「カマ神」について、大きな興味を持ったのは、私の祖父の実家が登米市の出身であるからなのかもしれません。
三笑さんのカマ神さま(写真:下)を間近で見て、そのルーツを調べてみました。
宮城県北部の登米市や岩手県南部においては、竈[かまど]神は、カマ神と呼び、カマ神様とは、太い柱にすすけて飾られた黒い顔の面であったそうです。
この面のそばには、しめ縄が張っている家もあり、カマ神は、単に火災事故から財産を守ってくれるばかりではなく、盗難や厄除けも一手に引き受けてくれる神様でもあり、いわばその家の守護神。
カマ神の異様な面は、宮城県北部登米市や岩手県南部にしかなく、かまどが撤去された生活様式では、かなり貴重なものであります。
さて・・・私の祖父の実家でも勿論、カマ神さまは祀られていたのでしょうが、三度もの火事に遭い、今となってはどんなお顔のカマ神様だったのか、知るすべもありませんが、家とカマ神様が一つの方舟のように思えてなりません。