グリーンズ・テイブル

ppのピアニッシモな戯言でござ~い☆

ドレスデン ブリュールのテラス

2013-06-09 10:34:41 | 中欧

プラハの朝、ドイツのドレスデンへ向かう。
バスで約3時間、到着したのはエルベ川沿いの「ブリュールのテラス」と言われている歴史地区。
18世紀、ブリュール男爵がこの辺りを改造、約1㎞に渡る遊歩道や景観をゲーテは「ヨーロッパ随一のバルコニー」と称えたそう。
敗戦国なので爆撃による破壊が激しく、殆どが修復されたものだそうで、その最たるものがフラウエン教会。

戦争を戒めるため、街中にそのまま残しておいた瓦礫を東西統合後に十数年かかって組み合わせ再築。
中にはいると突然の荘厳さ、流れる空気の違い。

上の方にパイプオルガンがありますね。
丸い天上が高い。




ツヴィンガー宮殿。18世紀、フリードリヒ・アウグスト1世が自身のために建立。
それまでのレジデンツ(王宮)はすぐそば。


側面の外壁には歴代君主がタイル2千枚で描かれている。戦中400枚が破損、その後修復。




中にはいると、とてつもなく広い中庭。








こんな格好のガイドさんも。


屋上は凝ったバルコニーが2段造りで噴水もあり、彫像も沢山、君主家族が私的に過ごせる空間だったのではと想像。


劇場広場側からの外観。


劇場とはザクセン国立歌劇場。東ドイツ時代の名称はドレスデン国立歌劇場。

タンホイザーなど初演は多数。

宮廷教会の一部。トップ画像も。


西洋菩提樹に新芽。

プラハへ

2013-06-06 08:42:02 | 中欧

チェスキークルムロフを後にして、ボヘミア地方を北上しプラハへ向かう。
ボヘミアの自然は北海道と似ているな~。
ドヴォルザークも見ていたんだろうか、この風景。
頭の中を流れる曲はシンフォニーではなく、母の教えたまいし歌。
そして思い浮かんだのは、スロバキアのブラチスラバ城で暑い中、レース編みとコード刺繍のついたテーブルクロスを売っていた体格の良いお婆さんの手が、思いのほか冷たかったこと。。。

約3時間半後にプラハ市内へ到着。バスの中から。


ポリスマン。


カーブを凄い勢いでパトカー2台が駆け抜ける。


迷彩服のこの人は何?


なんとなく治安の悪さが伝わってくる。

街中を少し歩いてレストランに向かいます。


夕食はチェコ最古のビアホール「ウフレク」にて。(食後の撮影)

元々は修道院、壁に建造年1499と記されている。
複数の飲食店が入っていて、歩道に面した入口直ぐ左手の店は歌声喫茶のようで、アコーディオンに合わせて、年配男女の民族音楽のような、所々力強いアクセントの入った合唱が聞こえてきた。
私はこちらに入りたい、でもよそ者、流れる血の歴史が全然違う。。。

真っ直ぐ進んだ奥にビアホール、かなり趣があります。



我々が入店すると直ぐに日本の曲を何曲か演奏してくださった。
勿論、譜面無し。譜面がないと何も出来ない自分は尊敬の念。
ふる里、赤とんぼ、上を向いて歩こう、etc. みんなで歌った。
チップをあげた人の所へ来て、アコーディオンの人がスメタナのヴァルタヴァを超特急で弾いた。
あのメロディ、鍵盤ならサラサラだけど、フルートは大変、しかも2本の掛け合いなんだよね~。

さて、お食事。ビールの消費量が一番多いのはチェコ。(ドイツかと思っていた)
ホールマンがジョッキの10数杯乗ったお盆を片手に乗せて運びます。




デザートは丸ごと!アップルパイ。


食べきれず、ごめんなさいでした。


プラハの夕景、21時5分。バスの中から。


昨日は中欧が豪雨のニュースが流れ、このヴァルタヴァ川の増水、オーストリアの床上浸水を見入ってしまう。ドナウ川クルーズの中止や死者も出ているそう。ヴァルタバ川にぐるっと囲まれた小さな街チェスキークルムロフはどうなっているだろうか。

チェスキークルムロフ その2

2013-06-05 10:26:02 | 中欧


チェスキーはチェコ語でボヘミア、クルムロフは古ドイツ語で川の湾曲部の湿地帯。
旧市街地からお城へ向かう橋の上で。


あのお城を目指します。


赤門。               門の横に指!(この斬新さはエゴン・シーレ作?)
  

20世紀の芸術家エゴン・シーレはこの地に在住した。


中に入ると、壁のレンガは絵。



あの入口をくぐると…
次の広場も四方の壁のレンガは絵。


そして渡り廊下(バスを降りて最初に潜った大きな門の上方)を進むと…


遂にバルコニーへ。向こうの尖塔は15世紀に建造された聖ヴィトゥス教会、フレスコ画を抱えている。


左手が上がってきたお城。最初に渡ったのがこの橋。

ここはヴァルタヴァ川の上流に位置し、下流はエルベ川と合流しているそう。
何処を切り取っても絵になる眺め、おとぎの国のような可愛らしさ…
とは裏腹に、苦難の歴史を持つ。

サクッと拾います…
紀元前4000年には既に人が住んでいた痕跡。
13世紀以前に建造された城はゴシック様式。当時はチェコ人とドイツ人が混在。
16世紀、街はルネサンス様式に。
17世紀初頭、領地はハプスブルク家に売り渡された後、オーストリア軍→バイエルン軍→スエーデン軍と次々に占領され、街は財政難に。
18世紀初頭に統治していたヨハン・クリスティアーン(出たよ、ヒーロー)は芸術文化に造詣が深く、お城はバロック様式に改造され、宮廷劇場も建立、経済も発展。
後を継いだヨゼフ・アダムス(こっちもヒーローだ!)が有能な政治家でさらに輝かしい時代をもたらし、行政・経済・文化は南ボヘミアの中心地に。
この時、お城はロココ調に改造され現在に至っている。
19世紀に入って、神聖ローマ帝国時代から続いてきた支配階級のドイツ系住民と被支配階級のチェコ系住民の共存に幕。
20世紀、ナチス・ドイツはボヘミアをドイツ領とし、多くの建造物を破壊、虐殺。
戦後、圧倒的に多かったドイツ系住民は追放され荒廃状態に。
1989年の「ビロード革命」以降、建造物の修復が開始され、かつての美しさを取り戻す。
ドイツ系住民の追放後流入して来たロマ人(ジプシー)に対しての差別、民族浄化の為の強制断種政策が続いている。。。。

クリスティアーンが建造したバロック様式の宮廷劇場入口。


さよなら、チェスキークルムロフ。

チェスキークルムロフ

2013-06-03 10:38:31 | 中欧


ザルツブルクで一泊した翌朝、バスで向かったのはチェコの南ボヘミア地方にあるチェスキークルムロフ。
国境を車で越えるときは何のチェックも無く、特にゲートも無いのが不思議。
約3時間で到着、バスを降りて見えてきたチェスキークルムロフ城↑
これまで見てきたお城と違い、ひなびたお城は中世以来の雰囲気がよく出ていて、これはこれで素敵ですね~。
裾の岩山と同化してますよ。
お城とくっついたこの門↓をくぐって旧市街へ。門の中段は渡り廊下になっていて町の全貌が見えるバルコニーへと繋がっています。


門をくぐると直ぐにヴァルタヴァ川、橋を渡ると旧市街。






緩やかな石畳の斜面に古い建物同士が密着。




壁には古い絵。


中央広場に出ました。


昼食は広場近くのお店で。入口。


中は洞窟のよう。




メインは白いチキンカレー! 凄く美味しかった。


デザート、ミルフィーユ。


レストランの通りの横道に、聖ヴィトゥス教会がちらっと。


小高い場所からの眺め。一番向こうの尖塔と繋がった建物がお城。


位置関係がいまいち理解できないでいたら全貌地図!

これを見ると、ヴァルタヴァ川に囲まれた中州というか突起した所が旧市街で、川向こうのお城の門から橋を渡り歩いて来た道がよく分かる…くらいに旧市街は村と言っても良いほどの小さな町。
因みに指差ししている人はガイドのリさん(韓国人)で武蔵野美大出身だそう。
風邪で具合が悪く、この後病院に行くのだそう、あらら。。。


ザルツブルク旧市街 その2

2013-05-26 12:01:03 | 中欧

旧市街では一番賑やかなゲトライデガッセ通り、色々なお店が隣接しくっついているので、横道は建物の中を通過する造りになっていて、そこには狭い中庭のようなスペースがあったり。
ゲトライデガッセ通りに面したモーツァルトの生家。4階です。(因みに1階はスーパー)

中は撮影禁止。3部屋ほどあって狭く天上も低い。台所の釜戸が当時のまま。
自筆譜や、身につけていた指輪などの装飾品、家族の肖像画などが展示。
他の階には楽器や家具などが展示されていたよう。

この通りにあった楽器屋さんのウインドウ。

赤いフルートに、青いピッコロ!

オケでこれ使ったら顰しゅく買うだろうなぁ。

この通りに来る前に通過したカラヤンの生家。


ザルツブルク祝祭大劇場、もの凄く大きい。

毎年夏に行われる全世界注目の音楽祭、一度はその時期に訪れてみたい。

ザルツブルク旧市街

2013-05-25 07:47:27 | 中欧

ミラベル庭園を出た後は橋を渡って旧市街へ。
川の向こう側が旧市街、丘の上にホーエンザルツブルク城が見えます。


橋の上では。


柵には沢山の鍵! ここに鍵をかけたカップルは別れないんですって~


ザルツは塩、ブルクは城という意味で、ザルツブルクは岩塩の交易で栄えた町なんですね。
塩の専門店がありました。


青空マルシェをやっていて、野菜・果物・チーズ・ハムソーセージ。
そしてパン屋さん(トップ画像)、プレッツェルがいっぱい!
自由時間に買いに行くと、きっかり17時で店じまいしていて買えなかった。。。
観光客はまだたくさん歩いているのに、お国柄ですね。



ザルツブルク大聖堂、17世紀初頭に完成。


レジデンツ広場。


広場で。

ミラベル宮殿と庭園

2013-05-24 07:55:15 | 中欧

ハルシュタットを後にしてバスで約1時間半、ザルツブルクへ到着し旧市街を観光。

この門をくぐるとミラベル庭園が。


ミラベル宮殿は17世紀初頭大司教ヴォルフ・ディートリッヒが愛人サロメ・アルトのために建てた宮殿。
司教が政治権力まで握り、しかも愛人を持ち、堂々と宮殿まで与える…
宗教界が腐敗した時代の産物ですね、これは。
2階には大理石の間があってモーツァルト親子がそこで演奏したことも。
現在はザルツブルク市長公邸となっていて、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の撮影場所としても有名に。

向こうに見える「ペガサスの噴水」はドレミの歌を歌った場面に出てきます。


この階段にカーテンで作ったお揃いの服を着たマリアと子供達が座っていました。


階段の上から。


西洋菩提樹、葉っぱはまだ。


桜は満開だけど、チューリップもまだ蕾(トップ画像)

マス料理とハルシュタット散策

2013-05-24 07:50:47 | 中欧

予定表には昼食はマス料理となっていた…川魚の悪いイメージが頭を過ぎる。
湖畔から少し山側に入った蔦の絡まるレストランにて。


2階で。天井が低く家庭的な趣のある造り。


我々の他、日本人ツアーがもう1グループとアジア系外国人グループ1つで満席。


かなり待たされて出てきたポタージュが美味しい!


続いて出てきた問題のニジマス↓塩焼きでした……これが美味しいの何のって!! 
添乗員さんが気を使って醤油を持って各テーブルを回っていたけれど、全然必要なし。
新鮮な素材はシンプルな味付けで充分美味しい。

さて尾頭付きをフォークとナイフで食べるのは、高校卒業近くに受けたテーブルマナーの講習以来。
まさかウン十年経ってハルシュタットで実践とは…それでも若いときに体験したことは身体が覚えていて、むしろ箸より綺麗に食べられた(フフフ)

デザートはアップルパイ、これも美味しかった~。


オーストリアのレストランで出される水は飲んでも大丈夫。


レストランを出たところには小さな雑貨屋さんが並んでます。


食後の自由時間は湖畔沿いの道を散歩。
教会同士が隣接、右手前がプロテスタント、中央奥がカトリック。

こんなに近くに建っているのは世界でも珍しいそう。



立ち寄ってみたくなる小さなお店がいくつも。

ハルシュタット湖

2013-05-23 07:21:05 | 中欧

ウィーンを出発して約4時間、ザルツカンマーグート地方の山奥にある湖、ハルシュタットに到着。
ハルはケルト語で塩、シュタットはドイツ語で場所の意。岩塩が採れるんですね。
人口千人の小さな町、家々が斜面にへばり付くように建っています。

こんなに風景を見て感動したことがあっただろうか。。。
青い空、残雪を抱えた山々、写し出す湖面、澄んだ空気、心地良い陽差し、静寂。
「きれい」を連発しながら何十回もシャッターを切る。
ぼ~と一日居られたら、どんなにいいだろう。
















ウィーンからハルシュタットへ

2013-05-22 08:42:58 | 中欧

中欧5カ国巡り後半に入った5日目はウィーンのホテルを朝7時半に出発してハルシュタットへ向かう。
全行程の移動はデラックスVIPバス。

3列で、座席の前後左右ゆったりの大型バス、そして一行は16名だけ。
だけど私にとってはちっともVIPじゃない、つま先すら床に届かないのだ(ついでに大抵のトイレも高く、便座は大きい!)。
ショルダーバッグを前にぶら下げて、足を乗せてみる…う~ん、これぞVIP!

一日最低3時間、最長8時間のバス移動は、見えてくる景色が新鮮で居眠りなんて勿体ない。

7日間お世話になった運転手のチャバさん、ブダペスト出身。

寡黙だけどとっても紳士、ステップの高いバスを降りるときは先に降りて必ず手を差し伸べてくださる。
初日プラハ空港からホテルまでの、とんでもない運転手さんとバスとは違います。
コーヒー好きのチャバさんは途中休憩の時、コーヒーを注文するとカップがタダで貰えるドライブインに行程中何度か停まってくれました。

ドライブインでも普通のコーヒーがホイップクリーム入り。
苺が美味しそうだったので買ってみると、野性味たっぷり酸っぱ~い!
持ち帰ったカップ↓据わりが良く洗いやすいので、思いの外気に入ってます。

飲む度に貰っていては荷物が増えるので二つだけに止めると、不思議がっていたチャバさん、きっと彼の家はカップだらけです。

車内で売っていた水(1ユーロ)と、ドライブインで買った炭酸水(16コルナ)。
そして、ガイドさんの声が離れていてもよく聞こえる耳太郎(全員に無料貸し出し)。



ウィーンの森を後にして暫くすると、アルプス山脈が遠くに見えてきました(トップ画像)

ハルシュタットに近づくに連れ綺麗な湖がいくつも。車中から。

楽しいこと、美味しいものは……新しい力にかわってくれる☆

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