週末に田舎に帰省したら、こちらに帰る日の朝、近所のおっさんが母のところに竹の子を持ってきてくれた。
その竹の子を土佐煮にしたのが、上の写真。
数日前にも持ってきてくれたそうで、それは、私たちが到着した日の夕飯に煮物になって出てきた。
そのときは、普通のモウソウダケだったみたいだ。
私たちが竹の子が好きだと聞いたので、また持ってきてくれたらしいが、今度のは何やら細い竹である。
写真を見ると「ちくわ」のように見えるものがあるが、ちくわではない。
このおっさんは、そこらへんの山に入っては、竹の子やワラビなどを採ってきて、人に配ってあるいてるそうだ。
ヒマ人みたいだし、もとがタダだから、借りが増えるというわけでもないけど、
いつもいただいてばかりでは申し訳ないので、母は時々何かお返しをしたりして、物々交換をしているようである。
この朝もらった竹の子は、母が急いで灰汁抜きをして、私に持たせてくれたのだが、帰宅して早速煮てみたら、ちょっと苦みがあった。
急いで灰汁抜きをしたからかもしれない。
昨夜、そのまま腐らないように冷蔵庫に保存し、今夜また温めてみたら、昨夜のように苦くはなかったので、よかった。
もし、灰汁が抜けてなかったら、天ぷらにすると良いそうである。
ところで、ちょっとアクが残っているかな?と昨夜思ったときに、なんとなく、手や顔がかゆいような気がして、これは蕁麻疹か?と思った。
でも、赤くなるわけでもなく、それ以上、何も起こらなかった。
苦いので、消化が悪いかな?とも思った。
そこで、パソコンで、「竹の子 じんましん」などという語句で検索してみると、なんと、確かに竹の子は蕁麻疹が出ることがあるそうだ。
それから、「苦い」とか「えぐい」とかいう灰汁は、竹の子の成長する先端部分なんだそうである。
そこに、苦み成分が多いらしい。
さらに、ふと気になったのは、「放射能」であった。
よく「しいたけ」から高い放射線量が検出された、なんてことを聞くのだが、竹の子なんか、竹やぶのいかにも放射能が溜まりそうなところに生えているんじゃないだろうか?
あのおっさん、どこの竹やぶから掘ってきたんだろう?
そして、改めて調べてみると、なんと静岡県伊豆地方で福島原発事故の影響により、放射線量の高い地域は「東伊豆」なのであった。
静岡県は、お茶からも放射線が検出されているけれど、しいたけ・竹の子・山野草なども同じことであろう。
なんか、不安になってきた。
しかし、食べ物から放射線量を測定するためには、その物をすり鉢ですりつぶすなどして、性能の良い機械で測定しなくてはならないそうで、簡単に調べられるものではないそうだ。検査機関に依頼しても、結果が判明するころには、自然の収穫物は腐ってしまうわけである。
このように、お店で買ったのではなく、そこらへんの山から採ってきたものや、そこらへんの海や川から捕ってきた魚などは、どの程度放射能に汚染されているかは分からない。
ただ、危険ではなかろうかと心配するストレスのほうがよほど健康に悪いというので、あんまり考えないことにした。
そんなわけで、竹の子の煮物を食べてるんだけど、
やはりなんとなく手足や腹がかゆいような気がするが、気のせいかな?