おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

不思議な音の国って、どんな教本?①

2021年08月26日 | 不思議な音の国
ピアノ教本「不思議な音の国」は、どのような教本でしょうか。


名前は聞いたことがある気がするけれど、お店に行っても探せない。
中身を見たくても、どこに行っても置いていない。
どこから出版されているのだろう?


そんな方のために、お役に立てればと思い、教本について少し書いてみたいと思います。

  

初めに、私がこの教本を使い始めたきっかけと、
いつから使い始めたかを、少しだけ。


私はピアノを教え始めて今年で37年になります。
生徒さんたちが、ピアノらしい音で心地よく演奏できたら
と思いつつ、初級の内はまだそれは早いのだろうと
長年思っておりました。

ところが、
2015年秋頃にロシアの子供たちが大人顔負けの音、
音楽表現で演奏していることを知り唖然・・

その1年半後くらいに、
アメリカの個人教室の、ある先生の生徒さんたちが、
ロシア人に劣らぬ美しい音、
音楽性ある表現で演奏している動画を見つけ、
さらに驚愕。

これは、特別なことではない。
何か方法が存在する・・

彼女のレッスン動画で夜な夜な勉強し、
導入法が日本とは全く異なることを知ります。

それがアメリカ在住ウクライナ出身のイリーナ・ゴリン先生。

そして、驚いたことに、
彼女が作った教本があり、
しかも日本語版が存在することを知ります。


それが、「ものがたり 不思議な音の国」


私がこの教本を生徒さんに使い始めたのは、
2018年1月からです。

それは、ある1人の生徒さんがきっかけでした。

ロシアの子供たちに驚いてから、
2年半近く経っていました。

  


「ものがたり 不思議な音の国」
 

教本は、「上巻」(写真左)、「下巻」(写真右)の2冊です。


ロシアンピアノスクールの教えに基づいた、導入ピアノ教本、とあります。
初めてピアノを習う学習者の為の教本です。対象年齢は主に4~7歳。

対象年齢は目安で、小学3年生、4年生の生徒さんにも私は使っています。下巻に関しては、小学5、6年生にも使いました。

  

日本の子供用の教本と異なり、短調の曲が多いことが特徴のひとつです。

これは、人間はいつも楽しいことばかりではない、哀しみが人を思いやる心を育む、という著者の願いがこめられたものです。小学校高学年でも、子供っぽい曲を弾く気恥ずかしさは、この教本にはあまり感じられないと思います。

  

ー次回は、著者と教本の入手法についてー



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