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自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

おにゅう峠 前編

2023-11-03 | Weblog
 2日に、朽木谷から小浜へ抜ける、「おにゅう峠」に、S水さんと二人でサイクリングに行ってきた。朝5時に車で家を出て、JR関駅で待ち合わせ。すでにS水さん到着。おかげで予定より早く、5時45分頃に出発することができた。
 朽木谷の葛川(少年自然家近く)にデポ。登山客なども車を停めている。8時過ぎに出発、まずは2㎞下って、左折、久多への道へ。久多までの間にこの時期、景色の奇麗なところがある。
 
 気温は8度と、指切り手袋では冷たい。
 久多を右折し、小入谷の道をたどる。10㎞ほど走るとようやく陽があたりはじめ、ほっと一息入れることができた。トタンで覆っているが、この谷の家々はかやぶきを維持しており、澄み切った秋景色の中で人々の営みと歴史を感じさせる良いところだ。

 最奥部まで進むと、県道と別れ、林道で登り始める。急なカーブの所で地元の方の車が停まっており、「ここからえらいぞ」と急登を前に声を掛けられる。10%越えの急登が続く道を速度を落として、ゆっくり登る。自分はここ数年、坂が登れなくなったので、S水さんの方が登れるのではないかと思っていたが、そうでもなかった。平坦ではS水さんが引っ張り、坂では私がリードするという6年前に野麦峠、乗鞍へ二人で行った時の関係は変わっていなかった。S水さん76歳、私72歳、すでに緩やかな時の流れにただよう年頃、お互い様なのか・・・。
 林道部分の標高差は400m程度なので、300mほど登った展望所で休息、写真撮影(見出しの写真)おにゅう峠の紅葉はモミジではなく、ブナの黄葉が鮮やかだ。ブナの黄葉は早いので今の時期がベスト。
 さらに100mほど登って、峠到着(標高835m 程度)。ここに来ようと思ったのは5年前だった(母の骨折で断念)ので、ようやく思いを実現できた。日本海側はもやっていたが、小浜の久須夜ケ岳などの山々が望まれる。

 オートバイの二人連れが久多側から登ってきたので、少し話す。「62歳」と話すライダーは我々の年齢を聞いて驚いていた。
 峠の下りは、小石も多く、慎重に。上根来手前の「鯖街道」の石碑前で小休止。上根来の休息所は閉まっているが外から見物(トイレは使える)。
 次は、下根来の集落外れの二月堂のお水取りと関係する「鵜の瀬」に立ち寄る。ここでは、奈良の二月堂へ「お水送り」の神事がなされる。すなわち3月2日に神事を行えば、10日経た3月12日に、二月堂にある若狭井に湧き出すという。お水取りに使われる水である。古代、神々の集会に遅参した若狭の神が、申し訳ないので、水を提供するという約束による、という趣旨の案内版がある。
 山を下りて、神宮寺の自販機(スタートから山道40㎞走って初めて出会った自販機)を利用していると、反対車線に車が停まる。
 窓を開けて、80歳台後半の男性が私に「この道を行って、京都へいけますか?貴船へ行きたいのだけれど」と聞く。助手席には奥様、後ろの窓が開いて、後部座席には90歳台の女性が会釈する。福井ナンバー。地元の方が聞くって・・・、と思ったが、「830mの峠を越える山道。対向できないようなところもある。国道の方が良い」と言うと、「Uターンします」と。
 11時回って、これから貴船行き、というのもいささか心配だが、通常、大原から江文峠越えでしょうな・・・。地図をざっと見れば、この道、直角三角形の長辺で国道の方は短辺二つ分だから、短いのかもしれない・・・。 (後編に続く)
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