おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

SOnCHOやらドラゴンやらの話

2021年08月15日 | 不思議な音の国
不思議な音の国のイラストのことを書いたので、ついでの話を。

この教本は、ウクライナのキエフ出身でアメリカインディアナ州在住のイリーナ·ゴリン先生が、元々ご自分の生徒さんのために作られた教本です。

原題は「Tales of a Musical Journey」と言います。

イリーナ先生がウクライナ出身ということでお分かりのように、ロシアのメソッド(教授法)で作られています。

イリーナ先生がアメリカに来られた時に、全く知らない方法でピアノを教えていることを知り、イラストも多くて楽しそうだし、こちらの方が進みが速く、楽に教えられるのかと思われ試したそうですが、次第に上手く行かないことに気付かれました。

アメリカで手に入る教本を、手に入れられるだけ入れて研究されたそうですが、どれも同じであることを知りました。

それで、ご自分の生徒さん用に教本を作るに至り、忘備録としてyoutube にレッスン動画を挙げていたら、各国の先生方の目にとまり、90ヵ国14言語に訳され使われるようになったわけです。

日本では、アメリカ在住の阿形ファーマン裕子先生が、ご自身の師であるイリンカ先生を通しこの教本の存在を知り、イリーナ先生のワークショップを受講した際に日本語版作成を申し出た、という経緯で、私たちはこの素晴らしい教本に出会えたわけです。


実は、教本に登場するキャラクターは、英語版と日本語版では結構違うのです。

それは、音名をドレミと言うかCDEで言うかで異なってきます。
同じドレミでも国によって更にキャラクターが異なるそうです。

日本語版はSOnCHO(村長)の文字を見ても分かるように、独自のイラストを作って下さったものと思われます。イリーナ先生と同じウクライナ人の方が書かれたそうです。

英語版を単純に訳しただけではないのです。
同じドレミでもイタリアは、キャラクターが全て人間になっていると聞きました。


日本語版の「不思議な音の国」
これは、原題の「Tales of a Musical Journey 」とは異なり、阿形先生のオリジナルです。

本当に素敵なタイトル




風邪をひいたドラゴン。生徒さんにはマスクに見えず、「???」な顔でジーっと見ます。
ドラゴンは風邪じゃないのか、ケガをしたのか、なぜ泣いているのか・・子供たちの頭の中は疑問でいっぱいです。これがイイのです!


阿形先生が実は一番好きじゃない、と仰っていた絵です。でも、子供たちはこの絵がいいらしい··


コメント
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