プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

夏目隆司

2013-11-28 20:56:10 | 日記
1977年

・阪急の「タカシ」といえば、快速球の山口高志にきまっているのだが、二人目のタカシは、これまた山口と似た速球投手。いやボールの速さだけなら山口以上という評判。この噂の投手は今年入団のルーキー夏目隆司「21歳」で、176cm、65キロ。三ケ日高「静岡」を出てから家業のミカンやイチゴを作るために、県立農業短大に入りながら、機械部品メーカーの会社の野球部に籍を置きプロ入りのチャンスを待った。昨秋、多摩川で巨人の新人テストに応募したが不合格になり、それではと、阪急のテストを受け見事合格した。背番号も当然ファーム並みの「62番」を与えられたが、そんな事情を全く知らない
、モーガン投手臨時コーチは目ざとく夏目を発見、これこそ大投手と褒め上げた。同コーチにいわせると、ボールの速さと素質はベリーグッドだという。ミットを構えて相手になる河村捕手いわせれば「ものすごく速いし、低目の球などは、ちょっと打てないのではないか」というほど。それにコントロールがいいのも新人ばなれしている。阪急は今年から従来の1,2軍に加え、3軍制を採用する。ルーキーの夏目も当面はここでみっちり基礎体力をつけて、実戦を目指すことになる。「3年間やってみてダメならあきらめますが、巨人の堀内さんのような投手になりたい」と、本人は一日も速い一軍入りに意欲を示す。
梶本投手コーチは「腰が高く低目の球に弱点があるが、スピードがあるので意外に早くチャンスをつかむだろう」と可能性の大きさを認めている。2,3年後には先輩の「山口」タカシ君とのコンビが阪急の目玉商品になるかも知れない。

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