山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

カマ神

2012年04月12日 | ドライブ

「カマ神」について、大きな興味を持ったのは、私の祖父の実家が登米市の出身であるからなのかもしれません。

三笑さんのカマ神さま(写真:下)を間近で見て、そのルーツを調べてみました。


宮城県北部の登米市や岩手県南部においては、竈[かまど]神は、カマ神と呼び、カマ神様とは、太い柱にすすけて飾られた黒い顔の面であったそうです。
この面のそばには、しめ縄が張っている家もあり、カマ神は、単に火災事故から財産を守ってくれるばかりではなく、盗難や厄除けも一手に引き受けてくれる神様でもあり、いわばその家の守護神。

カマ神(かまど神)1 カマ神(かまど神)2
 
(写真:現存する宮城県登米市のカマ神様のお面)
 
目には、あわびの蓋を使ったり、盃の糸尻をはめ込んでおり、現存するのは、藩政時代から昭和初期のものといいます。
家を新築する時に関わった大工や左官が土製の面をつくってプレゼントしたそうです。
家の守護神として、にらみを利かすという意味があったとか。

カマ神の異様な面は、宮城県北部登米市や岩手県南部にしかなく、かまどが撤去された生活様式では、かなり貴重なものであります。


さて・・・私の祖父の実家でも勿論、カマ神さまは祀られていたのでしょうが、三度もの火事に遭い、今となってはどんなお顔のカマ神様だったのか、知るすべもありませんが、家とカマ神様が一つの方舟のように思えてなりません。