アマゾンわんわん日記 2018

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サンパウロの森林火災

2021年08月24日 | ブラジル雑記

先日来の寒さから一転して、ブラジルは今 広く暑く乾燥した空気に覆われています。

降雨量も例年より少なく、ダムの貯水量が心配されています。

また、山野では山火事が多く発生し、大きな問題になっています。

 

今週日曜日、午前9時ごろ サンパウロ都市圏の北部に位置するJuquery州立自然公園で火災が発生しました。

折からの熱気と乾燥した風にあおられて、火は瞬く間に燃え広がりました。

あっという間に2000ヘクタールの自然公園の半分を焼き尽くしました。

夜になっても火の勢いは衰えず、公園近くに位置する病院まで迫ってきました。

消防はヘリコプターなどを使い空から水をまくなどして消火に当たりました。

また、地上からは消防署員、ボランティアの人たちが人海戦術で消火に当たりました。

地上から消火に当たった人たちは 文字通り一つ一つ火を「叩き潰して」必死で消火に当たりました。

月曜日の夜までに、自然公園の85%を焼き尽くして火災はようやく落ち着きました。

自然公園には多くの野生生物が生息しており、大きな被害が出ました。

幸いにして助け出された動物たちを治療するために、多くの獣医さんたちがボランティアとして現地に駆け付けているそうです。

Juquery自然公園の火災は熱気球の落下が原因となっています。

火を燃やして上昇する熱気球は「バロン」と呼ばれ、一般に6月のフェスタジュニーナ頃に揚げるものでしたが、これが原因となって起こる火災や事故が後を絶たないため、現在ではバロンを揚げた人、また製造した人が罪に問われることになっています。

今回もすでに原因となった人たちが特定されたそうですが、一人3000レアイス(約7万5000円)の保釈金を払って保釈となっているそうです。

 

この日曜日、サンパウロ都市圏ではほかに2か所で大規模な森林火災が起こり、二人が死亡、また怪我をした人も出たそうです。

サンパウロ市内ではJuquery自然公園の火災が治まった後も、空に舞い上がった灰が街中に「降り続いて」いるそうです。

 

また、サンパウロ市を中心とした周辺都市で火災の煙や空気中に出た煤などの影響で 空気の状態の悪化が報告されていて、呼吸器系のトラブルを起こす人が急増しているそうです。

一日も早くまとまった雨が降ることを祈るばかりです。

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