今描いている「漁港の水揚げ」も予定通り進捗し、一旦、荒さがし(要修正)のため、家に持ち帰っている。婆さん宅のアトリエに置いておくと、どんどん細かい所を描くようになるので、絵具のない自宅へ持って眺めている。動きのあるこの絵は、前回作の中村川のように全面描きこむような事はしないほうが良いとの思い。(それでも、だいぶ描きこんでしまった感がある)
で、次の絵だけれど、時期的には来春の県展に向けてという所だけれど、県展には、もう少し自分なりの工夫ができるようになるまでお休みにしようと思っているので、次は練習のための絵を描こうとした。
今日は、茶色で下書き。フェルメール「牛乳を注ぐ女」。大きさは実物大のF8号(写真:隣は今日買った、「瀧自慢秋あがり」2500円(税別))。長辺455㎜なので、F8号と同じ、ただ、短辺がF8号より長いので、左右を少しカット。
似せたいので、図録の写真をF8号にあわせて拡大コピーし、キャンバスとの間にカーボン紙を置いて、鉄筆のようなもので、写す。デッサン作業をインチキしてスルー。模写なのでこれでいいのだ、と。フェルメールも当時の最新機材「カメラオブスクーラ(カメラの原型)」を使用したと言われている。どのような手法であっても、絵画は最終形で判断される。(形状再現は絵の一部にすぎない、とも)
彼の作品として現在残るのは35作品ぐらいだが、2倍描いていたとしても70作品、小品が多く、絵だけでは食べていけない量なので副業が必要だった、というか絵が副業だったのではないか、と思う。
1年以上していなかった明暗作業ですっかりとまどった。とりあえず、窓の所を除き、色を全体に置いたところで終了、細部や再調整は後日。