アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

幻の「納豆県」

2015年08月16日 | Weblog
 香川県は、四国ですから温かいところというイメージが強いのですが、甲子園代表校が、「寒川高校(さんがわこうこう 6年ぶり2回目)」なんですよ。きっと、いわれがあるのだろうと思ったら、所在地が、「香川県さぬき市寒川町・・・」地名だったんですね。神奈川県にも「寒川高校」がありますが、こちらは、「さむかわ」と読む。

 「香川県」は知名度が低いので、県名を、「うどん県」に変更する案が一部でおもしろ半分にささやかれたことがありました。私はもちろん「うどん県」に賛成でしたがね。昔から伝わる地名を大事にするのはいいことですが、「おもしろさ」も追求していただきたいもの。

 滋賀県も、「どこにあるか分からない」という国民の声が多く、県名変更が県議会で取り上げられたことがありました。候補に挙がった県名は、「近江県」「琵琶湖県」など。まあ、滋賀県よりは、分かりやすいですがね。ただ、近江も琵琶湖も、おもしろくない。私なら…と、考えましたが…この県、琵琶湖の存在が大きすぎて
特産物等がかすんでいる。いつまでも、滋賀県で行くしかなさそう。

 茨城県、魅力度ランキング47番目。つまり、日本最下位。発憤した県民から、県名が良くないのではないかということで、県名変更の狼煙が上がった。どうして茨城という名前になったか?これは、水戸藩でしたから明治政府にとっては仇のようなところ。「水戸県」には断固したくなかったので、悪意を盛り込んで、「茨城県」とした…らしい。
風土記によると、「茨城」の由来は、「時の朝廷が悪さをする賊の住まいに茨棘(うばら)を仕掛けて殺した」「悪賊を滅ぼすため茨(いばら)の城を造った」…どちらも殺戮の伝記。殺戮が由来の県名…悪意?あるある!これなら、変更したいと考える人がいてもおかしくない。
 変更ムードはどうなったかって?結局は、「県民は茨城に愛着を持っている」という知事さんの一言で沈静化。私に不満はありません。できれば、「納豆県」にしていただきたかったけどね。

甲子園 学校名にある物語

2015年08月15日 | Weblog
 孫たちが帰ってしまい、気が抜けてしまいました。また、甲子園の野球をテレビで観る日常に戻りました。
 甲子園の高校野球が好きな理由の一つに、「校名の楽しみ」があります。どーゆーことかって?
 北北海道 白樺学園…学校の周辺に白樺林があるんだろうな。学校環境が想像できます。
 山形 鶴岡東…庄内藩かぁ!しょうないなあ(←くだらないなあ)!
 福島 聖光学院…聖光と名乗るからには、キリスト教の学校だな。校訓は、「神と共に働く人に」に、違いない。
 茨城 霞ヶ浦…霞ヶ浦、そのまんまの校名だな。土地が感じられていいじゃないか。
 岩手 花巻東…菊池雄星、大谷翔平の母校だな。
 埼玉 花咲徳栄…一人一人の徳の積み重ねが花咲き栄える。それにしても、なぜ、「栄」を、「はる」と読ませることにしたのか?
 石川 遊学館…遊ぶ生徒もおれば、学ぶ生徒もいる学校。どこも同じですね。

 福井 敦賀気比…敦賀は解るが、「気比」が解らない人が多い。気比神宮の気比です。学問の神様かって?いえいえ、食物神です。気の旧字体は、「氣」。瑞穂の国らしく、「米」が入っているでしょう!今も、日本海側では、「食べなさい」は、「け!」です。
 比は…正直よく分かりませんが、その昔は、「霊(ひ)」を使っていたらしい。画数が多くて書くのが難しいので「比」をあてた。まあ、そんなところでしょう。春の選抜で優勝したとき、2打席連続満塁ホームランの選手(背番号17)がおりました。食物神凄いなあと、感心しましたよ。今夏は負けてしまいましたがね。

 滋賀 比叡山…比叡山高校が出てくる度に、よく頑張っているなあと思います。忘れもしない1571年(元亀2年)9月12日、織田信長軍が延暦寺を取り囲み焼き討ちした。これにより延暦寺の堂塔はことごとく炎上し、多くの僧兵や僧侶が殺害された。そのときの生き残りの子孫が比叡山高校で野球を…そんなはずないかな。

 京都 鳥羽…今年の校名インパクトナンバーワンは、100年前の甲子園優勝校「鳥羽高校」でしょう!鳥羽・伏見の戦いですよ!薩摩藩兵が主力の新政府軍の5,000人に対して旧幕府軍は15,000名。白兵戦になれば、旧幕府軍が圧勝だっただろうに、狭い街道で縦隊突破を図るのみだった!あらら…ですよね。総指揮官(竹中重固)が不在だった。この大事な時に、どうして不在なのよぉ?大目付の滝川具挙が逃亡した!そのまんま敵前逃亡。今大会には、滝川第二も出場しています(敗退したけど)。滝川具挙の子孫が、「滝川高校」「滝川第二高校」を作ったのか?それにしても、滝川具挙、敵前逃亡とは愚挙に出たものです。

 甲子園、おもしろいです。


ライオンとイルカ、娯楽と暮らし…

2015年08月12日 | Weblog
 あ、あ、あのね!日本人がイルカを殺して食うのは野蛮だから止めろってんでしょう!クジラを食うのも残酷だから止めろてんででしょう!
 セシルを撃ち殺すのは、残酷じゃないんだぁ!イルカとセシルを同じ土俵で考えること自体間違いと言われるでしょう。しかし、B、But!「(家畜ではない)動物の命を奪う」という範囲では同じじゃないですか!

 雄ライオンのセシルは13歳でした。ジンバブエ(アフリカ南部)の草原で暮らしていたわけで。黒っぽいたてがみをなびかせる姿は、世界から年間5万人が訪れるワンゲ国立公園の目玉でもあったのです。セシルを射殺した米国人歯科医は、狩猟許可を取ってプロのガイドを雇っていた。40時間セシルを追いかけて、力尽きたセシルを射殺(ボーガン弱らせて銃殺)。

 この歯科医は、「有名なライオンとは知らなかった」と。これは、ダメでしょう!無名なライオンなら撃ち殺してもいいってことなんでしょう!平等でしょうがっ!こんなところで「平等」を出すなって?ここで出さなけりゃ、「平等」を出すチャンスがないじゃないですかっ!

 娯楽で動物を殺しても良くて、生活のためにイルカを捕獲するのが良くない?
 ええっ!セシル射殺は大きな問題なっているからそれでいいんじゃないかって?「不法行為(保護区域外にエサでセシルをおびき出した)」だとか、「ワンゲ国立公園の外でのライオン、ヒョウ、象の狩猟を中止する」とか、「欧米では、トロフィー
・ハンティングという、野生動物の猟が合法」だとか…。今後のハンティングを禁止とするための署名が、1週間程で100万件を超えたとか、いろいろあるみたいですが、「イルカ」の「イ」も出てこない!
 日本政府も、こういう機会に、「伝統文化と暮らしに密着したイルカ漁」をアピールしなければ!680万円もの大金を払って猟に参加し、セシルを射止めた歯科医…。そのお金で、ライオンではなく、イルカ漁を手伝ってくれると英雄になれたのに。

車社会…新たな課題

2015年08月11日 | Weblog
 40歳代の女性が、70歳の男性を車で撥ねてしまいました。なんと、その現場を目撃していた知人がおりまして…夜の10時半頃のことで、撥ねたとき、「バーンと、タイヤがパンクしたようなものすごい音」がしたんだと。揚げ足を取っている場合じゃないけど、「バーン!」と、パンクするタイヤは非常に少ない。普通、小さな穴から少しずつ空気が抜けていく…つまり、「バーン!」とは音がしないような…。

 閑話休題。目撃者の話を総合しますと、飲み屋街から出てきた男性が、車道を歩いていた。右折してきた車が車道を人が歩いているとは知らずにノーブレーキで撥ね飛ばした。運転の女性は、路上に横たわる男性に、「大丈夫ですか?」と、声をかけていたが、その声もしなくなった。

 さてさて、女性は、業務上過失致死の容疑者となった。子どもさんがたくさんおられて、ご主人はぁ職業はあるが仕事が途切れがち。一家の働き手の母親が逮捕されてしまったわけで…。
 男性の家族はどうなってるかって?これも流言しか情報はありませんが、「お酒が好きな人だった」らしい。家族構成等は不明です。
 で、被害者と加害者の自宅が、お向かい同士だった…。これも大変な話で、玄関を開けたら被害者の家、玄関を開けたら加害者の家…。

 2015年版環境白書…自動車への依存度が高い都市は、要介護3以上の重い介護を必要とする人の割合が高くなる…!
 どうですか!自慢にはなりませんが、私が再三再四言ってきたことについて、政府が白書で裏打ちしてくれました。だから、早く対策を立ててくれと8年間に渡って訴えてきたのに…。白書は信じるが、アンティークマンの崇高な(自分で言うなってがぁ)主張は泡沫としか受け取っていただけない…まあ、しょうがないですがね。

 公共交通がない、あるいは、あっても利用が少ないところでは、自家用車でしか動けない。つまり、高齢者の外出機会は限られる。
 ここに分岐点がありまして、「運転に自信のある高齢者(要介護の人は運転しないでしょうけどね。要支援の運転者はたーくさんいますよ!高齢者の運転の実際は、めちゃくちゃな運転だが自分は正しい運転者と大いなる勘違いをしている)」と、「自分では車の運転をしない高齢者」の二通り。
 前者は、高速道路を逆走したり、一時停止を忘れたり、カンカンなっている踏切に果敢に突入したりなどして命を散らす。散らさない人は、「歩く機会がどんどん減る」。と、どうなりますか?そうです!認知症まっしぐら。漢字で書くと、「驀地」。介護度?上がるしかない。自分で運転しなくても、誰かに乗せてもらえば同じ事。
 後者は…公共交通の利用で駅やバス停まではなんとか歩く。しかし、BUT、今や公共交通は、ドア・ツー・ドア。一旦乗ってしまえば、歩行距離は短い。運動量が減るから、健康にも影響を及ぼす。必然的に介護度は上がる…。

 だったら、どうすればいいんだって?自動車に依存しないで、「ひたすら運動する」。食事は、「ヨーグルト!肉、魚、卵、野菜、野菜、さらに野菜and果物」。

 ええっつ!枕の交通事故の話と「自動車依存の高い都市・要介護3」との関係がよく解らん?「交通戦争」という言葉がありました。今も、この戦争は続いていますよってことで…。

晩酌で老化を止める?

2015年08月10日 | Weblog
 病院へ行って、「原因は老化です」と、きっぱりいわれたら…どーしようもないですよ。老化は治療のしようがない…と、いうよりも、予防のしようがない。
 両耳の鼓膜を切開した話は書きました。老化のため耳管が脆くなっており水が滲みだして中耳に溜まる…滲出性中耳炎。鼓膜を破って水を出しました。しかし、鼓膜の穴はスグに塞がり(修復され)、耳管は脆いままなのでまた水が溜まって、また鼓膜切開…。これ、死ぬまで続くんでしょうねえ…。

 その後、クマバチに耳朶を刺されました。痛いのなんのって、痛みは3日ほどでよくなりましたが…。見かけは普通の草むらであるクマバチの巣は、常におよそ10匹が警戒に当たっています。クマバチへの復讐、巣壊滅作戦は…練っている最中です。一度トライしましたが、敵も然る者…。車を近づけたときには、車を襲ってくる。通りがかりの人が犠牲にならなければいいのですが。
 クマバチの奴ら、「老化した人間の耳朶を狙った」…マサカ、マサカと思いたい。

 そうこうしているうちに、朝起きたら右膝内側が痛い。何かにつかまってようやく歩ける状態。足腰には自信があったのに。毎日アクアウオーキングをかかさなかったし…。
 小学生からは、「どうしておじいさんなのにマッチョなの」と訊かれる。「おじいさん」は余分。私は、顔に皺が32本ほど…。で、かげで私を、「シワマッチョ」という生意気なガキがおりまして。泣くほど叱ったら、「シワマッチョイケメン」と、少しランクを上げてくれました。「シワ」を削除してくれると依怙贔屓してあげたのに。

 閑話休題。膝痛、1日様子をみましたが良くならない。やむなく、整形外科に。待つ事2時間半!人類が宇宙に滞在する現代、薄暗い病院の待合室に2時間半居なければならない…。このアンバランス加減!…ようやく診察。結果は…
 「鵞足炎(がそくえん)です。老化ですね」

 老化は「辛いこと」とは感じておりませんでしたが…「滲出性中耳炎」と「蜂刺され」と「鵞足炎」こう続くと、今後も老化による病気・障がいが、手を変え品を変えて襲撃して来るのだろうと暗澹たる気持ちに…。
 どうしようもないとは知りつつ、今、なにかをしなければ。とりあえず、晩酌の量を増やして老化加速物質を退治する…。この作戦、努力を要しないので簡単に取り組めます。しばらく、これで行くかな!

被害者およびその家族の人権…

2015年08月07日 | Weblog
 人権侵害…女性、子ども、障がい者、高齢者…そして、「犯罪被害者およびその家族」…。殺人事件が起こる度に、この「犯罪被害者およびその家族」の人権が蹂躙された(家族は今後される)んだろうなぁ…と、暗澹たる気持ちになります。

 8月3日、北海道音更町のアパートの1室が焼け、31歳の美容師の女性が殺害されているのが見つかりました。被害者の女性は、刃物で10カ所以上を

刺され、部屋に火をつけられた…。犯人は19歳。「人を殺してみたかった」のだという。
 被害者の無念さは言うに及ばずですが、ご両親の心中を察するにやり場のない憤りを感じます。一生懸命育ててこられたと感じます。何の罪もない娘さんが19歳の身勝手すぎる願望(人を殺してみたかった)実現のため惨殺された。酷すぎます。

 時を同じくして、20歳未満を保護の対象とする少年法の年齢引き下げが議論されていることについて、刑法学者110人余りが「少年事件は増加も凶悪化もしていない」として反対する声明を発表しました。刑法学者さんは、例えば音更の殺人事件の被害者のご家族の心情をどう考えるのでしょう?少年事件が増加し、凶悪化したら少年法の年齢引き下げを考えるの?つまり、たくさんの犠牲者がでたら考えようってことなんでしょうねえ。それって、遅すぎるでしょう!凶悪犯罪少年を擁護するかのような立場に立つから、犯罪が起こるんじゃないのか!

 「保護更生」「責任能力なし」…これらも、犯罪被害者側にとっては、聴きたくない言葉でしょう。少年法の適用年齢については犯罪被害者の団体は、「18歳以上であれば、犯罪に対する判断能力は大人と変わらない」と。だから、選挙権の年齢を18歳以上に引き下げたわけなんだし。

 刑法学者の一人は、「少年院と違って、刑務所では少年を教育するプログラムが充実していないので、少年法の適用年齢の引き下げはかえって再犯のリスクを高めてしまう」と。再犯のリスクは考えるが、今身内を殺された人々の人権擁護は考えないのか!我慢しなさい、耐えなさいってことなんでしょうか。
 年齢に関係なく、「殺したら極刑」…この方が、犯罪抑止になると考えますが。アムネスティーの人に家を取り囲まれるかも知れませんね。

 「人を殺してみたかった」…一件でもあれば多いです!
 去年の7月、長崎県佐世保市で高校1年の女子生徒が殺害されました。16歳の少女が殺人などの疑いで逮捕されました。少女は警察の調べに対し「猫を解剖するうちに、人を殺したいと思うようになった」などと供述…。

 去年の暮れには、名古屋市の自宅アパートで知り合いの77歳の女性を殺害したとして名古屋大学の19歳の女子学生が逮捕されました。「子どものころから人を殺してみたかった」と。

 10年も前になりますが、東大阪市の公園で4歳の男の子の頭をハンマーで殴って大けがをさせた17歳の少年…「殺してみたくてやったが、やってみたらつまらなかった」と。被害者の子は中学生になっているはず。心身に後遺症がなければいいのですが…。

 「殺され損の国、日本」これは、なんとしても回避する方向で進まなければなりません…。犠牲者が増加しないから現状維持…これはないです。

 今日はこれから、10人ほどの小中学生を引率してキャンプです。漁船にも乗せるので気が抜けません。海洋少年団かって?み、緑の少年団なんですがね。緑の森があって豊かな海が育まれる。そんなわけで、緑の少年団は海へも出なければならないのです。それはいいのですが、キャンプでは私は…晩酌ができない…。

草亀は臭亀…

2015年08月06日 | Weblog
 小学生の時分、貯めておいた小遣いの全てをつぎ込んで、カメを三匹買いました。それより前に2匹飼っていたのですが、逃げられてしまいました。
 「今度は絶対逃がさないぞ」と、決意し、散歩はタライの中でさせていました。夏の日、水を張ったタライにカメを泳がせ、逃げられないようにビニールをかぶせておきました。夕方、カメを連れ戻しに行ったら…カメは、タライの中で茹であがっておりました…。落胆しましたよ、あのときは…。

 そのようにカメには興味がありました。理由は、「ウサギとカメ」の昔話が印象に残っていたからだと思います。
 あれから60年。今頃になって知ったカメに関する事実が…。イシガメ(石亀)、クサガメ(草亀)…。石原に住み固い甲羅だから、「イシガメ」。草原にいるから「クサガメ」なんだろうという、素直な理解をしておりました。
 と、ところが!「…1934年に中村健児が、和名をクサガメとした。…クサガメは、特徴的な悪臭を発する…中国語名、臭青亀…本種の漢字標記は臭亀…」
 一瞬ジョークかと思いました。草亀は臭亀だった!と、いうことは、スカンクとかイタチのように、臭いを発する器官を持っているって事なんでしょうねえ。やるじゃないか臭亀!

 環境省は米国原産の外来種アカミミガメ(早い話が、お祭りの露店でよく売られているミドリガメのこと)が生態系を脅かしているとして、5年後をめどに特定外来生物に指定し、段階的に輸入や飼育を規制するという。
 25年ほど前から、年間100万匹も輸入されてきた!これが捨てられたり、逃げ出したりして在来種を圧迫し食害も起こしているという。そりゃあ、生態系を脅かしていますねえ。規制やむなし。

 えっ?ミドリガメを話題に出したということは、またあの話を書く気だなって?
 知人が洗面器で飼育していたミドリガメが洗面器より大きくなったので、「あわび山荘」の水槽に寄付したら、溺死してしまったというあの話?以前に書きましたから今日は書きませんよ。あっ!書いちゃった…。

親になる権利…

2015年08月05日 | Weblog
 学校現場で、タブーとしなければならない言い方…
 「みなさーん!今日楽しかったことを、おうちに帰ったら、お父さん、お母さんにお話ししましょうね!」
 これダメです。一人親世帯がクラスの1割を占める。お父さんかお母さんかのどちらかがいないわけで、「お父さん、お母さんにお話ししましょうね」は、子どもに寂しい思いをさせてしまう。また、両親がいない子も珍しくない時代。「お父さん、お母さんにお話ししましょうね」は、残酷。このように時代の変化に対応させて「語りかけ」も変えていかなければなりません。

 健康診断の問診票に、「祖父母や両親に心臓病や高血圧、がんなどの病気になった人はいますか」という質問がある。何の疑問も持っていませんでしたが、セクシャルマイノリティに関わって、女性が父親になった一件から、「待てよぉ…」と、思いました。女性同士(この言い方が正しいかどうか…)の結婚で奥さんの方が精子提供を受けて妊娠出産。夫(女性)が、裁判で「父親」と認められた。さて、その子が健康診断の問診票に記入するに当たって、「祖父母や両親に心臓病や高血圧、がんなどの病気になった人はいますか」に、答えられない…。というか血のつながった父親(精子提供者)が誰なのか、その人の両親がどんな病気を持っていたのか…知るよしもない。

 「健康診断の問診票の内容を変えればよい」って?そういう簡単な問題じゃないでしょう!女性が父親になり、男性が母親になる時代です。
「出産後に子どもに告知し、15歳になって本人が望めば提供者の情報を開示する」こういう約束をして、匿名の第三者の卵子と夫の精子を使った受精卵を妻に移植することにした夫婦がいる。この夫婦は同性婚ではない。男と女の夫婦でも、こんな取り決めをして子を産まなければならない。問題はまだまだ出てきます。

 とりあえず何をどうすればいいか?前述の夫婦のように、「一切を子に告知する。精子(卵子)提供者情報も知らせる」。
 「驚かないで聴いてね。お父さんもお母さんも女なの。私たちはどうしても子どもがほしかったから、今、○○で××の仕事をしている○山×雄という人から精子の提供をうけてあなたが生まれたの…」…このように子どもに告知できない人は、「親になる権利」を行使しちゃダメでしょう。そんな権利に優先されるべきは、生まれてくる子の幸福です。

8人の王子

2015年08月04日 | Weblog
 「八王子」…都心から遠いところにある市というイメージしか持っていなかったのですが、身内が居を構えたので、急に身近な市になりました。
 八王子という地名、全国にあるのだそうですが…東京の八王子が一番有名なんじゃないかなあ。だって、ほかの八王子は全く知らないから。由来は、牛頭天王(ごずてんのう)と8人の王子(早い話が八王子)をまつる信仰から。地域の信仰が地名になった。解りやすい!

 中国からの観光客が複数個買って持ち帰るもの…それは電気釜。電気釜発祥の地が八王子。
 発明者夫妻は、「はじめチョロチョロ中パッパ、赤子泣いても蓋とるな」といわれた日本の伝統的炊飯技術を数値化することから始めたという。1日20回の飯炊き実験を連日続けた。60年前ですから…実験用の米をどう入手するかが大きな問題。家を抵当に入れて闇米を買うなど、全財産を懸けた挑戦だった。こういう夫婦こそ、永遠に日本人の心に残るような扱いにするべき。「三並義忠さん、風美子さんの日」があっていいと思います。電気釜は、東芝から売り出され、日本の家庭の半分に行き渡る大ヒット商品となったのは周知の事実。

 素晴らしい人を輩出している八王子…電気釜から60年経ったことに合わせるかのように・・・信用金庫の職員が、八王子市から販売を委託されていたプレミアム付き商品券を事前に購入したり、顧客に不適切な販売をしていたという。
国の交付金を活用して自治体が発行するプレミアム付き商品券や旅行券…お得ですよ。で、私も買おうと並びましたが、私の順番の直前で売り切れ!買えませんでした。それだけに、八王子市で買えなかった人たちの腹立ちがよく分かります。

 信用金庫側は、「軽率な判断で…」と。だから大きな問題にしなければならないのです。軽率だからこそ簡単に許されるものではない。「不信用金庫」になっちゃうよ。
 60年前市民だった三並さん夫妻は、「はじめチョロチョロ中パッパ、赤子泣いても蓋とるな」のために、炊飯時の温度を1分ごとに測定する実験を重ねた。軽率な判断では、日本が誇る電気釜は生まれなかった。

 そういえば、高雄市(台湾)で会った八王子市の看護学校の生徒たち、いい笑顔でした。あれで八王子の評価がグンと上がったのに…軽率な一人の人間のおかげで、悪評が全国に広がった。
 王子が8人いたわけで、八通りの個性があるのでしょうが…。商品券の問題では、全員一致で怒こっているだろうなあ。
 私の住む自治体は、今月22日に、三度目なんですが、「プレミアム付き商品券」を、「2億2千五百万円分」売るんです。また、私の前で、「はい、ここまでで完売でーす!」となったら…あ、暴れてやる!

有名作家が説く…ストリップ鑑賞のマナー

2015年08月03日 | Weblog
 桜木紫乃さんの「トークショー」に行ってきました。ファンなのかって?私は、「官能小説」ってのは苦手ですから、ファンではありません。しかし、作品ぐらいは知っていましたけどね。

 昭和40年生まれだそうですから、誕生日が来てちょうど50歳。スタイルのいい方でした。顔は…美人のくくりには入るぅかな?ってところ。ルックスと、小説の内容に乖離を感じます。トークの内容には、当然人柄が滲み出るのですが、「気安い主婦」で、これも小説との乖離が。小説は早い話が「作り話」ですから、著者との乖離は何の問題もないのですがね。あえて書いたのは、桜木紫乃さんの素顔は大変庶民的な人だったということを強調したかったからです。

 印象に残ったこととしまして、「結婚の時に一つだけ条件を出した」のだそうです。さてクイズにします。その条件とはどんなものだったか?
 ア 毎朝ヤクルトを飲む暮らしがしたい
 イ メモリアルディーにはワインを飲む暮らしがしたい
 ウ 年に一度は温泉旅行をする暮らしがしたい
 で、正解は、「1」。ヤクルトでした。結婚当時は40円だったヤクルトが、今では100円を超えている…あ、あ、直木賞作家ですよ!毎朝のむ100円のヤクルトについて、「値上がりしたぁ!」と、愚痴っぽく言うこともないと思いますがね。それにしても、結婚の条件がヤクルト!思い起こせば30年前にヤクルトを毎朝飲む人なんて、一握りの上流階級だけだったもんね。

 もう一つ、桜木紫乃クイズ…青森県での出来事
 ア 八戸市のストリップ劇場でストリッパーのおっぱいを触った
 イ 横浜町で、「中華街はどこ?」と尋ねて笑われた
 ウ 三沢基地で、米軍の戦闘機に「遊覧飛行」をさせてもらった
 これは難問です。どれもありがち。で、正解は最もありがちではなさそうな、「1のストリッパーのおっぱいを触った」でした。 
 どういうことかって?桜木紫乃さんはストリップを見るのが好き…これは周知の事実。で、八戸のストリップ屋さんに入ったら、踊り子さん3人。お客さん3人。栃木県大田原市在住のドイツ人ストリッパーが身長180センチメートル超の巨体をくねらせて踊った後、「お客さんにおっぱいを触らせるサービス」をした。桜木さんによると、そのような状況下では、おっぱいさわりを拒否するのは大変な失礼なのだそう。「絶対に触らなければなりません!」と。

 今後、桜木紫乃さんの作品も読むことにしたんだろうって?書評を頼まれたら読みますが、そうでなければ…なかなか読まないと思いますよ。「官能小説」というレッテルがはられてしまっていますからねえ。ただ、桜木さんは、人間の本能的な行為としての悲哀。過激度としては低いほう。知ってるんじゃないかって?流し読みです。
 しかし気になるのは、ドイツ人ストリッパー。どんな経緯で来日したのか?どうして大田原市在住なのか?どうして八戸まで行って、見知らぬ人たちにおっぱいを触らせなければならないのか?…トークショーをやらないかなあ。