・横山は今季初白星
このところロッテのスタートは快調だ。この夜も初日に池辺がプロ入り百号2ランを打って先制、二回には相手の凡ミスとスクイズで2点を加えた。ロッテの先発横山は、切れのいい直球とカーブで力投、四回まで1安打に押え、五回ジョーンズ、六回野村に本塁打されて木樽と交代したが、味方の先制攻撃に助けられ今季初勝利。
・ロッテの7年生投手、横山が6月1日、イースタン・リーグ史上4人目のノーヒット・ノーランをやってのけた。東映・多摩川グラウンドで行われた対東映2回戦。カーブの切れ、制球力ともよく、7回1死までは完全試合。このあと猿渡に2-2から四球を与え、8回1死から代打・八重沢を遊ゴロ失で出塁させた二人だけ。131球の横山の投球内容は三振5、四球1、内野ゴロ14、内野フライ2、外野フライ5.この快記録で今季5勝目を飾った横山は「記録を意識したのは6回ごろから。カーブがよかった。しばらく登板してなかったので多少バテ気味だったけど、自分のピッチングをしょうと心がけたのがよかった」この横山、43年には一軍で4勝を挙げた実績もあり、体「1メーター72」は小さいがまとまりのある投手と定評がある。やられた東映コーチ陣は「あんなピッチャーを一軍で登板させるなんて勿体無い。ウチなら一軍でバリバリやってるよ」と羨ましがっていた。
・6月16日の南海戦で横山投手が43年9月29日の東映戦以来、実に3年ぶりの勝ち星を挙げた。プロ入り7年目のベテランも「3本柱」ががっちりそろったロッテでは、ピッチングスタッフからはみ出し、今シーズンは5月末の九州遠征で一軍ベンチ入りしたが一度も使われず帰京するなりファーム落ち。ところが、6月1日のイースタンリーグ・東映戦でノーヒット・ノーランを達成「一気に乗ってしまって・・・」一軍入り。短いイニングがほとんどだったが、この日、木樽をついで5イニングを投げて失点2の内容で一勝目。「やっぱりうれしいですね。今日はカーブがよく決まった。ボクの投球はカーブが悪いとダメなんですよ」と控えめだが「最近は阪急戦や、きょうのような同点のケースに使ってくれるのでありがたい。がんばらなくては・・・」と、やっとつかんだチャンスに意欲満々だ。