発売中の「サッカーダイジェスト」に興味深い記事がありました。毎週巻末に掲載されている、サッカーコラム「加部究のフットボール見聞録」であります。
出世組の苦悩と売り出す側の矜持※
という見出しのこのコラム。今回の浦和・新潟戦に関連させて、富めるチームと厳しいチームのあり方や浦和の苦悩を記述しています。ちょっとだけ引用しますね。
(※注):矜持(きょうじ)…自分の能力を信じて持つ誇り、自負のこと
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・対照を成すチームの顔合わせだった。
・浦和は駒を選べるチームだ。他のクラブの主力を引き抜ける経済力があるし…(中略)…引き抜かれる側も光栄で、それはプロとして出世を意味する。
・今Jリーグを俯瞰すれば、浦和以外にG大阪、名古屋、J2ならFC東京などが、他クラブからの補強が可能な立場である。
・一方新潟は、完全に主力を引き抜かれる運命にある。
・選手だけではない。監督までもが、新潟時代を基盤にして出世していった。それでもしっかりJ1で戦っているのだから、ある意味では優良なモデルケースと言えるかもしれない。
・育てて売る、また光らせても引き抜かれる運命のチームを率いる黒崎監督の言葉から、矜持(きょうじ)が見えた。
・それにしても、選ばれて格上に来たはずのM・リシャルデスが、格下時代より輝けていないのだからサッカーは難しい。
・見上げれば、まだ古巣がいる。(新潟の方が順位が上ってことね。)
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アルビサポの誰もが思っていることを、こうしてサッカー専門誌上で、しかも専門家が書いてくれること。そしてしっかりとアルビレックス新潟というチームを評価してくれていることを嬉しく思います。でも、できればこのことが、「育てて引き抜かれるチームに、その代価として幾何かのお金が支払われるルールの作成」につながってほしいと願います。そうでないと、サッカーから国民が離れていくように思います。
※追記:今日のこのエントリーで、「週末はアルビレックス!」開設以来1600回の更新となりました。いや別に、だからってどうということはありません。ちょっと気がついたので書いただけ。