アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

盲導犬に準人権を…

2014年09月04日 | Weblog
 長男の飼い犬は、年に1~2度、静岡から片道1000kmの旅をして、我が家へ遊びに来ます。あるときは飛行機で、またあるときはフェリーで。徒歩で来たことはありません。当たり前。我が家に着くと、喜びのあまり小便を垂らします。しばらく合わなくても、覚えているところが凄い。「しばらく会わなくても」と書かなければならないだろうって?いいえ、犬の場合は、「会う」ではなく「合う」が正しい。

 漢字の使い方で犬を差別するな、犬の権利(犬権:けんけん)をどう認識しているんだ…って?そーゆー難しいことは、法務大臣と、文科大臣と、文化庁長官に言ってください。

 このたびの、盲導犬が刺された事件。こうゆうことができる人間がいるのです。もっとも、人を殺して解剖しようとする人間がいるわけで、悲しいかな犬の命なんてどってことない人がいても不思議はないのですが。
 ただぁ…、盲導犬の場合、「犬権」ではなく、「人権」の問題でしょう。
 盲導犬を刺された男性は、「オスカー(犬の名前)は、私の体の一部」と。これは重い言葉です。全くその通りだと思います。犬が刺されたのではなく、男性が刺された。

 警察は、器物損壊容疑で捜査を進めているという。ここは、器物損壊ではなく、刑法204条の、「客体=人」を、「客体=人および盲導犬等」に修正して、傷害罪として捜査してほしい。
 器物損壊なら、「3年以下の懲役又は30万円以下の罰金もしくは科料」。傷害の場合は、「15年以下の懲役又は50万円以下の罰金」。卑劣きわまりない犯人には、少しでも重い刑に処す必要があります。
 
 このような、邪悪、卑劣、非道、陰湿なことをする人間を二度と生み出さないためにはどうしたらいいか…。型にはめる教育が必要…それを理解しない人もいるし…。自由すぎる日本の弊害…。

バナナを食べて人種差別への抗議…

2014年09月03日 | Weblog
 ヘイトスピーチ…良くないでしょう?「表現の自由」と、おっしゃる国会議員さんがおられて…びっくりしました。野党の方なのですがね。
 新大久保に限らず、公の場で、特定の人種・民族・宗教・性別・職業・身分にかかわる悪口や中傷…これって、表現の自由は違う次元の問題だと思いますがね。

 人種差別するのは良くない。差別されるのは…気分がいいはずがない。
 日本人への差別には、「サル」が登場する。似ているらしい…。
 サッカーの中村俊輔さんは、セルティック時代に、「黄色いビブス」を着せられたことがあったという。イエローモンキーということらしい。
 ほかのスポーツでも日本人に対する差別はたくさんあるのでしょうが、サッカー関係が人気スポーツだからなのか目立ちます。

サッカーの日韓戦(アジア杯準決勝)で、韓国選手が先制のゴールを決めた際、カメラに向かって、鼻の下を伸ばして左手で顔をポリポリかくサルのまねをしていました。腹が立ちましたよ。日本人を侮辱した人種差別的な仕草。日本のゴールキーパーは、川島永嗣選手だったのですけど…。「カワシマは関係ない。日本サポーターの旭日旗を観て、怒りを抑えられなかった」という。んなわけないだろう!旧日本軍への怒りが、サルのまね。このサッカー選手、25歳…旧日本軍への憎しみってどこで生まれたんだ?

 J1の試合でも、バナナ事件が…横浜F・マリノスVS川崎フロンターレ戦、川崎のブラジル出身のレナト選手がマリノスゴールに攻め込んだが得点できなかった。レナトが、引き揚げようとした時、マリノスサポーターがバナナを振った。この場合、黄色いサルがバナナを振ってレナトを侮辱した…?。「目くそ鼻くそを笑う」…情けない。

 川島選手は、ベルギー1部リーグの試合で、相手サポーターからバナナは振られなかったが、「フクシマ、フクシマ」と、挑発を受けた。傷口に粗塩をなすりつける行為。スポーツのサポーターがそんなことをするのです。日本もヨーロッパも同じ…。

 ちょっとばかり古いけど、日露戦争のころ、ロシア皇帝のニコライ二世は、日本人を「猿ども」と軽蔑したという。公文書にも、サルども(マカーキ)と書いたという。そのころから日本人はサルに似てると思われていたらしい。

 ここんとこ、サッカー選手や監督が人種差別への抗議の意味で、公の場でバナナを食べるパフォーマンスをしています。…「バナナを振り回さないでください」と、口頭で注意を促すよりはインパクトがあるかな。
 なお、私は、毎朝バナナを食べています。人種差別への抗議ではなく、健康のため。

ニッポンは、子どもの貧困大国なの?

2014年09月02日 | Weblog
 「子どもの貧困」という言葉に、非常に違和感を覚えるんです。保護者が貧困なのであって、子どもに責任などありゃしない。それなのに、「子どもの貧困」と言われると、子どもに原因があるように聞こえる。呼称を変えていただきたいもの。

 「子どもの貧困対策法」が成立してしまっているので、いまさら「保護者の貧困による子どもの貧困対策法」とはならないかな。
 それにしても…今話題の某大手新聞のデジタル版がすごい…
 「核と度府県は、子どもの貧困対策についての計画を策定する」と、書いてありまして…子どもの貧困と、「核」の関係が分からず、一瞬呆然としました。
 「各都道府県は、子どもの貧困…」と、書くべきところ、よほどお急ぎだったご様子。最近、「核」に敏感なもので…。

 子どもの貧困率とは、貧困線以下で暮らす18歳未満の子どもの割合。この文を読んで、「ああそうか!」と解る大人の割合が知りたいよ。「貧困線」が解らない。「生命線」とか「知能線」はよく分かるが、「貧困線」は…。手相の話じゃないってかぁ!

 「貧困線」は、「等価可処分所得の中央値の50%」なのだと。「ああそうか!等価可処分所得の中央値の50%か。なーんだ」と、すぐに解る人っているのかなあ?
 そもそも、「等価可処分所得」って何?
 このように、子どもの貧困は、異常なほどわかりにくい。

 そんななか、わかりやすいのは、「6人に1人が貧困」ということ。つまり、16%が貧困(詳しくは、15.7%)。これは大変ですよ。
 ユニセフが2012年5月にまとめた報告書でも、日本の子どもの相対的貧困率はOECDに加盟する35カ国中、9番目。こんなことが高水準でどーする!先進20カ国の中では、アメリカ、スペイン、イタリアに次いで4番目。子どもの貧困大国日本!こりゃあ、法案がすんなり通るはずだ。

「核と度府県」「貧困率」「等価可処分所得」「中央値の50%」…よく解らない言葉で、よく分からないが、「進学したくても、貧乏だからできない」…これは何とかしなければ。

「勉強しなさーい!」の変遷

2014年09月01日 | Weblog
 「テレビばかり観ていないで勉強しなさい」…これ、半世紀前、保護者が子どもに言う決まり文句。テレビが普及しはじめ、番組が「おもしろかった」と、いうよりはもの珍しかった頃の話。

 やがて、「マンガばかり見ていないで勉強しなさい」の時代になった。テレビはどうしたって?テレビは市民権を得て、悪者の座から、「テレビとハサミは使いよう」という、「できる奴のくくり」に入った。

 次に、「テレビと、マンガばかり…勉強しなさい」の時代へ。テレビは、市民権を得たんじゃなかったのかって?そ、それが…一家にテレビ複数台の時代になったもんですから、子どもが自分の部屋で好き放題にテレビを観るように。

 そして、「ゲーム」の時代が到来。「ゲーム脳になっちゃうよ」という本までました。「ゲーム脳なんかになるはずがない」と、同業の学者からいちゃもんがつきましたが、結局「ゲーム脳になる恐怖がある」というのが現在の通説。ゲームは人格を壊す…長時間のゲームが非常に有害であるという本がおよそ10冊程度出版されています。
 私が知れる子(小4)は、毎日5時間以上ゲームをしていますが、廃人のようになっています。夕飯も食べずに自室でゲーム。当然母親に指導するのですが…
 「ゲームしながら菓子食ってるからさぁ、晩飯が食えねえんだよアイツ。だから、アイツのめしは作らねえんだ」
 ネグレクトなので、そろそろしかるべきところへ連絡しなければならないのですが…母親は、自分の子育てに問題があるなんて1mmも思ってやしない。その子も、好きなだけゲームをさせてくれる、お菓子を買うお金もくれる母親が好き…。父親?いません。学力?知能はすこぶる高いが、一切勉強しないので底辺。勉強しないというより…家庭でのゲーム疲れで、学校ではほとんど寝ています。担任?起こしても起きないし…その子一人にかかりっきりになると、授業が進まない。帰宅後のゲームのために、学校では少しでも寝ておきたい1人のために、ほかの30数人が犠牲になるのはそもそもおかしい。

 今、「勉強を阻害するナンバーワン」は、携帯やスマホ。
 全国学力テストの児童生徒アンケートで、携帯やスマホの使用時間が長いほど成績が低い傾向がはっきりしたという。
 文科省は、「携帯やスマホを持っていない」という回答を除いて、使用時間とテスト成績を詳細に比較した…(中3で)。
 4時間以上使う生徒(10.8%)→ 数学Aの平均正答率 55.7%
 使用時間30分未満(15.9%)→ 数学Aの平均正答率 72.7%
アッチャーッ!そんなことだろうとは思っていましたが、きちんと数字で見せられるとあらためて、「こりゃまずい!」と、思います。

 日本人の学力が下がるのは歯止めをかけなければ…。