昨日の公民館での絵画サークル、フェルメールのの模写作業。先生はこれを見て贋作画家になれると「お褒め」の言葉。中国で何百人もの画工が制作している仲間になれる、という意味らしいが、中国では一日何枚描くかが勝負で、一枚に数か月かかっているようではとても商売にならない。
小さい絵(8号大)だから、速く描けるか、と思ったが、実はこれから細かい所を修正しながら描く必要がある。フェルメールのこの絵は、超微細で、よくまぁここまで描いているなぁ、と発見だらけだが、とても、そこまでは真似できないが、まだまだ近づくための余地はあるので、ゆっくり構えようと思っている。
次の作品を考えないといけないので、この作業はその合間にすすようと一旦額にいれて正月を迎える。
フェルメールのこの絵、テーブルの形は台形を底辺でつなぎ合わせたような6角形である。これまでは長方形のテーブルとすると遠近法上おかしいので、フェルメールが絵の効果を考え、絵の上で異形の机に創作とした、と言う説が主流であった。
近年の研究で、当時こういう形のテーブルがあったことが分かり訂正されている。模写するまでは前者の説を正しいと思っていたのだが、模写作業では6角形である事が良く分かった。もっとも、すべてあるがままにフェルメールは描いているわけでもない。パンや衣服の光の粒や、壁に掛かる籠の光の粒など効果を考え描き入れている。それもかなり入念に。こういう所は次からの作業。現在の所、遠目には贋作という感じ。
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