ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

順番で迷う

2005-06-24 22:49:14 | ナルニア・C.S.Lewis
そう言えば,ナルニアは,刊行順と,(英文版)ボックスセットの順と違うのですが,最近(昨日かおととい)どこかのレビューに,ボックスセットに割り振られた順というのは,「C.S.ルイスさんが読んでもらいたいと思った順」だと書いてあったのを見つけました。(汗)

そう言われると,LWWも半分近く読んだので,そろそろ,次を考える時期になってきたのですが,どれを読もうか,迷ってしまいますなあ‥‥。

私を迷わせる原因は,他にもありまして‥,実はこの間購入した,完全版の朗読CDは,1巻毎に朗読者が違うのですが,英文版の1巻,と,言ったらいいんでしょうか,これが,ロックハート先生,ケネス・ブラナーさんの朗読になっているんですよ。だから早く聴きたいんですが,刊行順だと随分後ろの方になってしまうんですよね。

この頃ちょっと不思議に思っているのは,トールキンさんの年譜を見ていると,大抵どこかに一言,C.S.ルイスと親交があったと書かれているのに,逆にC.S.ルイスさんの年譜を見た時,トールキンのトの字も見た事ないんですよ。見てる資料が悪いのかもしれませんが。それにしても,Shadowlandsの登場人物の中にも全然見当たらないですよ。


Chapter XVIII : From Buckland to Withywindle (3)

2005-06-24 22:25:11 | Tolkien・HoME
<クリストファーさんコメント>
堀窪での夜のシーンは,この版では,古森について,恐ろしげな事を言うのはオドだそうです。
</クリストファーさんコメント>

<本文>
メリーは,昼間にしか入った事がないけれど,なんとか案内しようと言いますがオドは全然やる気がありません。道で黒の乗り手達に遭うリスクを犯す方がまだましだと言います。フロドさえも計画には反対そう。
ビンゴは,「だけど彼らが気付くまではそれを気にしないで済むよ,私についてくるのなら,最初から怖がってたらだめだよ。これから先,古森よりずっと悪い物があるからね。ビンゴ大将(Captain Bingo(^^;))について来るかい? それともおうちに残るかい?」

「ビンゴ大将について行きまーす!」皆即座に答えました。
「よし,決まった! さあ,きちんと片付けてパッキングを終わらせよう。そしてベッドだ。明日は夜明け前に起こすぞ!」
彼はその夜しばらく眠れませんでした。足が痛くて,明日は馬に乗れるのでよかったと思いました。彼は窓の外の深い森の根元で,何かが這いずりながら臭いを嗅いでいる夢を見ました。
</本文>

ちなみに,オドが残る版も用意されていました。

<本文>
「ビンゴ大将について行きまーす!」と言ったのはメリーとフロドとサムだけで,オドは「ここに残ってガンダルフが遅れて来たら話をしておくよ」と言い,メリーとフロドはそれはいいプランだ,と,同意したのでした。
</本文>

<クリストファーさんコメント>
さて話はここから古森です。
が,それほど大きな変化はない(サムが入ったために誰が柳じじいとどうしたという部分がちょっと変わった程度)のでここは飛ばして‥。
</クリストファーさんコメント>

<本文>
‥彼らがトム・ボンバディルの家で眠っている頃,バック郷には夜の帳が降りていました。その時垣根の門が開き,マントを着た灰色の男が入ってきました。彼は暗い家の前で立ち止まりました。静かにドアをノックして待ちました。やがて彼は,窓から窓を歩きながら,家の角に消えました。
しばらく静けさが続いた後,蹄の音が聞こえ,止まりました。フードを被った黒い人達が地面に屈み込みました。1人はドアの前に,他はそれぞれの角に立ち,少し待った後,剣が闇に冷たく鋭く光りました。風が起きてドアが震えます。「主人の遣いだ,ドアを開けろ!」という冷たい声が響き,ドアが倒れました。
その時,角笛が鳴り響き,声が沸き起こりました。「起きろ!起きろ!火だ!敵だ!」突然家の中から灰色の男が現れました。彼は片手に角笛,片手に杖を持っていました。彼の前に光りが眩しく輝き,フードの連中は悲鳴をあげて飛び去っていきました。
道に蹄の音が響き,角笛に応える角笛が上がり,遠くの家まで警告が響き渡りました。人々は馬の走る音を聞きましたが,彼らが見たのは白い馬に乗った銀の髭の老人でした。彼の持つ杖から光の束が輝いていました。ガンダルフは北門目指して稲妻のようなスピードで走り去りました。
</本文>

<クリストファーさんコメント>
もしオドが残った場合は,こんな締めくくりにする事にしていたそうです。これはぜひ原文で。。。
Behind clung a small figure with flyng cloak.
これについては,また後で話があるそうで。(by クリストファーさん)
</クリストファーさんコメント>

ガンダルフ,いきなりカッコよく登場!‥だったんですか。
あ,もしや後の後,ピピンのパランティア覗きは,このアイディアを膨らませたものでしょか。。。?

ちょっと‥

2005-06-24 21:16:07 | 雑談
携帯から投稿でーす。
○蔵○金井の駅前で若さを売り物にするある政党がバスに並ぶお客の真後ろで大勢で宣伝活動。私はその党に普段あまり悪い印象は持ってないけど、ちょっとうるさくてMDが聞こえなくて英語の勉強ができなかったです 。バスの乗客の多くは○金井の住民じゃないのに、ちょっとやり方に工夫が欲しいですね。
これじゃ嫌われるだけですよ。

大人がおとぎ話を読む年

2005-06-24 07:55:09 | ナルニア・C.S.Lewis
LWW,いつの間にか6章まで読み終わってしまいました。
何故か6章は,急に辞書が必要になりました。(汗)

映画の予告編は随分誇張し過ぎなんじゃないか?と思っていたのですが,ここまで来てようやく謎が解けました。子供嫌いなのは,教授じゃなくて,Mrs. Macreadyだったんですね。

60年も前に書かれたファンタジーですが,とても新鮮に感じます。考えてみれば,これ,指輪物語の影響を受けてない?最後のファンタジーですね。いや,少なくても,発想の時点では,影響を受けてないでしょう。私は今まで指輪物語そのものか,指輪物語の影響をバリバリに受けた物ばかり読んでいたので,そう感じたんですね。

ところで,ルイスさんが想定した『大人になってまたおとぎ話を読むようになる年』とは,一体何才位なのか,またちょっと気になってきました。と言いますのは,Lucyにそう書いた時,彼は50才前後,「おとぎ話が似合わなくなった」Lucyは,おそらく15才~20才位だったと思いますが,では50才のルイスさんが『その頃私は耳が遠くなっているだろうけど‥』というのは,一体いつ頃なのでしょうね?

今私の親やおじおばは70代ですが,皆さんま~だまだ全然普通に会話できますよ。60年間で,人間の耳が遠くなる年齢が10才も20才も変わってしまうとは思えないんで,まあせいぜい早くても25年後位を想定したのではないかと思いますが。。

しかし,25年後というと(実は残念な事に,ルイスさんはそんな長生きはしてないのですが),Lucy40才~45才? 当時のイギリスでは,40才~45才というと,子供がおとぎ話を聞いてくれる年は,もう過ぎていたのではないでしょうか?

トールキンさんがホビットを描いたのも,ルイスさんがナルニアを描いたのも,40才を過ぎてからですので,ひょっとして,大人がおとぎ話を読みたくなるのは,実はかなり結構な年(子供のいる人は子育てが一段落してから)という事なんでしょか?

ふ~ん。でも,なんとなく,納得できそうな話ではあります。


Run!Run!Run!