今日は、70代後半の方の体験レッスンがありました。
子供の頃にピアノを少し習っていらしたそうで、
バイエルを少し弾いて辞めてしまわれたとか。
体験レッスンではシニアピアノ教本を少し弾いて頂きました。
何曲か弾いて頂いた後、
ピアノはこう弾くと音が綺麗になるんです。
と、例のポーラさんの
「Moon Dust」を4小節私が弾いてみました。
音を離す時に、もしできたら手首から上げるようにすると
良いですよ、と。
何度か挑戦され、「普通に弾くのと音が違いますね」と。
そして「昔は卵を持つようにと言われました。
でも、このことは言われたことがありません」と。
昔とは教え方が違ってきているんです。
と、言いましたら、
テニスも習っていらっしゃるようで、
「昔はまずストロークばかりやらされましたけど、
今は球打ちから始めるんです。」
「色々と昔とは違っているんですね。」と仰いました。
ピアノ界全体が変化したとは言えませんが、
昔とは異なる導入法が存在していることは確かなので、
否定はしませんでした。
年齢を増すと、固執しがちになりそうですが、
70代で習い事をされる方々は柔軟な考え方が
できる方が少なくないです。
自分のことを考えると、私の方がずっと
柔軟性に欠ける と思いました。
この仕事は幅広い年齢の方と接するので、
学ぶことがたくさんあります。
お手本にしたい諸先輩方が何人もいらして、
有難い限りです。