おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

不思議な音の国って、どんな教本?⑤

2021年08月30日 | 不思議な音の国
下巻の内容を、今回はご紹介します。

下巻は23章あります。曲は49曲。

  

この巻の特徴は、
上巻でみっちりと身に付けたノンレガートによる
腕の重さと手首の使い方を使って、
細かなアーティキュレーションの奏法を身に付けることです。


初めは2音のスラー

スラーの始めに
重さをストンと落として音を鳴らし、
スラーの終わりは
手首から持ち上げ、自然に音が消えるように。

ノンレガートで身に付けた動きと同じです。


次は3音、4音のスラー

ノンレガートの動きに、腕を横に動かす動きが加わります。

この前段階を、
実は上巻の正式な楽譜になる前に、既に行っています。

なので、ここで腕を横に動かす動きをしても、
生徒さんが戸惑うことはありません。

初めてピアノを習う生徒さんは、
長い音符で腕を外側にゆっくり動かして
音の伸びを聴くことがピアノ奏法として当たり前になるので、
毎回言われなくても、自分で勝手にそうします。

  

下巻のレガートでは、
初めのうちは腕の重さを移動させていけるように
指導者がアシストします。

ここで、イリーナ先生の抜群のアイディアグッズが
活躍します。

腕に装着できるお猿のぬいぐるみがあるのです。
それを付けると腕の動きがよく見えます。

子供に限らず、大人の方でも、
腕や手首を見るようにお願いしても
必ず指を見ます。

見る場所が違うといくら説明しても届きません。
この猿のぬいぐるみは、本当に重宝します。


レガートは
右手から左手、左手から右手への
受け渡しも多くあります。

このことで、
音と音の間の意識がより強くなります。

下巻でも歌詞のついた歌が多くありますので、
歌いながら弾けることが理想ですが、
もし難しくとも、
指導者が横でしっかり歌ってあげると
その意識が付いてきます。


レガートのお供 お猿

  

長くなりそうなので、今回はここまでにさせて頂きます。

―次回は下巻の続きー
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