ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

One Flew over the Cuckoo's Nest (64-72)

2006-01-28 10:15:53 | BookClub
人を支配する為に,まず,人を落ち込ませるというテクニックを使うヤツがいるんですよね。そーか,それは「テクニック」だったんですね。そういうヤツって,世の中によくいますよね。解決策があったら,あやかりたいもんです。さて,そんな「ヤツ」をどうやってやっつけるか。McMurphyとHardingの議論は続きます。。。。

HardingはMcMurphyは健康なウサギだと言う。しかしHardingや他の患者達は,男らしさもない本当に弱い生き物なのだ,と。ここで,Billy Bibbitが「彼女が何をできるか昼のミーティングで見ただろう。」

しかし,McMurphyは「見たのは,彼女が幾つかのナイスで簡単な質問をする事だ。質問は杖や石ではない。」Billyの傍に爆弾マニアScanlonがやってきて,「やるべき事は,全てぶっ飛ばす,だ。」(汗;) 

その後,さらに皆は,病院にテレビもない事,あまり汚い言葉遣いをしていると,電気ショック室送りになる事を話す。Hardingは,Shock Shop,すなわち,電気ショックの犠牲になった人々,Ellis,Ruckly,そして(Bromdenさん改め)チーフについて話す。(Hardingによるとチーフは電気ショックのせいでいつも箒を持つようになったとか。。)

McMurphyは,今まで誰も笑わないのを不思議に思っていたと話す。

その時,Hardingが,どうやってこの『女家長制度』の病院で勝てるのかと訊く。彼はガラス部屋を手で示す。そこには(Big Nurse改め)Miss Ratchedが立っていた。あたかもテープレコーダをどこかに隠し,既にどうするかを計画しているようだった。(こわ~!)

皆は次にMcMurphyが何を言うかと注目。しかしさすがのMcMurphyも,ここでちょっと考える。

Hardingは「彼女はブスではないし『well preserved』だ。(お~っと,この言葉はビルボ・バギンスの為だけに使われるのではなかったのですね!(笑))彼女は若い時はきれいだったろうな。彼女が若くてトロイのヘレンのように美しかったら,どうだい?」McMurphyは「ヘレンは誰だか知らんが,俺はあのおばさんがマリリン・モンローでも嫌だよ。」「ほらみろ,彼女の勝ちだ。」

するとMcMurphy「俺には関係ない。3000ボルトは御免だ。」

しかし彼女は手ごわい。
I don't want to be jumping outa the fryin' pan into the fire.
(おおっと,ここでまたホビットボキャブラリが→6章でしたね(笑))McMurphyは,電気椅子で処刑されずに勝てる見込みはあるのかと考える。(ギャンブラー!)

McMurphyは、この戦いを、賭と見る事にする。そして彼は、1週間で彼女を困らせて見せると請け負う。


FOTR CD : 1-5 A Conspiracy Unmasked

2006-01-28 02:51:49 | Tolkien・LOTR
まず章の始めに,ブランディバックの歴史が簡単に語られます。ここはもちろんメリーの実家でもありますが,ホビットの冒険ではトゥック家について語られた部分があったので,ちょうど均衡を取っているのでしょうかね。それと,フロドのお母さんはブランディバック家出身で,彼自身も両親の死後はずっとそこで育ってきたのですよね。

バック郷の人達は沢地の人達(マゴットさんのような)と仲良しと聞こえてきました。特筆すべきは,古森のある方向には,しっかりとした生垣を作っていて,夜は家に鍵をかけるという辺りでしょうか。で,トゥック家のホビットと同様,ホビットにしては行動的で,ブリーの章でも,たまにバック郷のホビット達がやってくるとありましたね。

サムだけはボートは初めてというような表現があります。日本人にはホント想像もつかないのですが,水と縁のない人達っているんですね。

ところで,この章からブリーまでは,全く映画に出てこなかった所です。実は映画でメリーがカッコよくキメている"Twenty miles north to Brandywine Bridge.は,原作では,「(黒の)馬は,(追ってくるとしたら)20マイル北のブランディワイン橋を回ってくる事になるかな。」というような事を言っているセリフの一部でした。映画だけ見てると,はあ?20マイル漕ぐの?って取ってしまいますよね。(笑) また,覚えている方はいらっしゃるでしょうか? HoMEで,ちょっと前でブランディワイン橋から垣出まで20マイルと言っているのに,バックル村の渡しからブランディワイン橋までまた20マイルと言っていて,ミステリーと騒がれたそうですが,実はトールキンさんの単なるチョンボで,10マイルの間違いでした。

そして,一行は堀窪に到着。お風呂を,「年の順か,早い順だな。」とピピンにイジワルしている(笑)フロドですが,お風呂を3つ用意しているメリーがスゴイ。(笑)で,ここでピピンが歌う,メロディー付き,お風呂の歌,を聞いてまたびっくりです。FOTRの各CDの最後に出てくる曲と同じなんですね。ほぉー,では,FOTRのテーマ曲はお風呂の歌だったんですか。ところで,HoMEでのお風呂の歌は,こんな楽しいのではなく,この後の話のあらすじのような歌詞で,ピピンに歌わせるにはシリアス過ぎでした。
で,HoMEには「もう正式版と殆ど同じだから」と出てこなかった,「陰謀の暴露」シーンです。何から話そうかドギマギしているフロドに,突然メリーが,自分が話そうかと畳掛け,フロドは口パクパク。(笑) この辺りのメリーは,さすが,HoMEの最初から(名前は‥)登場していたキャラクタだけあって,賢いですね。ビルボにしろ,フロドにしろ,注意深いように見えてそうでもなかったって,しっかり見ているサム,メリー,ピピンです。メリーは,ビルボがお誕生日パーティ以前に,サックヴィル=バギンスから逃れる為に指輪を使ったのを目撃。そして自分はバギンス家以外で唯一,ビルボの本を読んだとか。(へぇ~,これって,彼が後に"Herblore of the Shire"(ホビット庄本草考)を著す事になる伏線なんでしょうかね?)

しかし,1番の陰謀家は実はサムでした! メリーとピピンに情報を与えていたのは彼だし。もちろん,彼はフロド旦那の為ならドラゴンの口の中にだって飛び込みます? 皆に押し切られ,1人で行くのを諦めたフロド。最後は,ビルボが冒険旅行をした時と同じ歌,同じメロディで締めくくり。(う~ん,確かに,ホビットの冒険の時と同じメロディかも♪)

その夜フロドは何か変な夢を見ました。これもHoMEを読むまで,夢の内容まで気にしてなかったのですけどね。(汗) 最初は,どこか高い位置の窓から,森の中のような所で,(複数の)何かがくんくんしながら上がって来る所(これってロスロリアンでしょうか?)そして,海の音,潮の香りのする荒地。海の傍の塔。そして稲妻。。。う~む,不思議な夢です。

HoME7 XXII : Treebeard (4)

2006-01-28 00:33:50 | Tolkien・HoME
この前の,トム・ボンバディルに関する記述は,その後全て削除されてしまいました。(汗) その後の下書きは正式版に近づいたのですが,木の鬚はこんな事を。。。

<本文>
何か大きな影が北の方にあるのは間違いない。そして悪い記憶は後世に伝えられる。その森は古いからな,と言っても私的には古いとは言えないのだが。しかしその森の中のどこか今まで闇がなかった所に幾つかの空洞の谷間がある‥‥
</本文>

木の鬚は,メリーとピピンを運んだ『家』までの距離を,正式版では言ってないそうですが,下書きの中では「12リーグの3倍」,また後で7倍,と修正されているそうです。その場所(正式版:水湧き出ずる広間)の名前は,最初,Fonthill(泉の丘)だったそうです。最初は,彼は(現在より体が柔らかかった?)「かがんで2つの器をテーブルに持ち上げた」りもしたそうです。(→削除(笑))

<本文>
メリーとピピンの話の中で,木の鬚が興味を示したのは一部でした。彼はとりわけサルマンに興味を示しますが,メリーとピピンは,ガンダルフが彼について何て言っていたか,あまり思い出せなくて,申し訳なく思いました。

木の鬚は,サルマンにはいろいろ話をしたけれど,彼は結局,自分には何も報いず,何も語らず,まるでシャッターを下ろした窓の様な顔になったそうです。しかし,彼がパワーを持とうとしていると知り,ようやく納得。木の鬚は,エルフや人間の戦争には興味がないが,魔法使いには興味がありました。彼らは未来を気にする! 自分は未来を気にするのは嫌いだ,そして,サルマンが,木を切り,機械や火を導入する事に,嫌悪を示します。もしRohirothやOndorが,冥王に征服されたら,自分は行き場所がない,エルフは自分を船には乗せてくれないだろう,と嘆きます。

そして,これからアイゼンガルドに一緒に行くか,と,2人を誘います。
</本文>

正式版がどうだったか記憶にないのですが(汗)

その後の話の原案が,ほとんど消えかかった鉛筆メモで残っていました。

<メモ>
エント達は興奮,「アイゼンガルドへ!」
ホビット達は後ろの木を見る「森は動くの?」
オークがエントの森に来る。恐ろしい事に,木は生きている。彼らを滅ぼす。
</メモ>

エントとエント女の歌の初期のアイディアが書いてありました,
1番(エント)と3番(エント)の節は同じだそうですが,それ以外の概略は,以下のような感じになります。

2番(エント女):春,草が芽生え,花が咲き,地上は暖かく潤いがある時,私はここに留まろう。何故ならここは美しいから。
4番(エント女);夏,果物が熟れ,作物が実り,ハチミツやりんごが溢れる時,私はここに留まろう。何故ならここは最高だから。
5番(エント?):冬,枝から葉が落ち,草は灰色,星のない夜,嵐が吹き荒れ,冷たい雨の時,私はあなたを捜そう,あなたを呼ぼう,あなたの所へ行こう。


そして,最後の部分が,

戻ってきてあなたを捜そう。あなたを慰めよう,そして雨の中であなたを見つけよう。一緒に歩き,種を集め,それを植え,一緒に暮らせる島を捜そう。

いや~ん,何か,すごく優しい詩ですね~。今まで,あまり真面目に読んだ事なかったのですが。正式版は,最後は「2人で一緒に」なのですが,これはエントの方かな?

Run!Run!Run!