普段はゴール裏N席で応援しているボクらは、当然スタジアムにはNゲートから入場します。ところが先週末の岡山戦はプレミアムビューボックスでの観戦だったので、珍しくEゲートから入場いたしました。普段と違う場所での行動というのは、いろいろと発見があっておもしろいですよね。脳に刺激を与えて認知症を予防するためにも、「非日常の経験」というのは大切なことです。
「おぉ!これが噂の"流しそうめん"か!」 ボクらがEゲート入り口階段で目にしたものは、階段の手すりに沿って固定された、半分に割ったいくつもの青竹を接続して作られた「流しそうめん」のセットと、箸を持って楽しそうに待ち構える子どもたちの姿でした。上方ではスタッフのお兄さんが、ゆでたそうめんを次々に流していきます。
「長い階段の手すりを使った流しそうめん」って発想、おもしろいですよね、そして実に素晴らしい。でもこれってきっと、誰かがスタジアムの階段を上りながら「この手すりに竹をくっつけて流しそうめんをしたら面白いんじゃね?」って、友達と笑いながら雑談したアイデアが元なんじゃないのかなぁ…?「瓢箪から駒」っていうか「雑談からアイデア」っていうか、「それやっちゃおうか?」「おもしろそう!!」って感じできっと実現したんでしょうね。
組織で何か新しいことを始めようとする時に、「どれだけの参加が期待されるか?」とか「費用対効果はどうか?」とか「安全面のリスクは?」とか、慎重派というか保守派からは必ずマイナス発言があります。もちろんそれらを考えることもとても大切なことなんだけど、「面白そうだからとりあえずやってみようか」「やりながら課題は解決すればいいし」「ダメなら1回でやめてしまえばいいからとりあえずまずやってみよう」という発想も、新しいことを始める時には必要だと思います。
「熟慮して1つの新企画を計画して社運をかける」より、「10個の新企画をとりあえずやってみて1つ成功すれば大もうけ」って発想です。昨今のアルビレックスのさまざまな新企画を見ていると、きっと是永社長の経営方針に基づいて、社員の皆さん全員が今までの常識に囚われないことに挑戦しているように感じます。ボクはこの姿勢、大賛成ですね。協力できることがあれば、何でも協力したいと思っています。まぁ頭が堅くなりかけている60代には斬新な発想はなかなか厳しいけど、年寄りには年寄りなりの感じ方ができますからね。それにアルビのサポーターには高齢者層が多いから、ボクらの感覚が生かせる場面もあるかもしれません。
「流しそうめん」に笑顔で参加する子どもたちの姿を見ながら、そんなことを感じました。