徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

電車内での電話

2017-09-18 17:19:40 | Weblog
ドイツでは、日本と違って電車内で『通話はお控え下さい』というアナウンスはない。そのせいか、老若男女問わず長電話をする人が多い。そしてそういう人たちはたいてい声が大きいので私は内心、不快に思っている。

ある日、かなり大声のフランス語で電話をしている女性と同じ電車に乗った。彼女の隣に座っていた乗客は、彼女がさらに大声で話すたびに苦笑し、少し離れている場所に座っていた別の乗客は明らかに『うるさい』と思っているようなジェスチャーをしていた。ほかの乗客同士も、目で『うるさいね』と会話しているように私は思った。

10分ぐらいで電話が終了し、彼女は隣の女性に『私、

うるさかったかしら?

』とドイツ語で話しかけた。おぉ、自覚があるんだ、と驚いた。
私だったらたぶん、『少しね』と答えると思うけれど、その話しかけられた人は『

大丈夫

だよ』と(苦笑しながら)答えていた。そして少し離れた人にもまた『私、うるさかったかしら?』と聞いたら、その人も『大丈夫だよ。

フランス語のメロディーって素敵

だね。本当だよ』と答えていた。
私は「え?みなさん、うるさいと思っていたわけではないの?」とびっくりした。「うるさい」と思っているようなジェスチャーをしていた乗客ですら何も言わない。

私は自分がうるさいと感じていたから、みんなもそう思っているだろう、と思っていただけなのかな、と思いながら家でソクチくんに話をした。そうしたら、『うるさく感じてもさすがに「うるさかったよ」とは言えないんじゃない?電車で隣り合った乗客だからどんな人かなんてわからないし。そっとしておくのが一番だよ』と言われた。

今後は私もそうしようと思う。

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