しかし、すごい男がブラジルからアルビレックスにやって来たものです。マルシオリシャルデス選手。グアムキャンプにも間に合わず、「3人目の外国人は結局来ないんじゃないの?」「深井も坂本も来たし、エジと貴章とシルもいるし、亜土夢や河原も育っているし、まっいいか」みたいなムードにサポーターもなっていた頃、アンデルソンリマのお墨付きでやってきたこのマルシオ。
一見すると七三分けの実直なサラリーマン風の風貌で、どちらかというと地味なイメージです。ところが、彼の「魔法の黄色い靴(スパイク)」から繰り広げられる世界は、今までのアルビにはないパターンなのです。
なんたって、去年までは「セットプレーって言うのはアルビが失点するパターンであって、決して得点するパターンではない」っていうのがアルビサポの常識でした。ところが今年は、魔法の黄色い靴から次々と魔法がかけられていきます。いやぁ~素晴らしい選手に来てもらいましたね。嬉しいです。
最近の2つのゲームを振り返っていきましょう。
4/11:ナビスコ杯甲府戦
前半1分:エジのアシストでマルシオのゴール
後半10分:フリーキックで千葉のゴールをアシスト
4/7:リーグ戦FC東京
後半7分:PKでマルシオがゴールをゲット
3点目のエジのゴールをアシスト
なんと2ゲームで2ゴール、2アシストですよ。すばらしいですね。
とにかくマルシオ選手、ゲームでは動き回っています。魔法の黄色いスパイクが、ピッチの彼方此方に出没します。「えっ?さっきまでマルシオ、あっちのサイドにいたじゃん」ってなことが頻繁にあります。果敢にボールを奪いに行く積極的な姿勢も好感が持てますね。
マルシオには、相手の猛チャージを受けても倒れないたくましさがあります。本当に転びません。逆に転ばずに踏みとどまるもんだから、逆に「相手のファールになりにくい」という感じすらあります。
それに何と言っても魅力は、その「魔法の黄色い靴」から出される「魔法のパス」です。「うわ~、すげぇ~とこを通すなぁ」ってゲーム中に何度も感動します。もうコーナーキックも、フリーキックも、「当然マルシオ」ってムードですもんね。
でも、僕らが特に心配するのはマルシオの怪我です。マルシオのプレーを見ていると「なんかケガしそうな走り方だな」「あんなに頑張ってケガしなきゃいいけどな」ってイメージを持ってしまうことも頻繁にあります。どうかケガに気をつけて活躍してほしいと思います。
それにしても、素晴らしい選手を引っ張ってきたもんですね。「1年の期限つき」なんて言わないで、ずっとアルビにいて欲しい選手です。ガンバ戦でも活躍を期待しています。そうそう、マルシオの応援歌も早く欲しいですよね。