The Kite Runner 価格:¥ 1,694(税込) 発売日:2004-04 |
ようやく前半の感想を書いたので、後半に入ります。
この後は、ゆっくり書くとします。(^^)
2001年6月、Amirのもとに、今はパキスタンに住んでいるRahim Khanから電話が入ります。ちなみに、何故Amirの連絡先がわかったかって、Rahim Khan曰く、アメリカでの電話番号は簡単に調べられるのだそうです。あぶねー。(汗) 今はきっと、そんなシステムではないのでしょうね。それはともかく、Rahim Khanは今大変重い病気に罹っているというので、Amirはパキスタンに渡航する事にします。
Rahim Khanのアパートまで運転したタクシーの運ちゃん、Gholamというのだそうですが、どう見たってゴラムって読めるぞ。(笑)「アフガンのしと、今みんなまずしいよ。」だそうです。そして出てきたのは
Then, a thing made of skin and bones pretendeing to be Rahim Khan opened the door.病気になった家族、友などに会っていかにびっくりしたか、皆いろいろ表現しますが、これはすさまじい表現。(滝汗)
Rahim Khanは、Amirに、意外な話をします。何と、つい最近まで、アフガンの故郷で、Hassanと暮らしていた、と。
Babaは亡命時に、Rahimに自分達の家を売って預けたのだそう。Rahimは、掃除などしようと試みますが、関節炎で思うに任せず、Babaの死後、Hassanを捜す事にします。で、ほどなく、バーミヤン近くで妻と暮らしていたHassanを発見。彼は成長してすっかり長身。しかしAliは地雷で亡くなったのだそう。
Hassan、最初はカブールに戻る事をためらいますが、Babaの死を知り、妻Farzanaと戻る事を決意。彼らは本宅に住む事を断り、かつてAliが住んだ小屋に住んで、家の為にかいがいしく働きます。するとある日、傷だらけの老婆が訪ねて来ました。なんとSanaubarでした。もちろん母の顔など知らないHassanでしたが、彼は1日家出をした後、母を受け入れます。夫婦は男の子を授かり、Sohrabと名付けます。Sanaubarは4才までSohrabをとてもかわいがってくれた後、他界。
時は既にタリバン政権下になっていました。Rahimは、サッカー場で騒いだと勘違いされ、目の上にヒドイ傷を負わされました。1998年、マザリシャリフでは、ハザラ人が大量虐殺されたという事件がありました。
2000年の暮れか2001年の初め、Rahimはパキスタンの医者に病気を診てもらう事にします。バーミヤン時代に字の読み書きを習っていたHassanは、Rahimに、Amirへの手紙を託します。内容は、妻が買い物しようとしてタリバンに女は喋るなと打たれた事、Sohrabは字を習い、すくすく成長している事、Rahimの病気が重くSohrabを市場に連れていけなくなり、パキスタンの病院に行こうとしている事、など、とりとめもなく、でも、しっかりとした文章で書かれていました。
Rahimがその手紙を持って家を出ようとした時の事でした。
タリバンの兵士がやってきて、Hassanに、何故ハザラがその家にいる、と、言いがかりをつけます。泥棒の容疑でした。Hassanは抵抗しますが、あっけなく、殺されてしまいます。それを見て、兵士に立ち向かったFarzanaも。。Rahim Khanは、一部始終を見ていましたが、何もできませんでした。
Hassanが死んだ。その事実をまだAmirが受け入れるより前に、Rahim Khanはとんでもないタスクを彼に出します。
「(カブールに取り残された)Sohrabをここに連れて来なさい。」
なにぃ~~~!!?? (2001年の6月だぞ)今アフガニスタンは非常に危険。そんな所に行けるかいっ!!!
しかし、Rahimは、自分はこの夏の終わりまで持たない、と、悠然。
死期を悟った人間の強さだね。
すっかりキレまくりのAmirに、さらに畳みかけるよう衝撃の事実を伝えます。
「HassanはAliの子ではない。」
「じゃあ誰の子?」
「わかっているだろう?」
たまらずRahimのアパートを飛び出すAmirです。予兆は一杯ありましたね。BabaはHassanに必ず誕生日プレゼントをしてました。Hassanは外見はモンゴル系のハザラなのに、パシュトゥーンのような緑の目をしてました。Hassanが泥棒の疑いをかけられた時、Babaは泣いてAli親子を止めました。
最後の4ページで、いくじなしのAmir店じまいです。
度々、同世代のローリングを思い出すと言ってますが、ここ、ハリポタ7巻の、23章の最後のシーンが、正確に重なりましたよ。