アマゾンわんわん日記 2018

復活しました!
のんびりやっていきます。
また よろしくお願いします。

どっちもどっち?

2016年03月19日 | ブラジル雑記
先週末、ブラジル中で起こった「ルーラ元大統領の閣僚就任反対デモ」。
ブラジル全国で、今までにない規模でのデモとなりました。

話の発端は、ブラジルの石油公社に関する汚職事件。
疑惑の人が疑惑の人を呼び、芋づる式にずるずると汚職疑惑の人物の輪が広がり、とうとう元大統領ルーラ氏にまで到達。
捜査のために身柄を拘束されそうになったところ、ジルマ現大統領がそれを阻止するために「官房長官」に任命しました。
閣僚になると、最高裁でしか裁かれないのだとか。

これが、ごくごく単純化した話の流れ。

ジルマ大統領は2期続いたルーラ元大統領政権の直接の後継者。
自分たちの属する政党のためか、恩のある元大統領を援護するためか、はたまた自分のところまで捜査の手が伸びるのを阻止するためか…
そのへんのところは定かではありませんが、とにかく、絶対にやってはいけなかったことをやってしまったのよね。
疑惑のかかった人を公職に任命するということが、どれだけ自分の足元を危うくすることか、冷静に考えればわかることでしょうにね。

ジルマ大統領とルーラ元大統領の電話での会話が盗聴されていて、それが公開されたことにより、事態は一気に過熱。
先週末の大規模なデモとなったのです。

デモ、でも、でも…

今週末は逆に「ルーラ元大統領を支援するためのデモ」が全国各地で行われました。
規模は「反対派」のものに比べると、それほど大きなものではありませんでしたが、それでもサンパウロなどの大都市では何万人規模?

…と、その中には…



デモ参加者はバスでの送迎付き!!
おやつも付けます!!
日当30レアイス支払います!!

顎足つきってやつ??
これで参加した人がかなりの数に上ったとか。

選挙権のない外国人の私が発言するのも何なのですが、これってどんなもんなんでしょ。
ルーラ元大統領をか閣僚に任命した時点で、「あ~、やっちゃった」と思ったのですが、このデモの顛末に至っては全くお粗末。

というわけで、ブラジルの政情、現在大揺れでございます。
いや、きっと実は揺れていないのよね。
後ろではもう筋書きができていて、それに向かって何かが動き出しているのかも??
そう勘ぐってしまうペケママでした。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする