アマゾンわんわん日記 2018

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安全に食べる

2013年08月29日 | ブラジル雑記
毎晩、マナウス時間の夜の7時過ぎに娘に電話をします。
こちらからかけないと、向こうからかかってくるし。

まだ一人暮らしをはじめたばかりなので、さまざまな雑事もありますし。
なにより、毎日何を食べているのか、どんなことがあったのかも気になります。

特に、母の気になるのは、「食」。
何食べてるの?

娘によると、大学の学食が安くておいしいので、お昼は大体そこで済ませるのだそうです。
最初に、自炊をしようと張り切って、鶏肉の1kgパックを買ったら、「3ヶ月間、毎日鶏を食べることになりそう!」だって!
そりゃそうだ、家では、母とわんこたちと分けて食べても、1週間もっていたんだからね。
お友達のお母さんから、安くて小売してくれるお肉屋さんを教えてもらったそうですが、バスで行かなくてはならないところなので、「しばらくは地道に鶏肉食べています。」だそうです。
でも、焼いたり、焼きそばに入れたり、工夫しているみたいですよ。

そういう母は、先週「大豆」を大量に煮てしまい、ここしばらくは毎食「大豆」です。
いえ、健康にいいからいいんですけどね。
大豆オムレツ、大豆のスープ...
大豆スープは中に野菜をたっぷり入れて、キヌアも一緒に煮込んで、今一番のはまり物かも!

*     *     *     *     *     *     *     *

さて、「食」といえば、先日、マナウスから370kmほど離れたパリンチンスという街で、17歳の女の子がなくなりました。
彼女は、「ツクマン」という木の実を食べた後、気分が悪くなりました。
その後、強い腹部の痛み、嘔吐等々の症状が出て、家族が病院に連れて行きました。
日曜日の夜、症状が落ち着いたので家族は家につれて帰りましたが、月曜日の朝になり症状は悪化。
家族はもう一度病院に連れて行き、病院ではマナウスの大きな病院に飛行機で移送する手続きをとりましたが、移送前に女の子は心臓麻痺でなくなりました。

この「ツクマン」という木の実、ブラジル北部では、ごくごく一般的に食べられている食材です。



これをゆでて、皮を向いて、バターをつけて食べたり...



サラダや



マンジョッカ芋のでんぷんで作ったクレープ「タピオカ」にはさんだり...



これをはさんだサンドイッチは、「X-Caboquinho」として知られています。



今回、パリンチンスでは、この女の子の他に17件の「ツクマンを食べた後で気分が悪くなった」という届出が出ました。
パリンチンス市当局が調べたところ、どうやら、収穫した「ツクマン」を熟させるために使用する薬剤による中毒のようだとのこと。
市ではこの薬剤の使用を中止するよう指示を出したとのことです。

*     *     *     *     *     *    *

新鮮な野菜や果物を、がぶりと食べられれば、それにこしたことはないけれど、どこへ行くのにも、飛行機とか船で何時間もかけていくしかないアマゾンでは、それもなかなか難しい。
それでも、現在では、マナウスでも、パリンチンスでも、もっと奥地のタバチンガというような街でも、普通にりんごでもトマトでも食べられるようになった...
けど、それは熟成するのを薬剤などで調節させているため、大量の防腐剤を使っているためだということをいつでも頭の隅にとどめておく必要があります。

「安全に食べること」、なかなか難しいです。
コメント (4)
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