詩とファンタジーNo.31 夏駆号
投稿詩とイラストレーション
かまくら春秋社
特集:大地を耕し詩の種を播く
表紙に小さな文字で書かれている詩、とうとう虫めがねが必要になった。。。
10月の薔薇
ルミ・ド・グウルモン(堀口大學・訳)
お前がわたしにくれた薔薇の花は
ほかの薔薇より香い
花の匂ひのほかに
お前の心の匂ひがする。
「月下の一群」(岩波文庫)より
心の匂ひ…誰にも書けない。
ただ秋号に乗せて欲しかったな(笑)
今号は……谷川俊太郎さんの詩を(投稿詩ではありません、念のため)
漢方
病院じゃドクターは大忙し
診察室には次から次へ老若男女
見るのは顔じゃなくてデスクの上のコンピューター
診断するのは聴診器より数字が頼り
本当はゆっくり話を聞いてほしいのに…
と思っていたらこの爺さん医者は違ってた
まず手を握り脈を取り目をのぞきこみ微笑んで
「朝ご飯は何食べた?私は梅干しと玄米粥」
聞きもしないのに自分で答えて
処方箋は紙にペン書き
うちへ帰って薬を煎じていると
お祖母ちゃんが「おや懐かしい匂い」と寄ってきた
その日からうちのホームドクターは
三丁目のボロ家にいる白い髭のお爺さんです
アダ名つけたけどそれは秘密
お医者さんも色々ですからね~
今号から始まったポエム31から。
この夏の日々が詰まっているような蝉の抜け殻机に飾る 山上秋恵
わたしもやりそう(笑)
投稿ショートファンタジーは、わたしの中では、好きだった「足みじかおじさんの旅」(やなせたかし・作)の代わりに位置している。4回めの今号はおびきみつこさんの「星屑メモリー」、七夕にかけたじ~んとするメルヘンでした。
イラストレーション入選作から。
「音色にさそわれて」山田レナ
すてきですね~。なんか音楽が聴こえてきそう。
「奥の奥の森の奥深く」長谷川綾
怖いけど見てしまう、この目すごい。