徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

日本人ぽくなくなってきた、と思うとき

2010-01-23 18:15:19 | Weblog
ドイツに住んで5年以上たった今も、『本当、自分って日本人だな』と思うことが当然ある。例えば、

Noと言えない

『我慢すれば』と思えることなら、たいてい『うーん、まぁ、いいよ』と答えてしまう。ドイツ人はたいてい、さっくりと『無理』と言えてしまう。ある意味、うらやましい。仕事でも、『今日2時間余計に働けば、引き受けられる』と思えば、引き受けてしまうけれど、ドイツ人たちは、『時間ないから』と言って

5時に帰宅

する。金曜は4時にオフィスを出る。

が、最近、自分でも、『ちょっと図々しいかな』と思うことができてしまう。年を取ったからなのか、ドイツになじんできたのかは、分からないけれど。

先日、教授と中国人ポスドクと一緒にお昼を食べ、その後、コーヒーを飲んだ。コーヒーは、機械にコインを入れるタイプのもので、エスプレッソやコーヒー、カプチーノなどが選べる。

教授が、『何飲む?』と聞いてくれた。おごってくれるのか、と思い、カプチーノをお願いした。エスプレッソとコーヒーが一番安く、90セント、カプチーノは1.2ユーロ。日本にいたら絶対にコーヒーをお願いしたと思う。案の定、来たばかりの中国人ポスドクはコーヒーをお願いしていた。


ある日、友達の家に遊びに行くことになった。彼の家は電車の駅から遠いので、駅まで車で迎えに来てもらわなくてはいけない。一緒に彼の家に行く人が、『その待ち合わせ時間は無理。もっと遅くに行きたい』と言い出した。

その人と一緒に行けば、車で迎えに来てもらうのは1回で済むから、その人と一緒の電車に乗ろうとも思ったけれど、車で迎えに来てくれる人が、『2回迎えに行くのは別にかまわないよ』と言ってくれたので、

じゃあ、私は早く行くわ

と、決めた。20代の頃の私にはありえなかったはず。今このままの状態で日本に帰ったら、友達はできないだろうな、と思う。どこかで軌道修正しないと。