
アルケミスト(パウロ・コエーリョ)
積水ハウスのCMソングを歌っているのが「アルケミスト」という2人組音楽ユニット(こんやしょうたろう・井尻慶太)であることを知り、この名前の由来がブラジルの作家、パウロ・コエーリョの小説「アルケミスト-夢を旅した少年-」だということを知りました。
それで、この物語を読んでみたいなと思っていて、やっと読み終えることができました。
この物語は、人がどのように生きるべきか、夢を実現するための心構え、本質を見極めること、などいろいろ大切なことが描かれていました。
自分が何をしたいか、何になりたいかは、人は誰でもほんの小さいころからもっている。でも、年をとるごとに忘れてしまい、あきらめてしまう。また、人からみたら自分がどのように見えるかを気にしてしまうので、自分が本当になりたいものではないものになってしまう。人からみて無理だろうと思う夢は実現しようとは思わなくなる。
しかし、本当は人は小さいころに成ろうと思ったものになれるのであり、それが本当の夢であるならば、心は常にそこにあり続ける。夢は決して消えることはなく、それに向かって努力し、実現することができる。
夢を実現しようとして努力しているときは、それ自体が楽しいことである。人はいつも神経を研ぎ澄まし、自分の心を聞かなくてはならない。周囲にも気を配り何が起きているのかを察知しなくてはならない。そうやって夢に向かって歩んで行けば必ず達成できる。
自分は何をしたいのか、今置かれている状況はどうなっているのか、感覚を研ぎ澄ませること。人が何かについて判断しなくてはいけないとき、心を落ちつけて冷静に感じることの大切さ。とても不思議な何か、自分を助ける魂の存在。Etc.
元々「アルケミスト」とは「夢を旅する少年」という意味ではない。「錬金術師」のことだ。
錬金術というのは、狭義では化学的手段を用いて非金属から純粋な金を作ることだが、広義では金属に限らず、様々な物質や人間の魂や肉体をも完全な存在に練成することを言うそうだ。(wikiより)
この小説「アルケミスト」の主人公、羊飼いのサンチャゴも、宝物をみつけるために旅をするなかで、王やアルケミストから教えを受けたり、様々な体験をすることにより、自らがアルケミストになっていった。この本の中では、錬金術師とは自然と世界を理解している男のこと、と書かれています。
不思議な物語だった。教えられる言葉がたくさんあった。
こんやしょうたろうさんたちは、「アルケミスト」って良い名前をつけたと思います。
パウロ・コエーリョさんにも実際に会っているそうです。
私も、多くの人の例にもれず、子どものころの夢はあきらめ、忘れてしまったけれど、今でも自分が何をしたいのか、どういう自分になりたいか、自分の心の声を聞いて、その夢に向かって歩んで行きたいと思う。それは、人がどう思うかではないし、失敗するかもしれないと思ってあきらめたら、その夢は最初から実現しないことが決まっている。実現すると自分で決めて実行することが大切なのだ。
いい物語だった。
アルケミスト / あの空
作詞:こんやしょうたろう 作曲:井尻慶太
こんやしょうたろうさんの声 きれいですね。