風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

路上寝

2004年12月23日 | 清水ともゑ帳
ニュース記事を見ていたら、「路上寝」に頭痛める沖縄県警というトピックスがあった。
若いとき、私にも一度だけ経験がある。
会社の寮に入っていたころのことだ。
当時はよく11時の門限の時間が過ぎ、寮母さんが寝たころを見計らって活動開始していた。
みんなでベランダから非常階段を降り、塀を乗り越えて、繁華街へ飲みに出かけるのだ。
スナックで飲み、それからラーメンを食べて、帰りのタクシーを拾う。
そして、タクシーは寮からちょっと離れたところで止めてもらう。
いつもなら、またみんなで抜き足差し足で塀を乗り越え、階段を上り、ベランダからそれぞれの部屋へ戻る。
けれど、ある夏の晩、私は泥酔してしまった。
まったく力の入らない私をみんなが背負って部屋まで運べるはずもなかったし、私も歩く気力がなかった。
それで、私は今夜はここにいると言い張ってみんなを追い払った。
私はそのまま朝まで、アスファルトの上で寝てしまった。
寮の門はすでにあいていたので、私は何食わぬ顔で部屋に戻った。
すごく飲んだあとにもかかわらず、路上で迎えた夏の早朝がとてもすがすがしかったのを覚えている。
交通量の少ない道路だったけれど、何もなくて良かった。
路上で寝てしまうほうが悪いのだから、そのアクシデントにあった運転手も嫌な気持ちだろうなぁと思う。
やっぱりそんなになるまで、飲んじゃだめ。
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