

 トルコの若者は、20歳で徴兵されます。期間は、1年半。給料は…無償(月額およそ千円とも)。衣食住がタダなので…千円でも不足はない…かな?
 徴兵されて、イラン、イラクの国境へ派遣される兵士は、可哀想だという。まず、「寒い」。勤務も厳しく、命の心配もあるから。

 トルコの国防費は、国家予算の25%。この数字が、トルコが置かれている地理的な位置を物語っています。

 なぬ?「日本だって、北朝鮮、中国の脅威にさらされている事をどう考えているんだ!ロシアなど、北海道から見えてるんだ!60分もかからないうちに、北海道を占拠されるんだぞ!国防予算はどうなっているんだ?十分なんだろうな」って?

 あのー…日本の2024年度の一般会計の予算は、約112兆円。うち、防衛費は約8兆円。この額は、国家予算の約7%。トルコの25%に比べると、極端に少ないかも。
 
 ドナルドが…
「米軍は日本から撤退するぞコラ。守ってほしければ、年に24兆円よこせ。なぬ?『同盟強靱化予算(共産党が言うところの、思いやり予算)』だあ?片腹痛いワ!歳出ベースで高々、2,182億円だろうがぁ!額が違いすぎるワ!」 
 と、言い出したらどうしよう。
 昨日の石破さんとの会談では、関税も、米軍撤退も話題になっていませんでしたが、油断は出来ません。


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