まだ二分咲きぐらいでしょうか
つりばしのお兄さんが申し訳なさそうに言う。
今年は暖冬だから1月末から咲き始めたけれど、
しかし、そこから急ブレーキ。
今週は暖かいという天気予報だったから、
一気に開花が進むと思っていた。
しかし、天気ばかりはどうにもならない、
宿のお兄さんのせいではない。
河津七滝巡りを終えて、つりばしに戻る。
しかし、部屋付き露天に浸かる訳でもなく、
そのまま黄色いマーチを駐車場から引っ張り出す。
河津七滝ループ橋
ホントに2周も回ったんだと実感する。
しかし、ループ橋に入る訳でもなく、
下った先の国道414号をさらに下る。
しかし、どう進めばいいのかもわからないので、
カーナビに河津町役場を入れて、進んでみる。
下佐ヶ野交差点を直進して下田街道と別れ、
県道14号を1kmぐらい、峰大橋を渡る。
2kmぐらい進んだ初めての信号を左折。
豊泉橋を渡って、河津町役場に乗り入れる。
駐車場事情がわからないので、
ちょっと軒先を借りる感じで・・・。
役場の桜
どんな由来があるのかはわからないけれど、
けっこうな高さと枝振り。
まだ一部咲きぐらいかな?
かなり薄いピンクで、何だかイメージと違う。
ちょっと北に進んで、右折する。
河津桜原木
民家の玄関先に樹齢60年ぐらいの河津桜、
かなりご立派で、他の桜と幹の太さが違う。
五分咲きぐらいかな?
日当りもかなりいいようだし。
薄いピンクと濃いピンクが混在し、
これがかなり面白い。
ただ、のんびりしている訳にもいかない。
この原木をかすめるように黄色いマーチを東へ走らせ、
河津駅をくぐって、浜交差点で海沿いの国道135号へ。
200mぐらい先の谷津交差点を右折して、また、河津七滝へと。
上条の桜
ループ橋の下、五分咲きぐらいになっていた。
淡紅色に近く河津桜っぽいイメージ。
しかし、上条とは何だかはわからないけれど。
17時ぐらいに宿に戻り、まずは露天風呂にどぶん。
出合滝の上流、萩ノ入川の流れを聞きながらのんびりと。
途中、抹茶を溶かし入れてみるけれど、
まあ、香りは確かに・・・効果は?
まだ昼ごはんが胃に残っているような感じがするけれど、
18時半に部屋に次から次へと運び込まれる。
先付け
いかの塩辛にもずく酢、エビの鬼殻焼き、
白子などなどがずらりと。
鰤しゃぶ
その横にセッティングされた。
ブリは3切れだけれど・・・。
ズワイガニ
2人で1杯だけれど、中途半端な大きさではない。
コレだけで晩ごはんに十分な量だと思うんだけれど。
舟盛り
舟だけで1mぐらいある呆れた大きさ。
鯛にマグロ、サーモンに帆立貝、
エビにホッキ貝などが山盛りである。
ココまでが一気にテーブルに並べられる。
前菜はナマコと塩辛、白子ぐらいにとどめる。
全てを食べようとするからいつも失敗する訳で。
鰤しゃぶは2切れと野菜だけ。
カニは全て食べるけれど、コレで十分すぎる。
刺身のマグロはトロと赤身、コレが実にウマい。
鯛の食感もいいし、サーモンもエビも全てウマい。
しかし、全ては無理。
鯛の塩釜
いやいや、困った。
小さくてすいません
なんてお母さんは言うけれど、
いや、大きすぎますって。
木槌で砕いて、穿り出して食べる。
いい塩梅で、頑張って半身ぐらいを片付ける。
アワビの踊り焼き
普通ならば、全てが並んだ画像に、
カニ、舟盛り、アワビの中から1つを選んでください
そんな注意書きが書いてあって当然のこと。
しかし、全てが出てくる。
おかしいぞ、ホントに。
固形燃料が消えたら、ナイフで切り分け、
バターを溶かす。
途中で硬くなっていたけれど、
いい食感となり、いい味わい。
コレで終わりだと思う訳で、
しかし、コメと汁物と一緒にこんなものが運ばれる。
生うに
さも、ごはんの供のような感じで。
東京だったら、宿代が全て食事代だけで飛びそうな、
そんな質と量。
全てがおかしい、この宿は。
河津桜は二分咲きぐらいだけれども、
腹は十二分目以上・・・死ねる。
お天気、どうでしょうね?
宿泊先にチェックインすると、
嫁さんは必ずフロントのスタッフに尋ねる。
気象庁だって見事に外すのに、素人にわかる訳もない。
けっこう困った顔をよく見る。
やめさせたいんだけれど、会話の接ぎ穂のようなもの。
どうしたものか・・・。
伊豆の佐太郎を出て、国道414号を南下する。
道の駅 天城越え
昭和の森会館など有料の施設もあったりするけれど、
どうにも今イチ・・・
今日は降らないと天気予報は言っていたのに、
小雨がパラつきはじめるし。
さっさと出発、2kmちょっと南下する。
新天城トンネル
ホントは旧道にかかる天城山隧道に行きたかったけれど、
クルマで行けるような道ではない。
いや、行けなくはないけれど、無茶をしてどうする?
こちらの新しいトンネルを抜け、
4kmぐらい南下、河津七滝ループ橋をぐるっと2周。
河津七滝方面へと進み、本谷川を初景橋を渡る。
旬菜 つりばし
今回の宿がココ。
七滝温泉にある温泉宿で、
この入口の右側に4階建ての建物があるし、
本谷側の向こう側にも建物。
かなり大きな温泉宿かもしれない。
チェックインは15時からだけれど、14時半に到着。
早めにチェックインしてもらった方が助かる、と、
そのままチェックイン。
お天気、どうでしょうね?
チェックインするオレの横で、嫁さんが毎度の質問。
さすがにわかる訳がないので、腕をひく。
しかも、山の天気、そして海の天気、
千変万化してもおかしくない土地だろうし。
離れ客室 山水
20畳ぐらいの広さのある和室。
部屋の前に洗面とトイレ、
右手に内風呂があるけれど、
この部屋のメインはこの先にある。
露天風呂が2つもついている。
右の手前側は普通に温泉、
左側は後で抹茶を入れて入るらしい。
けれど、明日の天気もわからないので、
のんびり浸かっている場合ではない。
すぐに部屋を出て、また初景橋を渡る。
左に曲がって、踊子歩道を400mぐらい進む。
初景滝
こんな所にまで伊豆の踊子像。
撮影スポットとあるぐらいで、
この滝に関することは何も書かれていない。
向こう側に3筋、こちらに1筋が流れ落ち、
滝幅は七滝の中で最も広い。
優雅に見える流れが素敵に見える。
ココから100mぐらい。
蛇滝
ヘビのように長い訳でも、
蛇行している訳でもない。
何で?
滝口周辺の玄武岩がうろこのように見えるから、
らしい。ふむ。言い得て妙というか。
さて、ココからが長い。
河津踊子滝見橋
方塔式ウェーブ橋という形式の、
長い吊り橋を渡る。
階段を上ったり、けっこう息が切らしながら、
せっせと進む。
釜滝
河津七滝の最上流にある滝。
落差22mで2番目に大きな滝。
展望デッキまで上がるとこんな見え方になる。
ちょっと戻って吊り橋を渡る。
そもそもは、こちらが展望台的な所。
全景を見るならこっちかな?
裏側に回る。
エビ滝
確かに茹でエビの背中に見えないこともない。
ちょっと無理ないか?
ここからは戻り道。
初景滝を過ぎて100mぐらい戻る。
カニ滝
落差2m、幅1mで一番小振りな滝。
カニにも見えないし。
初景橋に戻り、その先の階段を下る。
出合滝
正面に見えているのが出合滝。
今まで辿ってきた河津七滝が落ちる本谷川ではなく、
荻ノ入川の終点。
いや、本谷川の終点でもある。
2つの川が出会うから出合滝、
そして、ココからが河津川となる。
そしてこの先は七滝の最後にして最大の滝。
大滝
今は滝口しか見えない。
2011年の台風被害で遊歩道が通行止めになっているらしい。
コレが伊豆半島最大の滝なので、早く整備すればいいのにねえ。
まだ15時45分ぐらい。
小雨は多少パラついているけれど、
明日の天気はもっと悪そうだから、
少しでも進んでおこう、
風呂に入る前に。
2/12(金)
あれ?なんか曇っていないか?
嫁さんが恨めしげに見上げる。
いや、それ以上に、この寒さ、どうなっている?
まあ、天気予報の告げることだからねえ、
どう転ぶのか、それは誰にだってわからない。
最近、外れることの方が多いしね。
昨日、0時過ぎにはベッドに入った。
しっかりと寝た、5時間も。
今日からは気温が高くなる・・・
天気予報はそう告げていたけれど、
けっこう冷え込んでいた。
ちょっと霞んでいるけれど、
オレンジから濃紺まで、キレイな階調。
いい天気になる、そんな気配。
しかし、仕度を整えている間にかなりの変化。
黄色いマーチを出発させた9時ぐらいには、
空を一面にグレーの雲が覆っていた。
あれ?なんか曇っていないか?
嫁さんが恨めしげに言うけれど、
銚子のときよりはマシかもしれない。
環八が呆れるような渋滞。
たかが4kmに30分もかかる。
しかし、そこからはすいすいと。
曇っていて富士山はまったく望めないけれど、
東名だって渋滞とは無縁、快適に進む。
EXPASA足柄
2時間も走ってきたので、一旦、休憩・・・
って、何だかおかしな様相。
館内にはエヴァンゲリオン。
表には綾波レイ・・・ああ、箱根が舞台?
ホントに知らんのだ、
新潟を案内してくれた嫁さんの友達、
そのお兄さんが社長なのにね。
買い物をしたり、30分弱。
黄色いマーチを出発させる。
沼津で寿司をつまむということも考えたけれど、
明日の天気がどうなるのか、もうさっぱりわからん。
先を急ごう。
沼津から伊豆縦貫道に入り、
伊豆中央道、修善寺道路を駆け抜けて、
修善寺ICから一般道、下田街道に入る。
そのままどんどん南下し、土肥へと分岐する、
出口交差点の手前、マックスバリュエクスプレスへ、
買い物をして国道136号に復帰、すぐに414号へと。
3kmぐらい南下する。
東京ラスク 伊豆ファクトリー
なぜか嫁さんが食いつく。
切り落とし的なものがあればな
さっき、マックスバリュでも買ったよね?
ただ、出てくる人たちは、
皆、棒状のものを持って出てくる。
限定のラスクパン・・・いや、いらんって。
また414号に復帰して、さらに3kmぐらい。
浄蓮滝
日本の滝百選の一つ・・・
しかし、なんちゃら百選っていったいいくつあるんだろ?
みおろしの滝
少し進むとすぐに浄蓮滝が望める。
しかし、けっこう上から眺めている、ということは、
階段をずんずんくだらなければならないということ。
下るのはホントはツラいはずだけれど、
まだ、何とでもなる。
浄蓮滝
水量もかなりのもので、
滝壺辺りの水の色も深い緑も素敵だし、
オレンジピールのチョコを貼付けたような岩はさらに。
この手前はわさび田になっていた。
直販所もあったけれど、さすがに、ねえ。
伊豆の踊子像
この先、どこででも見る事になるけれど、
まあ、そんな舞台。
いや、読んだ事がない、いやはや
そして、ここで大型観光バスが到着。
下りてきたのは、もちろんシノワ。
コイツらがわさび田に行って大丈夫か?
そろそろ12時45分、先を急ぐけれど、
この辺で昼ごはんを食べておかないと。
伊豆の佐太郎
黄色いマーチを停めた第2駐車場、
その向かいにある郷土料理を出す店。
こんにゃくの梅しそ和え
ビールを頼んだら、こんなモノが出てきた。
首を傾げたけれど、しその実がいい食感、
そして、梅もいい塩梅で、かなりウマい。
紅葉丼(1,300円)
鹿の肉を味噌で炒めたものがコメの上に。
タケノコやキノコなどの食感はいいけれど、
味がかなり濃い。
まあ、山の中の田舎料理、こんなものだろうけれど、
しかし、味噌炒めが減らないのだ。
しかも、たいした事はないと思っていたコメはさらに。
晩ごはんだってかなりのものだろうし、ヤバいゾ、ホントに。
天ぷらそば(1,300円)
エビ天1本に茄子と葉っぱが1枚。
コレがわさびの葉で、けっこうな苦み。
海老はけっこうプリプリしていた。
蕎麦は田舎蕎麦の典型。
黒くて平打ちっぽい太目の蕎麦、
香りがどうのではなく、ひたすら歯ごたえ。
何しろ蕎麦つゆが濃いのだ、驚くぐらいに。
悪くはないけれど、だからといって、
激しくウマい訳でもない。
まあ、気まぐれな天気よりは数段いいけれど。