おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

ノルウェーからモーツァルト

2020年06月05日 | コンサート情報
ノルウェーのピアニスト、アンスネスさん。

彼のモーツァルトの室内楽、協奏曲の演奏をNorway Liveで聴くことができます。
クロージングコンサートですが、オスロフィルハーモニーと演奏できてとても嬉しく楽しかった、と仰っています。

プログラムは、モーツァルトのピアノ四重奏ト短調、ピアノコンチェルトNo.20、21です。

アンスネスさんのコンサートは結構行っています。
中でも、今も思い出すとあの時のワクワクが蘇ってきますが、ベートーヴェンのコンチェルト全曲を弾き振りで演奏されたコンサート。

2日に分けて演奏されたうちの1日を聴きに行きました。

オーケストラはマーラーチェンバーオーケストラ。
アンスネスさんの演奏も素晴らしいものでしたがオーケストラには驚きました。

アンスネスさんが演奏しながら顔の動きで小さく合図しただけで想像を上回る音が、いえ、音楽がブワッと返ってきて、何なんだ、この人たちは・・スゴイ。

もう圧倒されまくりで、チケットを買ったのが遅かったので客席は一番前の右端。
こんな前でオケなんか聴けないと思っていたのですが、全く問題なく、臨場感満載、自分もステージの上で聴いているようでした。

さて、なぜ彼をアンスネスさんとわざわざ、さん付けで呼ぶのか。

彼のことを教えてくれたのは10歳年上の大人の生徒さんです。
全く知らないピアニストでした。素晴らしいというので、もう何年前になるか忘れましたが聴きに行きました。

ヤナーチェクとドビュッシーがプログラムに入っていました。
私も本番でよく弾いていた曲があったのでちょうど良いと思い聴きに行きました。

感想は、

地味・・・・・

ん~、微妙・・

1回聴いただけで判断できないと思い、来日の度に聴きに行きました。
もちろん悪くはありません。これはないと思ったら1度聴いただけで行かなくなるので、微妙なまま回を重ねました。

音がまろやかだったので好みの演奏家であることは確かです。テンポがとにかく正確でそこには驚きました。あとは自分勝手ではない。

そうして、あのベートーヴェンのコンチェルトがやってきました。

私の中では絶賛の嵐!

アンスネスさんはこういう人だったのか。
構築性、音色、タッチ、フレージングの素晴らしさ。
レリーフのようにフレーズが見えてきました。嫌味のかけらもなく。

そして、ベートーヴェンの前を見て突き進む(晩年は上を見てですが)逞しさが、希望や歓びにあふれた純粋さで清々しく聞こえ、そのエネルギーは今でも私の中に残っています。

で、なぜ、さん付けなのか。

大人の生徒さんがいつも「アンスネスさん」と仰るからです。

派手なことを好まない生徒さんですが、彼のコンサートでは常にサインをもらいに行くというファンぶりで、毎回楽譜にサインをいただいてきます。

「この曲はチャーミング」だとか、「この楽譜は良い」とか、顔馴染みになられていることもあり何かしら言って下さるようで、私もそのサインをよく拝見しております。

大体その時にレッスンをしている楽譜を持っていかれるので、アンスネスさんパワーを分けてもらっています。

長くなりました。
こちらで聴けます。

Festspillene i Bergen: Avslutningskonserten m/Oslo-Filharmonien & Leif Ove Andsnes

Facebook Watch

 


4年位前からローゼンダル(Rosendal)で室内楽の音楽祭を開催されています。
周りは山と湖しかない自然の中の音楽祭です。ホールとして使っている建物は、元は羊たちが住んでいました。この写真、羊の目線がイイ!
OGPイメージ

Leif Ove Andsnes

ROSENDAL FESTIVAL COUNTDOWN: With just one week to go the previous occ...

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ギルトブルクついに ! | トップ | ラフマニノフコンチェルトNo.... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コンサート情報」カテゴリの最新記事