![]() | Like Water for Chocolate: A Novel in Monthly Installments, With Recipes, Romances and Home Remedies 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:1994-02-01 |
食べ物じゃないじゃん。(汗)
Titaは、John Brownの家の裏の、研究所にいました。
彼女はしばらく話もできず、自分の手を眺める日々。ママの命令を聞かなくて済む生活なんて、考えた事もなかったのですから。
ある日、彼女は、建物の裏で、親切そうなインディアンの年配の女性と出会い、言葉も交わさず交流するうち、次第に癒されていきます。ただ、不思議な事に、何故かだんだん、お婆さんがJohnに見えてくるのでした。
実は、Johnの祖母は、ある時祖父が「お持ち帰り」したKikapuインディアンだったのだそうな。Brown家では、長らく彼女を嫁として認めませんでしたが、ひいお祖母さんがひいお祖父さんの持病を、ヒル療法で治そうとして失敗、大出血した所を、インディアンの嫁のハーブ治療で持ち直した事から、ある一定の敬意を表されるようになり、家の裏手に住み続けたのだそう。
Johnはそんなお祖母さんが好きで、子供の時はよく一緒に過ごしたのだそうです。
というような話を、彼は、マッチを作りながらするのでした。
既に亡くなったというそのお祖母さんによると、人は体の中にマッチをもって生まれるのだそう。全て自分で点火できるわけでなく、好きな人や音楽によって点火する事もあるそうです。皆、マッチによって明るく照らされた世界から、自分の進むべき道を見つけるわけですが、もし見つけられないと、湿気てしまいます。そういう人は、魂が道を求めて彷徨い出る事があるのですが、ちゃんと体と一緒でないと、道を見つける事はできません。
これを聞いてなるほどと感銘するTita。
彼女のその気持ちを察する(彼女まだ喋れません)ように、いつかTitaのマッチが明るく光ってトンネルの向こうに道を見せてくれるよ、と言うJohn。(いい人だねぇ)
ここで彼は、祖母と親しんだゲームを紹介。特殊な塗料(マッチを点けると見える)で壁に秘密の文を書いてもらいます。
Titaの無言の理由を書いてもらいました。
"Because, I don't want to."
これを見て理解するJohn。(彼は、こういうのを、理解する才能があるんですね)
Tita、母の家には二度と帰りたくありません。