「不思議な音の国」は、ロシアンピアノスクールの教えに基づいた、ピアノ導入教本です。
ロシアンピアノスクールを日本ではロシアンメソッドと言っていると思われます。
ロシアに「ピアノの学校 (Школа игры на фортепиано)」という教本があります。
それを基にBoosy &Hawks(ロンドン) の「The Russian school of piano playing 」、Sikorski GmbH & Co.KG(ドイツ、ハンブルク)「Die Russische klavier Schule 」が作られています。
それで、海外ではロシアンピアノスクールと言っているのかもしれません。
実際、イリーナ先生のアメリカ、カナダの先生方のグループで「ロシアンメソッド」という言葉は目にしたことがない気がします。
混同されがちな言葉に、「ロシアピアニズム」があります。
こちらは、習い始めの子供や大人がいきなり習得出来るものではなく、ピアニズム(ピアノ演奏)を極めたい上級者が学ぶものです。
尚且つ、ロシアの伝統ある流派を学びたい方たちのものです。
しかしながら、世界的には多くのピアニストが、現代では流派というものは無い、時代遅れと言っています。
ツィメルマンはそんな分類に価値があるのか、と。
なかなか厳しいご意見ですが、ヨーロッパの伝統の中で学ぶ機会が決して多くはない日本で、流派というものに憧れ、それを目指すことで本物に近付けるのでは、と思い描くことは理解できます。
ただ、音楽の真髄はそこにあるわけではないことを忘れてはいけないとも思うのです。
ロシアンピアノスクールを日本ではロシアンメソッドと言っていると思われます。
ロシアに「ピアノの学校 (Школа игры на фортепиано)」という教本があります。
それを基にBoosy &Hawks(ロンドン) の「The Russian school of piano playing 」、Sikorski GmbH & Co.KG(ドイツ、ハンブルク)「Die Russische klavier Schule 」が作られています。
それで、海外ではロシアンピアノスクールと言っているのかもしれません。
実際、イリーナ先生のアメリカ、カナダの先生方のグループで「ロシアンメソッド」という言葉は目にしたことがない気がします。
ロシアンピアノスクールの教えに基づいた、
とはどのようなものでしょうか。
それは、ピアノレッスン導入法に特徴があります。
3の指を使い、
ノンレガートから習い始めるのです。
なんのため?
それは、現代のピアノ奏法と関係しています。
現代では身体の重みを使って演奏する、
重力奏法が主流です。
その感覚を知るのに一番無理なく出来るのが、
旧ソ連の指導者たちが考え出した
「3の指でノンレガート」というわけです。
なぜ、3の指?
手の真ん中にあって、最も安定しているからです。
なぜ、ノンレガート?
大きな筋肉を使い、
腕全体を使えるようにするためです。
更に、一音一音、力を抜くことで腕が重くなります。
その重さを使い、力みなく弾きます。
力まないために、手首から力を抜くことも覚えられます。
それは音楽の呼吸にもなり、
歌うように弾くことにも繋がります。
このように習い始めるのが「不思議な音の国」です。
とはどのようなものでしょうか。
それは、ピアノレッスン導入法に特徴があります。
3の指を使い、
ノンレガートから習い始めるのです。
なんのため?
それは、現代のピアノ奏法と関係しています。
現代では身体の重みを使って演奏する、
重力奏法が主流です。
その感覚を知るのに一番無理なく出来るのが、
旧ソ連の指導者たちが考え出した
「3の指でノンレガート」というわけです。
なぜ、3の指?
手の真ん中にあって、最も安定しているからです。
なぜ、ノンレガート?
大きな筋肉を使い、
腕全体を使えるようにするためです。
更に、一音一音、力を抜くことで腕が重くなります。
その重さを使い、力みなく弾きます。
力まないために、手首から力を抜くことも覚えられます。
それは音楽の呼吸にもなり、
歌うように弾くことにも繋がります。
このように習い始めるのが「不思議な音の国」です。
混同されがちな言葉に、「ロシアピアニズム」があります。
こちらは、習い始めの子供や大人がいきなり習得出来るものではなく、ピアニズム(ピアノ演奏)を極めたい上級者が学ぶものです。
尚且つ、ロシアの伝統ある流派を学びたい方たちのものです。
しかしながら、世界的には多くのピアニストが、現代では流派というものは無い、時代遅れと言っています。
ツィメルマンはそんな分類に価値があるのか、と。
なかなか厳しいご意見ですが、ヨーロッパの伝統の中で学ぶ機会が決して多くはない日本で、流派というものに憧れ、それを目指すことで本物に近付けるのでは、と思い描くことは理解できます。
ただ、音楽の真髄はそこにあるわけではないことを忘れてはいけないとも思うのです。
ー次回は上巻の内容についてー