「面白そうだな…」と思って録画しておいたけど、なかなか見る時間がないまま時間だけが経過してHDDレコーダーに貯まっている番組がいくつかあります。暇つぶしにそんな番組を何気なく再生してみたら、「とんでもなく面白くて感動した」なんてことがありますよね。今日はそんな話題です。
お正月の2日にNHK-BSで「スポーツ×ヒューマン」という番組が放送されました。
この番組は、スポーツが織り成す「人間ドラマ」に徹底的にこだわる、本格ドキュメンタリー番組です。壁に挑み、敗れ、立ち上がるアスリートの姿を、リアルに描き出します。「毎週至高の45分間で、日々戦うあなたへ、エールを贈ります」。これがこの番組のコンセプトです。
2日に放送されたのは、「史上最大の下剋上〜ヴァンフォーレ甲府の野心」という内容の45分間でした。
J2でも下位のヴァンフォーレ甲府が、天皇杯でJ1の強豪を次々と破って優勝しました。いかにして“史上最大の下克上”は成し遂げられたのか。大逆転ドラマの舞台裏に迫る!こんな感じの内容です。
サッカー日本一を争う天皇杯の決勝。スタンドは甲府サポーターのブルーに染まった。「ラスト、倒す。この舞台を存分に楽しもう」。監督の吉田は選手たちに檄を飛ばした。相手は“格上”サンフレッチェ広島。だが、均衡を破ったのは甲府だった。ショートコーナーから巧みなパスをつないで先制。実は相手を徹底的に分析し、狙いすました連携プレーだった。後半、広島の猛攻で同点にされる。しかし、ドラマはここから始まった。
番組は天皇杯決勝の広島戦のゲームを軸にしながらも、ヴァンフォーレ甲府という地方の弱小チーム(ピロビンチャ)の困難やチームスタッフの苦悩、若い選手たちを束ねる甲府のレジェンド・山本英臣選手のさまざまなエピソードを混ぜながら展開されました。
先制されながらも同点に追いつかれた後半に痛恨のファウルでPKを献上した山本選手。鬼気迫る気迫でPKを阻止したGKの河田選手。そして、優勝を決めたPK戦での最後のキッカーを務めたのは山本選手でした。
天皇杯優勝監督ながらリーグ戦の成績低迷の責任を取って退任した吉田達磨監督。甲府優勝の際にしばしば話題になった大旗を振る甲府の老サポーター。ボクらにもお馴染みの「バス小瀬新聞※」を発行し続けるサポーター有志。甲府に関わる多くのエピソードを交えながら編集された番組は、とても感動的でした。
く〜っ!いいなぁ!甲府!天皇杯優勝ってボクらはまだ見ていない景色だもんなぁ。敵ながらあっぱれです。「いつかボクらも(近いうちに)」って、番組を見ながら強く思いましたよ。
この「スポーツ×ヒューマン」、13日(金)の午前1時10分からNHK総合で再放送されるらしいです。お正月に見逃された方は、ぜひご覧ください。お勧めです。
※「バス小瀬新聞」:このブログでも何回か紹介してきたヴァンフォーレサポが発行するフリーペーパーです。よろしかったら過去の記事をご覧ください。