8月は終戦の月ですね。
暮らしの手帖 8-9月号に載っていた詩をひとつ。
防空壕で死んだ少年の独白
杉山満夫
B29の投下した焼夷弾でぼくは死んだ
空襲警報で逃げ込んだ防空壕で
母と妹と弟といっしょに
父はぼくたちを探して歩いた
何処かへ逃げて生きているだろうと
道路には負傷者が死者が倒れていた
焼け落ちた防空壕には
死体が焦げて燻っていた
ぼくは埋まっていた
焼夷弾の直撃を受けた防空壕で
母と妹と弟といっしょに
母は三歳の弟を抱いたままだった
何日が経ったのだろう
ぼくの防空壕を父が掘り始めた
父は同僚とともに
ぼくたちは少し腐敗して埋まっていた
八月の土の下で
父は母とぼくたちを抱いてくれた
大地の窪んだ穴から引き出し
涙を溢れさせて泣いていた
ぼくたちは再び焼かれて骨になったが
八月二日がきたら思い出して欲しい
ぼくたちのことを
不意に殺された三百七十名を越える市民と
まだ行方不明の死者のことを
艦砲射撃や機銃掃射や
B29の投下した焼夷弾で死んだ
ぼくたちのことを
水戸に住んでいた13歳の少年のことだそう。
画像:本日17:00撮影、北東の空
暮らしの手帖 8-9月号に載っていた詩をひとつ。
防空壕で死んだ少年の独白
杉山満夫
B29の投下した焼夷弾でぼくは死んだ
空襲警報で逃げ込んだ防空壕で
母と妹と弟といっしょに
父はぼくたちを探して歩いた
何処かへ逃げて生きているだろうと
道路には負傷者が死者が倒れていた
焼け落ちた防空壕には
死体が焦げて燻っていた
ぼくは埋まっていた
焼夷弾の直撃を受けた防空壕で
母と妹と弟といっしょに
母は三歳の弟を抱いたままだった
何日が経ったのだろう
ぼくの防空壕を父が掘り始めた
父は同僚とともに
ぼくたちは少し腐敗して埋まっていた
八月の土の下で
父は母とぼくたちを抱いてくれた
大地の窪んだ穴から引き出し
涙を溢れさせて泣いていた
ぼくたちは再び焼かれて骨になったが
八月二日がきたら思い出して欲しい
ぼくたちのことを
不意に殺された三百七十名を越える市民と
まだ行方不明の死者のことを
艦砲射撃や機銃掃射や
B29の投下した焼夷弾で死んだ
ぼくたちのことを
水戸に住んでいた13歳の少年のことだそう。
画像:本日17:00撮影、北東の空
しみます。
野坂昭如の小説をアニメ映画にした画面は、
西宮で、小さい時に見た事のある風景画
とそっくりです。
我が家が所有していた建物6軒中4軒が、
近くに落ちた焼夷弾の火災で焼失しました。
悲惨すぎて再び観ることは出来ませんが、戦争を知らない人達には必ず観ていただきたいですね。
同様のことが形を変え、至る所で数限りなく起こっていたんでしょう。
8月くらいはそんなことに想いを馳せて…
私の子供の頃の原風景は
「ゲゲゲの女房」の最初に流れる紙芝居の風景です(笑)