アマゾンわんわん日記 2018

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また トロッチ

2013年08月31日 | ブラジル雑記
サンパウロ大学(USP)のサンカルロス市のキャンパスで、学生だった男が、学生寮で発砲するという事件がありました。
元学生の男は、今年の3月、学生寮の新入生歓迎の集まりの後、酔った上級生たちによって「トロッチ」(新入生歓迎のいたずら)と称して「強姦」されたということです。
サンカルロス市の市警察にも被害届が出されました。
元学生は、その後、「強姦」された事実から立ち直ることができず、せっかく入った大学を退学。
事態は裁判にまでもつれこんでいました。
大学当局も「調査委員会」を開設しましたが、その調査結果については公表されていません。

*    *    *    *    *    *    *    *    *    *

そんなニュースを聞いた日の夜、娘との電話の中で、「ママ~、今日も「トロッチ」があったんだよ~。今日のはひどかったよ~。」という話を聞いて、母はびっくり?!
なに?
なにがあったの?!

娘たち、「国際関係学」の授業がありました。
その授業の時間になると、上級生が現れて、「今日の授業は、現在危機的状況にあるシリア情勢について、私達上級生の見解を、講演としてを聞いてもらいます。」
やってきた上級生は、現在のシリア状況について滔滔と語り出す。
入学して2週間の娘たちには、はっきり言って難しい。
なんのことやら?
と、メモを取ることもママならず、あっという間に講演は終わりました。

講演をした上級生が立ち去ると、いつもの先生が現れて、突然「それでは、今の講演について、簡単なテストをします。この結果については、成績に関係しますので、よく考えて回答するように。」
学生達、パニック!
だって、何を言っているのか、8割がたわかっていないのですから。
先生が答案用紙を配ると、うんうん、うめく学生、頭をかきむしる学生、中には泣き出す女学生までいて、教室は修羅場に...

...と、そこに、最初の上級生、出現!

「新入生のみなさ~ん、全部「うそ」だぴょ~ん!!」

先生まで巻き込んだ、大変手の込んだ「トロッチ」だったんだって!
「手間ひまと時間をかけすぎ!!授業の時間を返せ!」
娘、かんかんでしたけど、最初に書いたみたいな「トロッチ」にくらべたら、かわいいもんだわ。

新聞によると、ミナスジェライス州の連邦大学とか、バイア州の連邦大学でも「トロッチ」による、新入生の深刻な身体的被害が報告されているそうです。

一生懸命に勉強して、夢を抱いて入学した大学。
こんなことで夢をあきらめてしまうのは、本当にもったいないことだと思います。
大学生として、学生自身が「大人である」自覚をしっかり持って欲しいものだと思います。
コメント
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