自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

天の助けか仏の救いか!!

2006-10-28 | Weblog
 今日はいい天気である。1泊旅行の山の神を駅に送りに行ったのが9時だから、今日は車で、チーム集合場所の朝明公園までデポ。
 しかし、公園について着替えようとすると、レーパンが無い。持ってくるのを忘れた。一旦帰ろうかと、チャリを車の中へ。しかし、古体操ジャージ履いてきたので、なんとかこれで走ろうと思い直す。
 まぁパンターニを偲んで尻の痛さを味わうのもよい。
 そんなことで、10時過ぎに公園スタート。今日は鞍掛~石榑コース。お気に入りのコース。でも下半身がこれでは張りあいない。がんばろうと思っていた、取り付きの鞍掛も、30分と普段のペース。こんな格好ではね。(写真は鞍掛滋賀県側)
 トンネルにドイターバックを背負ったロードが一台。初めて鞍掛に来たとのこと。左目辺りで追いついて話すと、同じコースを行くという。案内する形で、走行。犬上ダム下の集落でお昼。日曜は店がやってないことなど話す。愛知県稲沢近くの「ゴルゴォ十三」さん。自走とのこと。かわいいお子さん、小1,2姉妹入りの名刺をいただく。トライアスロンマンです。
 日本コバの筒井峠は猿軍団と真新しい糞の臭いで満ちていた。おまけに狐が昼間堂々道の真ん中を歩いている。怒鳴ってやっと気づく始末、のんびりしたものだ。
 そして、事件はいい気分で下っていた、集落政所で起きた。
 排水溝のマンホールに乗ったとたん、あたりに響く大音響。後輪のパンクだ。
 幸い、タイヤはなんとも無い。チューブが破裂していた。さっそくチューブの交換。しかし、いくらポンピングしても入らない。ゴルゴォさんのポンプでやってもだめ。やや腰高のホイールのため入らないと結論した。なんせチューブは新品同様。バルブの高さが足りないとした。
 そこで、天の助けか、ゴルゴォ13さんの助けか、普段トライアスロンでハイトリム着用しているため、長いバルブのチューブを提供していただく。こんな山中、あと3、40km歩くのかと思うと、涙の出るほどありがたい。
 しかーし、どんなべの失態。あろうことか、ごしごしポンピングの力余って、バルブの先を折ってしまう。万事休す。
 ここで、再度短いバルブのチューブにはめ替えて試す。しかし、だめ、入らない。次に私は英式バルブアダプターを持っているので、集落の人に自転車ポンプを借りて急場をしのぐこととして、ゴルゴォさんには先に行ってもらうことに。壊したチューブ代は取ってもらえない。予備チューブは1本なので、パンクすればおしまい。で、私が持参していた、パッチを渡してお別れ。私も1枚だけもしもの時にと思い残す。
 さて、一人となってしまい、どこぞでポンプを借りようと人に出会うのを期待した。寺のところに人がいたので「ポンプを貸してください」と頼む。快く受け入れていただく。お寺の住職も兼ねているご様子。
 しかし、ポンプでいくら押しても空気が入らない。バルブからもれているようだ。住職は水道工事に使うシールを出してきてくれた。これを巻いて何度かやってみるがやはりだめ。住職が、リムのバルブ穴のところから水が出ている、チューブが悪いのでは?と言う。一瞬新品なのに、と思ったが、素直にチューブを外してみる。住職はバケツに水を汲んで見ると良い、と玄人はだし。パッチセットも出してきた。ここら辺では自転車屋も無いから自分でみんなやっているのかなと思う。
 チューブだけにして、空気を入れると、穴があいていた。原因はバルブの長さではなかった。5mmほど切れていた。新品だが、サドルバッグの開閉でキズが付いたに違いない。さきほどとっておいたたった一枚のパッチを貼って修理終了。何度もポンピングをしていただいた住職には心から感謝の気持ちを伝えた。
 これで、生きて帰れる。御仏の救いなり。
 後は慎重に、峠を登り、下り、公園までの道をたどる。
 事件は最後まで終わらなかった。朝明橋を渡り終えた瞬間、後輪の空気が一気に抜けた。そこから数十メートル歩いて、やっとたどり着くことが出来た。
 それにつけても、人の情けはありがたい。ひととひととのつながりこそが人生だ。走行87KM
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