1970年
近鉄にあえなく3連敗した西鉄にとって、わずかに救いがあったとすれば、それはルーキー三輪の好投だ。稲尾監督も彼の投球をほめた。投手にとって一番苦しいといわれる1点のリード。結局はその精神的重圧に力尽きたという感じだったが、5回3分の1投げたのは初めて。それも安打4本に押えたのだから立派な内容だ。「きょうはカーブとスライダーがよかった。なんとか1点を守り切りたかったのですが…。四回のなかばごろから急に疲れました。まだまだですね」と謙そんしていたが、その表情はスカッとしていた。五回以上をとにかく投げ切ったことが大きな自信と勉強になったようだ。
近鉄にあえなく3連敗した西鉄にとって、わずかに救いがあったとすれば、それはルーキー三輪の好投だ。稲尾監督も彼の投球をほめた。投手にとって一番苦しいといわれる1点のリード。結局はその精神的重圧に力尽きたという感じだったが、5回3分の1投げたのは初めて。それも安打4本に押えたのだから立派な内容だ。「きょうはカーブとスライダーがよかった。なんとか1点を守り切りたかったのですが…。四回のなかばごろから急に疲れました。まだまだですね」と謙そんしていたが、その表情はスカッとしていた。五回以上をとにかく投げ切ったことが大きな自信と勉強になったようだ。