ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

ROTK読書 : Queen Arwen

2004-10-05 00:26:58 | Tolkien・LOTR
The End of the Third Age : Chapter 6: Many Partings
いよいよお別れの時がやってきます。フロドはアラゴルンにその旨を伝えに行きました。すると,アラゴルンは,エオメルがセオデンを引き取りに戻ってくるので,その時一緒にエドラスに行くから少し待って欲しいと言います。
ビルボを心配するフロドに,アルウェンは,彼はフロドより長く指輪を所有しており,後1度旅をする事になる,と告げます。フロドはますます,早く裂け谷に行ってビルボに会わなくては,と焦ります。するとアルウェンは,
in my stead you shall go, Ring-bearer, when the time comes, and if you then desire it. If your hurts grieve you still and the memory of your burden is heavy, then you may pass into the West, until all your wounds and weariness are healed.

もし指輪の重荷が辛ければ,自分は行かないので,代わりに西の地へ行きなさいと言い,彼女のペンダントをプレゼントします。このあたりは原作アルウェンが口を開く唯一の場面ですが,そのセリフには,祖母ガラドリエル譲りの凛とした美しさがありますね。

ミナス・ティリスに戻ってきたエオメルは,突然,ギムリに,斧の用意はできるか?と尋ねます。彼は,ガラドリエルが1番美しくはないではないか,と言います。それなら斧を用意しようと言うギムリ。するとエオメルは,他の人と比べてならともかく,アルウェンはガラドリエルより美しいと言います。
I am ready to do battle on my own part with any who deny me.

おいおいっ,人のカミサンに命をかけるかって!(爆)ギムリもそうだし,こないだもファラミアがもしエオウィンがアラゴルンと結婚してしまっても‥というような事を言っていたし,どうやら中つ国では,人妻に恋をするのは自由なのか‥‥?
しかし,ギムリは,
You have chosen the Evening; but my love is given to the Morning.

アルウェンと比べての事ならいいでしょうとエオメルを許し,"morning"(朝)と"mourning"(哀しみ)をかけた駄洒落で,もうすぐ愛しいガラドリエル様に二度と会えなくなる悲しみを語ります。

ついにミナス・ティリスを出発する日がやってきました。アラゴルンとエオメルは,ラス・ディネンまでセオデンを迎えに行きます。フロドとサムはアラゴルンの傍,メリーはセオデンの傍,ピピンはゴンドールの騎士と,そして,ガンダルフは飛蔭に乗り,レゴラスとギムリはアロドに乗り,イムラヒル大公にファラミア,それとエルフのご一行様はエドラスへ旅立ちます。
途中,ドゥルアダンの森に差し掛かったとき,アラゴルンは姿の見えないガン=ブリ=ガンにここに人間達が勝手に入る事はないと約束します。

一行はエドラスに到着。セオデンの葬儀と彼を偲ぶ宴が営まれます。セオデンの吟遊詩人は最後の歌を彼に捧げます。またまた職場で読むにはハナが出て困るシーン。メリーの悲しみが伝わってきます。
Theoden King, Theoden King! Farewell! As a father you were to me, for a little while. Farewell!

その宴の席で,新王エオメルはファラミアとエオウィンの婚約を発表します。エオウィンの幸せな様子を見てアラゴルンは自分も癒されたと言います。(ところで,ファラミアはここまでの間にアラゴルンに話す事はなかったんでしょうか,水臭い,と思ったのは私だけ?)

さらにホビット,エルフ達とガンダルフ,アラゴルン,レゴラス,ギムリは,いよいよ先へ出発します。
アルウェンは2人の兄に別れを告げ,父エルロンドと2人きりで別れの時を過ごします。輪廻転生する(かもしれない)希望を持てる人間と違い,彼らには二度と会えないという言葉は人間以上に辛いもののような気がします。
エオメルとエオウィンは,彼らの家(彼らの家とはエオムンドの家の事なのでしょうかローハンの王家の事でしょうか?)に伝わるという角笛をメリーにプレゼントします。

別れの杯を交わした後,一行はヘルム峡谷に到着。そこでレゴラスとギムリは約束の,燦光洞のデートを楽しみ?ます。そして,アイゼンガルドに到着です。

Run!Run!Run!