金曜から日曜まで、絵のサークルの方が個展を四日市文化会館で行うという案内を頂いたので、暖かな土曜の午前、自転車で行ってきた。
それだけでは、と思って、往路に楠本郷にある郷土資料館へ立ち寄って、見学する。ここは、戦前楠町長なども務めた元庄屋の岡田家の住居で、寄贈を受け、平成14年に整備され資料館として公開されている所。岡田家は、14世紀、初代楠城主であった諏訪十郎貞信に従って諏訪より移ってきた家柄、天正12年秀吉により楠氏が滅亡すると農家となった。
先週のサイクリングで鈴鹿川堤防道下の四日市貝家地区に「楠城主楠十郎公の碑」と書かれた石柱を建てた民家があり、今日はその由来を確認したかったのであるが、資料館担当の方では良く分からなかった。その家は中島姓であり、城主の子孫かもしれない、と思っているのだが・・・。
岡田家伝来の品の展示の中には渋沢栄一の書もあった。(写真)昭和2年87歳の書で、「ぎょうはつとむるにくわしく、たのしむにすさむ」と書かれ、「学業は勤めれば勤めるほど精通するが、遊びにふけっていればいるほどすさんでだめになるものだ」という事で、中国の韓愈(824年没)の「進学解」の文章という解説であった。(青淵老人書とあるが青淵は渋沢の雅号)【なお、この続きの文章は「行成干思毀干随」で「良く思考し行えば成功し、無計画に進めるならば失敗するだろう」の意】この頃の渋沢のお気に入りの文なのか、ほかの所にも同様な書があるようだ。
学業に限らず、なんでもおなじですナ・・・。
このあと、文化会館で個展を見て、ついでに古万古焼の展示があったので見て、松本~波木経由で帰宅。走行36㎞の暖かな日のポタリング。