おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

Grand Piano Competition 2021 グランプリ

2021年05月09日 | コンサート情報
ロシアで開催されたグランド·ピアノ·コンペティション。

このコンクールは16歳以下の子供たちのものです。

順位をつけず、出場者全員が第1ラウンドでソロリサイタル、その次はすぐにファイナルでオーケストラとピアノコンチェルトが演奏できます。

参加者はまずは予備予選で、指定されている3つのカテゴリーで10~20分のプログラムを組み演奏します。

そこを通過すると第1ラウンドです。これが本選。

1.バロック~古典派の作品
2.ロマン派から21世紀の作品、自作の曲も可
3.19~21世紀のロシア人作曲家の作品
この3つを全て入れて20~30分のプログラムを組みます。

ファイナルはピアノコンチェルト。時間制限がマックスで20分。
時間を越える多楽章作品の場合は、第1楽章のみか、第2、3楽章と組み合わせは決められています。

順位はつけませんが、得点が高かった人たち5人にディプロマが与えられ、その中からグランプリが選ばれます。

前回は当時10歳のドヴガンちゃん。
マルチェンコ先生の動画でプレスクールの頃から知っていたお子さんでした。現在13歳ですが、魅力が更に増していて目が離せません。

さて、今回はグランプリは2人。

初めて知り、その音の美しさに惹かれたピョートル·アクーロフ14歳(Pyotr Akulov)。そして、前回も出場したセルゲイ·ダヴィチェンコ16歳(Sergei Davydchenko)。

セルゲイ君は前回聴いて気に入っていたので、また会えて嬉しかった上にグランプリ !
ピョートル君と共にステージ上で嬉しそうに顔をほころばせているその姿を見て、「おばさんも嬉しいよ」の気持ちになりました。

前回出場時に書いた当ブログの記事です。3年前のセルゲイ君をどうぞ。
Grand piano competition 2018 続き - 音の国 / OTO-NO-KUNI

セルゲイ君はいかにもロシア人という粘り気のある演奏。13歳の頃から腰の座りがどっしりとしていて、重心が安定しているので、腕が自由に使え、風格があります。ヴィルトゥオーゾの道を歩んで行きそうです。

ピョートル君は広いレパートリーで、世界で活躍するピアニストになる可能性を感じます。低音のクリアさはラザール・ベルマンを思い出させました。軽やかで華麗なので、年齢を増してどう成長していくか見守りたいです。

2人とも体格が良さそうなので、お腹がピアノにつっかえて弾きにくいなんてことになりませんように。

ステージ上の2人の笑顔。0'40"辺りから

これから2人の演奏にお目にかかることが増えると思うので、楽しみにしています。
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