いつまでもぶつぶつ言ってはいられない(笑)ので、次の読書です。
この本は、元々、同名のメキシコ映画の為に、監督の奥さんが書き下ろした小説だそうですが、本が予想外に大ヒット。その形式が大変ユニークで、普通は、1章(Chapter 1)、2章、と章立てしたり、単に番号だったり、表題だったり、するわけですが、この本は、January~Decemberの1年のカレンダーのような章立てになっていて、しかも表題は、料理の名前。そして各章の最初には、材料と、レシピが載っております。
どうなっているんだか、知りたい方は、上記の本のリンクからAmazonをごらん下さいな。「なか見!検索」できるようになっているので、見る事ができます。
で、早速お話、いやお料理(笑)の方でございます。
材料
サーディン:1缶
チョリソーソーセージ:1/2本
たまねぎ:1個
チレ・セラーノ:1缶
固いロールパン:10個
主人公は、大きな農園を営む一家の3人姉妹の末っ子Tita。本の語り手は、Titaを"great-aunt"と呼んでいるので、2人の姉の一方の孫でしょうか。
Titaは、たまねぎの匂いぷんぷんの台所で元気に泣きながら生まれたのだそうです。おかげ?で、後々ずっとたまねぎに弱かったとか。
しかし、Titaのお父さんは、Titaが生まれて2日後に心臓発作で亡くなり、お母さんElenaが子育て放棄したため、彼女は料理人Nachaに育てられます。そのため、なおさら、小さい時から台所に「特化」した子だったようで、大好きな遊びは、熱い鉄板にぬれた手をかざして、落ちた水滴が跳ねるのを見て楽しむ事。この遊びに2人の姉を誘って、こっぴどく叱られたそうです。仕方なく、Nachaは、ソーセージで動物を作る事(風船をひねって動物を作るのと同様に)を教え、うまく行ったかと思えましたが、遊びが終わって、動物を切り離す段になると、Titaはめちゃめちゃ嫌がりました。(汗)
ただ、Titaは、ソーセージを、大好きなクリスマス・ロールの為に切り離すのだけは歓迎したそうです。…なんですが、そのクリスマス・ロールって一体どんなものなのか、インターネットを探してもなかなかこれというのは見つからないのですが(汗)
これなどは、材料から見ても、わりと近いのでしょうかねぇ。。(でもお子様用だからチレ・セラーノはないね(笑))
De la Carza家(Titaの家)では、ソーセージ作りは、一家総出の「儀式」なのだそうです。そんなソーセージ作りの日に、TitaはElenaに、ある話を切り出そうとします。。。実は、Elenaは、子供に一切口答えを許さない、おっかない母ちゃんです。あまつさえ、末娘は、一生結婚しないで自分の面倒を見る、と、決めております。ええ~?そんな習慣あったの? (私には、Titaが生まれた時父ちゃんが心臓発作で死んだんで、その腹いせにしか見えんぞ)
いやとにかく(汗)、Titaは若干15才にして、永遠の愛を誓った恋人Pedroがいるのです。Pedroは、お父さんを連れて、結婚の承諾を伺いに、やってきてしまいました。
そこでElena、何と、Titaと結婚するのは許すわけにはいかないが、姉のRosauraと結婚するかと話を切り出します。で、ななんと、Pedro、その話を飲むんですねぇ。
さて、どうなる事か。。