マナウスに戻って3日目、何をやるにも人の手を借りなくてはできない世界に、涙涙の日々のペケママです。
もちろん、いろいろ大変だろうなという覚悟では来たのですが、ここまで 自分でできないことばかりだとは。
もちろん、言葉の問題は大きいのですが、やはり夫がいなくなったことで変わってくるいろいろな事ですよね。
銀行の口座の問題でクレジットカードが使えなくなっていたとか、税金申告のやり方の問題とか...なにより、様々な証明の場面で住所を求められたとき、確かな住所が無いことが一番こたえました。
自分はいったいここで何をやっている、何者なんだろう??という、自分自身がここに居てはいけない人間のような気持になって来るの。
日本でもそういう感はあったけれど、とりあえず実家の住所を書くことができたからね。
それで救われていた。
娘が忙しい仕事と勉強の間、孤軍奮闘して頑張ってくれていたり、周囲の人たちがみんなで助けてくれたりして、何とか物事が少しずつ前に進んでいる感じ。
でも、そうして助けてもらえばもらうほど、何もわからない自分が恥ずかしいし、もどかしくなってくる。
少し前の自分だったら、「できないことほど、やってみよう!!」とか、「助けてもらったら、じゃあ、今度何かあったら私が助けるからね!!」ぐらいのパワーで乗り切ってきたのだけれどね。
そういうパワーが、全く出てこない。
今回はブラジルについて3日目で、疲れが一番出てくるところと、やっぱり日本以上に一人っていう環境が、「できない自分に自己嫌悪」ムードを煽ってしまっているのかもしれません。
とはいうものの、ブログにこうして書いたことで、少しは自分自身を開放できたのかもしれない。
口は悪いが「できねーもんは できねーんだよ!!」っていう、開き直り的な。
そうだよね、できないものは、できない。
出来ないことを無理してやって、間違えて、それを修正するような知識もないんだものね、ここブラジルでは。
そう思って、周囲の人たちの助けを笑顔で受けて、ありがとうと言う気持ちをもって、また明日を迎えられるようにガンバロウ。
こんなこと、恥ずかしくて言葉で友達に伝えることなんてできないものね。
ブログ様様、友達様様、娘様様!!
ペケママ、がんばります!!
少なくともこいつらは、頼ってくれるし!!
* * * * *
さて、皆様のあこがれのチューリッヒ国際空港。
成田を出たスイス航空の飛行機は、定刻よりやや早く、チューリッヒ国際空港に到着しました。
ここで、今までは大体通路に乗客の皆さんが通路に立って、飛行機から出るのを待つのですが、チューリッヒではいつの間にか流れに乗って立ち上がって、流れに乗って飛行機から出ていた感じ。
「やったー、飛行機からやっと出られた~!!」的な解放感は、無し。
人の流れに沿って、途中途中に待機している空港職員の方に「サンパウロ、サンパウロ」と、自分の行先をアピールしつつ進み、エアポートトレインに乗り込み、そこを出だら...出国のためのパスポートコントロールだった。
いやいや、違うだろうと、職員の方に「サンパウロ行きの飛行機へのトランジットなんです~」と言うと、「エアポートトレインに乗って、出発Eゲートに行きなさい」とのこと。
今、そのエアポートトレインに乗ってきたんだけどな~、と思いながら乗り場に戻ると、別のホームがありました。
周囲にだれもいないことが気にかかりますが、ええい、為せば成るじゃい!!乗り換え時間はたっぷりあるので、間違ったら戻ればいいや、という具合でやってきたトレインに乗り込みました。
途中はずっとトンネルの中なのですが、一瞬切れるとそこにはスイスの美しい山と町の風景が。
えええ?これ、本物?? 違うよね、映像だよね。
などと確かめることもできないまま、また地下鉄部分に突入。
あれは何だったんだろう?!
途中でハイジの声も聞こえたし
トレインがつくと、そこは閑散としたEゲートのセキュリティチェック。
私一人しかいないからね、焦ることもなく、のんびり終了。
さて、出発は何番ゲート??
見ましたが、まだ出ていない。
なので、ブラブラ。
定番の免税店で、カウベルを見て、
「クマよけ鈴と大して違わん!!」と一人突っ込み...
定番チョコレートショップで...
ブラジルにもあるわい!!と、つぶやく。
全般的に、お値段が素晴らしいし、日光のお土産やさんと大差ないような品が並んでいるし。
まあ、おみゃげ買う人もいないしな...
この時ほど「お土産を買う人がいない」というのを、ありがたく思ったことはないわ
そのうちに、背中に背負った8kgのリュックが、すしんと背中にかかってきた。
周囲に人があまりいないのを良いことに、ロビーの椅子に横になってしまいました。
しばらく休んでいると、周囲の人の話し声がだんだん増えてきました。
どうやら搭乗時間が迫ってきたようです。
ここで、待合ロビーになにやら「屋台」のようなものが出現。
目ざといペケママは早速近寄って見ると...
「サンパウロ?」と声をかけられた。
「ハイ!」と答えると「パスポートと搭乗券を見せてください」と言われ、見せると搭乗券に「パスポートチェック済」のハンコが押されました。
搭乗前のパスポートチェックらしいです。
こんなのも初めてだったわ。
とまあ、こんな感じのチューリッヒ空港滞在。
明るい時だったら、また雰囲気違うんだろうね。
それにしても、束の間横になって休めたのは、ありがたかったわ。
そう思いながら、、またスイス航空機に搭乗していくのでした。