東京2日めは、日中、孫の七五三にお付き合い。昼の会食は地元の寿司屋で、2世帯住宅に一緒に暮らしている婿殿のご両親と計8人の個室密、2家族ではあるけれど・・・。
夕刻は、西武池袋線東長崎で降りて、徒歩10分少々の「トキワ荘マンガミュージアム」へ立ち寄る。入館無料なれどこの時期予約制。企画展で「寺田ヒロオ展」(500円;缶バッチ付き)をしていたのでそれも見学。
トキワ荘は漫画好きには聖地のような場所。1982年に解体されたが、近くに場所を移して豊島区立として再現された。
手塚治虫ついで寺田ヒロオが初期に入居し、赤塚不二夫、石ノ森章太郎、藤子不二雄、鈴木伸一、女流漫画家のさきがけ水野英子などなど自分が子どもの頃に読んだ漫画家の巣窟だったのだ。
寺田ヒロオ、と言っても世代が違うと知らないかもしれないが、少年サンデー創刊号から、「スポーツマン金太郎」という野球漫画を連載した。そのほか「暗闇五段」とかを読んだ記憶がある。月刊COMに「トキワ荘物語」を連載していたのも読んでいる。(一緒に行った山の神は全く知らない、と言っていたが・・・)当時の直筆原稿も展示されており、懐かしかった。
先日、サイクリングのランチに立ち寄った店で、漫画雑誌があり、手に取って見たが、劇画ばかりで、しかもタッチの荒々しい、とげとげした作品がほとんどで、穏やかにほのぼのとした感じで、かつ、面白く、知的に興奮するような漫画が無くなっているなぁと思ったものだ。今は子どもが読むものではないのかもしれないが、でなければ、いささか心配だ。寺田が描いていたような児童漫画が、漫画のすべてではないとは思うが、当時の刺激的な劇画ブームに掉さし、結局、漫画家としては生きていくのが難しくなってしまったようだ。(1992年61歳で死去)
今回、トキワ荘を訪問しようと思ったのは、病院に置いてあった「芸術新潮」11月号(写真)を観たためでもありました。、漫画で育ったような自分だし、中3の時にはクラス新聞に4コマ漫画を連載(3回で終了したが)するなど、漫画大好き人間だ。油彩で人物画が好きなのも、そのためかも。