久々に警告。5巻までの既読前提です。
第2タスクで人質になった事で,Harryと対等の注目を浴びるようになったRonは,ある事ない事ペラペラ喋り捲り。
Siriusからの手紙により,3人はHogsmeadeで待ち合わせする事になりました。
その再会の近づいたある日の事,Snape先生の授業の直前,Slytherinの女生徒達がザワザワ。PansyはHermioneに"Witch Weekly"を投げます。Hermioneは,Snape先生が黒板に向かっている隙にページを繰り,問題の記事を発見。Rita Skeeterが,Harryのガールフレンド?であるHermioneが,Krumにも手を出している,と書き立てています。これを見たRon,だからRita Skeeterの邪魔をするなと言ったのに。ママがそういう女は"scarlet woman"と呼ぶんだ,と言います。これを聞いたHermioneならずとも,私も大笑い。日本には「赤線」って言葉があるけど,似たような言葉があるんだなって。
それにしても,こんな事を書くなんてRita Skeeterも大した事ない,と笑い飛ばすHarmione,14才とは思えない落ち着きが羨ましいです。
しかし,Hermioneはある事に気が付きます。どうしてRita Skeeterは他人が聞いたはずのないViktor Krumの言葉を知っているのか。(いみじくもこの日の材料はかぶと虫の粉(笑))これを聞いたRonは途端にRita Skeeterの事よりKrumの方が気になる様子。しかしここでSnape先生に見つかり,くだんの"Witch Weekly"をドラマチックに音読した上に3人はバラバラにさせられ,HarryはSnape先生の目の前に。そして例の"fair warning"(本当に「公平な警告」)を聞かされるわけです。(この時の詳しい様子は何度も書くのもアレなんで
ここと
ここで)
すると今度は,授業中にも関わらず,KarkaroffがやってきてSnapeに自分の腕の内側を見せて,ほら~!どうする?!と迫ります。1度最後まで読んだ方は何やっていたのかご存知ですよね。ふん,Karkaroff弱虫。
さて,Hogsmeadeの待ち合わせ場所に食べ物を持ってきた3人は,懐かしい黒い犬に会います。犬はDaily Prophetをくわえて待っていました。久しぶりの生(全身付き(爆))Sirius。考えてみれば,3巻にも5巻にも彼とじっくり会見するシーンはありませんので,これは唯一の,落ち着いたSiriusを見れるシーンなんですよね。(泣)
Snape先生の"fair warning"もそうなのですが,ここでのSirius情報も大変興味深いものが多いので,要チェックです。特にCrouch氏に関する推察はとても鋭い所があります。鋭いは通り越してちょっと恨みつらみも見えますが(Crouch氏が彼をAzkabanに送った)Snape先生の部屋をうろうろしているはずがない。と。しかしMarauder's Mapは彼自身の手によるものなので,決して嘘はつかないという事も百も承知なはず。ここでもう1歩推測を進めて欲しかったですね。
また(順不同ですが)彼はDark Markを打ち上げた本人がHarryの杖を盗んだんじゃないかと推測します。これもいい推測ですが,では何故他人の杖を盗むのか,ソイツは自分のを持ってない確率が高いぞ‥‥自分がそれで不便な思いをしたんだから(あるいはこの時もまだそうなんじゃないか?),そこまで進めて欲しかったです~。
ちょっと面白いのは,捕まった時のCrouch Jr.を19才にも満たない"boy"と呼ぶ事。その当時,Siriusだって,せいぜい21~22才程度のはずで,ヘタすると彼自身"boy"と思われても不思議じゃないのにね。魔法使いの19才と21才はそんなに違うんでしょうかね? それとその程度の年の差だったら,Hogwarts在学が重なる期間も結構あったわけで,直接知らなかった,という事は,Crouch氏の息子は有名じゃなかった? 少なくてもGryffindorではなかったって事ですね。(Siriusは確実でない部分もあるけどJamesがGryffindorなので,Gryffindorの可能性が高い)
ここでSiriusが名前を挙げるDeath Eatersは5巻でほとんど登場します。
ところで,今回の章名はどういう意味なんでしょ? もちろん,PadfootとはSiriusの事ですが,padfootという単語には悪鬼という意味もありますので,KarkaroffがSnapeに見せた腕の内側のDark Markの事も指しているのかもしれません。