プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

高泉秀輝

2012-06-23 19:49:28 | 日記
電電北海道(3) 若さはつらつ ムードにのると・・・

予選トーナメントの二回戦で王子苫小牧にノーヒット・ノーランというおまけつきで敗れたが、敗者復活戦から、しかも打で第一代表を勝ち取るという闘志をみせた。三年連続三回目の出場。過去二回出場の選手がそっくり残っており、投攻守に充実している。投手陣はエースが柳。北海道大会四試合に登板、三試合に完投して二試合が無四球試合と制球力は抜群。佐野も四試合に登板して三試合に完投した。さらに剛球投手山口を拓銀から、一八二㌢の長身を利した速球とスライダーが武器の高泉を札鉄から補強、高木監督はベスト8進出の足固めをした。
打力はノーヒット・ノーランが打撃開眼のきっかけとなったのは皮肉。もともとコツコツ当てるバッティングがチームの持味だったが汚名返上後、選手たちの振りが実にシャープになり、徹底したミート打ちは、しばしば長打も出る。新人、上原(札幌大)が一番または九番を打つが、俊足。チーム唯一の長距離打者、三番の古川に当たりが止まっているが、村井英、日比野、臼井、菊地、高谷と上下位ムラなく好機を作るシュアーなバッティングをする。小柄な選手ばかりで威圧感はないが平均二三歳の若さがムードに乗ると得意の集中打が飛び出す。高岡、梅田(日銀)朝倉(新日鉄室蘭)を補強して厚味を増した。

高木監督の話

低迷を続けていた打線にノーヒット・ノーランはいい刺激だった。七試合で失点も二つだけ。決勝リーグではゼロで投攻守に心配はない。補強もうまくいった。

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石幡信弘

2012-06-23 19:46:50 | 日記

太田市(富士重工業)

感激よりくやしさが・・・

優勝戦という一世一代の晴れ舞台で最終回の逆転負けという、あまりにもハプニングな出来事の直後だけに、
石幡投手の表情は放心状態。汗にまみれたアンダーシャツが、脱ごうとしてもハダにへばりついてはなればいのが
痛々しい。久慈賞に選ばれたと聞いても、しばらくは無言。ムリもない。金から銀にメダルが変わってしまったの
だから・・・。
「久慈賞の感激よりも、逆転のいまいましさの方が強いんだろう?」という残酷な問いに、二度強くうなずいただけで
声は出なかった。社会人六年生である石幡投手の球歴は、きびしいものであった。福島商高を出て入社した清峰伸銅時代、
補強もふくめて三度大会に出場したが、チーム解散の悲運に見舞われ、四十一年に富士重工へ移った。したがって今度で
本大会は四度目。全試合に先発して、左腕からの大きなカーブで右打者も左打者もキリキリ舞いさせて、もっとも話題を
集めた投手だった。178㌢、71㌔、24歳。富士重工群馬製作所倉庫課勤務。
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瀬戸和則

2012-06-23 19:42:35 | 日記
フォーム・・・スリークォーター 球種・・カーブ、シュート

・一七八センチ、七四キロと体格にも恵まれ、ややサイド気味に投げおろす速球はズシリと重く、低めによくコントロールされている。
シュートとカーブのマスターに全力をあげているが、これが決まると県内の打者では打ちこなすのはむずかしいだろう。

・瀬戸は一七八センチ、七四キロと恵まれたからだで、斜め上から外角低めに決る速球には威力がある。コントロールもよく、シュート
とカーブも決るようになった。

・一七八センチ、七四キロの恵まれたからだにものをいわせ、ややサイド気味から投げ込む速球にはかなりの威力があり、制球力
のよさは抜群だ。





盛岡鉄道管理局

北大会を危なげなく勝抜いた。5年連続6回目。砂子沢マネは「参加する時代は過ぎた。後楽園では、少なくとも二試合をものにしたい」となかなかの強気だ。代表権を勝取った対仙鉄戦では同点にされると、すかさず上位打線が二本の二塁打を含む4安打と二つの犠飛を集中した。いずれも外角にマトをしぼり、右方向をねらったもので、力とワザを兼ね備えた攻撃だった。とくにトップを打つ赤平は相変わらずうまいミートをみせ、打撃賞を獲得、本大会でもリードオフマンぶりを発揮しそうだ。さらに新日鉄釜石から外野、一塁をこなす左の藤原を補強、打線に厚みと幅を加えた。これまで本大会でとかく貧打に泣いた盛岡にとって、ことしの攻撃力は近年にないまとまりをみせている。
不安が残るとすれば投手陣。中心は真っ向から投げ込む速球が武器の瀬戸だが、制球力が不安定。東北大会では通用したものの、きわどいコースを選ばれ、好球をねらい打たれると苦しいピッチングになるかもしれない。控えは浅井(TDKから補強)と腰痛が直り、使えるメドのついた堀江。斉藤監督は十分に間合いをとってカーブ、シュートを内外角に投分ける浅井に期待する。試合は継投策になるだろうが、浅井の使いどころがポイント。守りは守備範囲の広い赤平、新沼の三遊間を軸に堅い。守りの破たんから試合を落とすことはないだろう。投手陣が奮起して、相手打線を3点以内に押える投球をすれば斎藤憲、佐藤隆、渡辺のクリーンアップは後楽園のキャリアも十分、しぶとい打撃をみせるだけに少なくとも二試合は・・の望みも可能となる。

斉藤監督の話 たとえチャンスが少なくても、必ずものにするきめのこまかい野球が目標。投打とも持味を出してくれれば十分通用する。とくに補強の藤原、浅井君に期待したい。


ことし六年連続七回目の出場。スタンドの鬼剣舞の応援風景はすっかり都市対抗ファンのなじみとなった。鉄道野球の長い伝統を本大会につなぎとめる唯一のチームだが「ことしこそなんとか第二戦のカベを破りたい」というのが斎藤監督の念願である。
三十九回大会(昭和四十三年)好投手泉沢を擁しながら電電九州に1-0の惜敗、翌四十回大会では第一戦の松下電器に完封勝ちしたが第二戦の大昭和製紙には打線の援護がなく、また1-0の1点差。泉沢がプロに去ったあとで、打てるチームへの脱皮が始まった。ほとんどの選手が路線工事や車両の整備に従事しており、つるはしで鍛えた腕をバットに生かそうというわけだ。
曲がりなりにも、打力に関しては一応の目標は達成されたといってよい。赤平、斉藤、渡辺を主軸とする打線は強力とまではいえないが、好機に打てる勝負強さを身につけている。六番小田島隆が東北大会で16打数7安打、そのうち5本が長打で7打点を記録した活躍はひときわ光り「下位打線の充実が切れ目がなくなった」と監督を喜ばせた。吉田孝(電電東北)吉田典(富士鉄釜石)の補強で打線はさらにスキがなくなる。
エースの瀬戸は速球が武器。ことしからカーブでカウントをとるようになり、制球力もでてきた。だが、その日によってピッチングの内容が変わり、安定感にかけるのが気がかりだ。その点で森(電電東北)と吉田俊(谷村新興)の補強はまことに心強い。森は昨年、全大丸の小林と投げ合い、3安打に抑えた力投は記憶に新しい。左腕吉田俊のカーブも鋭い。投打にバランスのとれたチームに変身し、ひと暴れしそうだ。

斉藤監督の話 本大会の雰囲気を選手たちがよく知っているのが強みだ。投手陣ががんばってくれればやれると思う。




松山市(丸善石油)10-1盛岡市(盛岡鉄道局)

松山は一、二回いずれも先頭打者が安打するなど、立ち上がりから優勢だった。
盛岡の瀬戸投手は大きなカーブでこの攻勢に耐えていたが、四回先頭打者山下に
第一球を左翼本塁打(大会第8号)されて松山に先制を許した。その裏盛岡が二死から
渡辺が右翼線三塁打、吉田典が中前安打を打ち返して同点とし試合は盛り上がったが、
松山は五回着実な攻め方で1点をリードした。この回神崎が左前安打すると、松山は久玉
のバントと水中の中飛で神崎を三塁に進め、窪田が右前安打した。瀬戸投手得意のカーブを
たたいた窪田の好打だった。これで重苦しさからぬけ出した松山は七回、神崎の二塁打と久玉
の安打、水中の四球で一死満塁と盛岡を押した。
松山の強打を力投でかわしていた瀬戸投手もさすがに疲れたのか、盛岡は打者窪田のカウント
1-2のとき、投手を森に切り替えた。ここでまず松山は窪田の四球で押出しの1点をとった
あと、渡辺の安打で2点を加え、さらに山下が左翼席にこの試合二本目の本塁打を打ち込んで
3点を盛岡にとどめをさした。一昨年の久慈賞投手、久玉は前半盛岡のねらい打ちに苦しめられたが
後半にかけて立直ったのはすがだった。

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