2005年
西武は新外国人のライトら投手陣の制球難が目立った。 今岡、金本がキャンプ地の高知・安芸からひと足先に帰阪した後のオープン戦。「4番・三塁」に入った関本が「打」で大活躍をみせた。一回一死一、三塁から西武の新外国人ライトが投じた真ん中高めの甘い球を見逃さずに左中間スタンドへ先制の3点本塁打。三回も一死一、三塁でライトの高めのスライダーを中前適時打。2安打4打点の働きに「いいスイングができた」と笑みがこぼれた。
大きな期待はしてなかったとはいえ、ここまで打ち込まれればベンチも想定外。先発で初登板した新外国人投手のライトが、立ち上がりに5安打2四球5失点。一死を取っただけで降板した。150キロを超える直球に多彩な変化球。そんな触れ込みで入団したが、オープン戦では球速も140キロ止まり。ファームで2試合11回を投げ、防御率1.64という結果を出して昇格したが、決して好調とは言えない日本ハム打線に簡単にバットを合わせられた。もともとライトは、救援要員として獲得した右腕。しかし、そのライトに先発を託さざるを得ないほど先発陣の台所事情は苦しい。この日から投手を一人増やして13人体制にしたが、投手陣が締まらないチームは波に乗れない。 西武・伊東監督(大敗に)「さあ、追い上げようというときに、次の投手が打たれた。ライトはこれという球がなかった」