孫の大学受験

2025年02月19日 | 家族



次男の娘は高3、今年大学受験です。
そのためと言って、今年の我が九想家の新年会に次男家族は来なかった。

今日私は、毎月行く内科クリニックに行っていた。
心電図をとり、肺のレントゲンを撮影された。
A1cも基準値に入っているし、血圧も高くなかった。
診察を終え、隣の薬局で薬を買い、車に入って女房に電話した。
「診察が終わったから、今から帰るよ」と私が言うと、
さっき次男からLINEがあったと言う。
孫が受験した学習院・法政・上智大学の文学部に受かったと言う。
早稲田はまだ結果が出てなくて分からないらしい。
私はそれを聞いて、心の底から熱いものがこみ上げてきた。

私は高卒です。
高校を出て東京のギター工房に弟子入りしたが、ちょっとしたことで3ヶ月で辞め、
そのあと地元の金物屋で働いた。
翌年の2月に東京の薬品会社に就職して、お茶の水にあった夜間の予備校に入学した。
大学に入って教師になりたかったのです。
ところが予備校の授業について行けず、9月には行けなくなった。
それからは、ボクシングをやめた同じ会社の友人と毎晩酒を飲んで暮らしていた。

そんな私の孫が、私からすればものすごい3つの私立大学に合格した。
こんなうれしいことはありません。
ここ何年かで、一番うれしい出来事です。

孫は、東京ではかなり上の(練馬育ちの女房が言う)中高一貫校に受験して入った。
ところが、次男がなった起立性失調障害になり、高校に登校出来なくなった。
しかたなくウェブの通信高校に転校したらしい。
それを聞いて私と妻は孫のことが心配でしょうがなかった。
そんな孫が、妻と私からすれば憧れの大学に受かっている。
女房は、夕ご飯のときに私に言った。
「あなたの遺伝子が、孫に1%ぐらいしか遺伝しなくてありがとう」
「なんで」
「あんたの遺伝子が、孫に沢山伝わっていたら上智大学なんて受からないよ」
私は、納得がいかない。
「なんでおれの遺伝子が1%なんだ。そりゃおれは高卒で転職20回以上しているが、
 真面目に生きてきた」
「真面目と頭の出来は別よ。M(孫の名前)はすごいよ。がんばったよ」
「そりゃおれも認めるよ。だから心の底からうれしい。でも面白くない」
そう言ってみたものの、やはり心の底からうれしかった。

ただ今の私が心配なのは、孫の体調だ。
せっかく大学受験に合格しても、体調が悪かったら大学に通えない。
なんとか体調がよくなって、元気に大学生活を送ってほしい。

コメント (4)
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