オレがこの会社の千葉支店に移動してきたのは、約20年前。
辟易しつつあった会社生活だったが、ココには、目標にしたいと思った上司っつーか、先輩がいた。
ま、先輩っても10歳以上年上なんですが。
バイタリティ常時満タン、ヘンな発想に溢れソレを実現する能力もあり、情に厚く、オレはあこがれた。
彼がどんどん昇進して「あぁ、ヒトって変わるんだな」と思っていた。
んでも。
彼には彼の職制上の役割があるだろうし、置かれた環境も昔とは違う。
同じ会社のリーマンなんだから、そういうのがあるのはよぉ~く理解できるし、そんなモンなんだろう。
最近、っても半年以上前ですが。
彼の末っ子が我が社に入社したのを、知った。
地に堕ちたな、あんた。
軽蔑するよ。
どういうつもりかは知らないが、そんなのは自分の人生を全否定するか、子供に全押し付けするか、いづれにせよ、実に卑しい所作だ。
全否定については単なる身代わりのやり直しだと思うし、全押し付けについては言わずもがなの傲慢な行為だ。
同じ会社に入れて(その時点で身内贔屓じゃねぇのかよ)、自分と同じコトやらせてどうすんだよ。
ムスコにはムスコの人生があるはずじゃないか。
ムスコが自分の背中を追いたい、ってのなら別のステージはいくらだってあるはずじゃないか。
ハジを知れ。
これは、家業を継承する、ってのと根本的にチガウ。
会社の社屋は会社のモノだし、事業も会社のモノだ。
家業は経営者のモノだし、事業は経営者が自らの手で育てたものだ。
ソレを身内の誰かに継承させ、より発展させることで自らの存在を遺す、というのは理解できる。
自分と同じサラリーマン生活をリピートさせてどうすんだよ。
それとも、支援して、ラクに偉くさせる気か?
それこそ、アンタが味わってきた苦痛を拡散させる行為じゃないか。
ま、単なる価値観の相違で、オレがイカれてるのかも知れない。
かも知れないが、サイテーだよ、アンタ。
悪いトシの取り方したな。
モウロクってのは、アンタのためにある言葉だと、今は思ってる。